パナメーラ:欧州車のブレーキダストってどうして多いの?

さて自慢ではないのですが、なんやかんやで欧州車乗りのわたくし。これまでドイツ車とイギリス車に乗っていますが、やっぱりイタリア車にチャレンジしてみたいなんていう気持ちもあったりします。

まぁ正直なところ、僕はそのメーカー・車種に興味があっても国に興味があるわけではなく、単にイタリアントリコロールをワンポイントに使ってみたいだけかもしれません。一方でたぶんあんまりトラブル(故障)ばかり起こると疲れちゃうタイプな気がするので、イタ車との愛称はイマイチかもしれません。。

■欧州車はブレーキダストがすごい。なぜだ。

比較的、ブレーキダストの話で挙がりやすいのが欧州車。それがポルシェだろうとミニだろうと、僕は持ってないですがメルセデスだろうとBMWだろうと、とにかくブレーキダストが多いです。


ブレーキダストってなんぞ?と思う人もいるかもしれませんが、ブレーキは金属製のブレーキディスクをパッドでギュッと挟むことで無理矢理タイヤの回転を止めています。その時にかなり強い摩擦が発生する(そりゃあ1トン以上あるクルマを止めるので)のですが、摩擦が発生するということはお互いが削れてしまうということで、そのカスがブレーキダストと呼ばれます。

このブレーキダストというのは金属粉末なので、空気に触れて酸化します。つまりは錆びます。錆びたことによって赤褐色(と言うかこげ茶)になるんですが、それがブレーキの周りで回転しているホイールとタイヤに付着するんですね。


となるとホイールは汚れます。めっちゃ汚れます。街中でボディだけ綺麗でホイールは赤みを帯びたこげ茶のBMW/メルセデスがよく走っていますが、これは元々シルバーのホイールに大量のブレーキダストが付着した結果、まるで別の色のホイールに見えているわけです。(ガソリンスタンドの自動洗車機じゃ落ちません)

■なんで欧州車はブレーキダストが多いのか。

欧州車は元々ハイパワーなクルマも多いですし、それを適切に減速させようと思うとかなりブレーキが効く必要があります。そこでたとえブレーキパッドが磨耗しやすかったとしても、しっかりと止まれる摩擦力を持ったブレーキを採用しているのかもしれません。
もしくは日本のブレーキメーカー(曙ブレーキとか)がストッピングパワーとダストのバランスがすごいのかも。笑


消しゴムで例えてみます。
昔なんかのオマケやキャラクターの消しゴムありましたよね、「普通のゴムじゃねーの?」ってぐらい全然鉛筆の文字が消えづらいやつ。あと砂消しゴムなんかもありました。

そういうのは消えないですけど、消しゴム自体もなかなか削れてなくならなくて、いつまでも筆箱に残ったりしていました。

でも定番のMONO消しゴムなんかは柔らかくてよく消えます。その一方で消しカスは結構たくさん出たのではないでしょうか。
そんな感じで、よく摩擦を起こしてくれるもの(ざっくり言うとパッドが柔らかい)ほどカスがたくさん出がちです。これがブレーキダストと同じイメージです。

■低ブレーキダストのパッドが欲しくなるぐらい汚れる。

世の中には低ブレーキダストを売りにしたパッドも結構あります。それだけこのブレーキダストに困る人が多いんだと思うのですが、当の欧州の人たちはどうやって過ごしてるんですかね・・・

でも低ダストパットにすれば多くの場合、ブレーキ性能は下がります。
もちろんサーキットで飛ばしたりしないクルマであれば、それでもいいのかもしれません。例えばパナメーラには低ダストパッドを入れてもいいかなーと思ったりしますが、ケイマンには入れないかもという感覚です。なんとなくスポーツカーで走行性能をスポイルするのは僕の中でNG。
まぁ結局僕はパナメーラをスポーツ目線で捉えているので、つまりはNG。

とはいえ死ぬほど汚れます。ボディが綺麗でも数回クルマを使うとホイールが汚れて、止むを得ず洗車しなければならなくなるんです。洗車をするのも大変ですが、

「ホールだけ洗うのもなぁ・・・結局水がボディにも飛ぶし・・・」

ということで結果全洗いになるのが、僕とめぇさん(パナメーラS)のお付き合い。しかもホイールだけを4輪綺麗に洗うのと、ボディをフルで洗うのでそれほど時間が変わらない気がします・・・それぐらいホイールって汚れが落ちなくて時間がかかるんです。

今度はそのホイールをどうやって洗っているか、書いていきたいと思います。