パナメーラ:自分でポルシェをユーザー車検に持ち込んでみる。~検査コース編~

最後に当日検査場での流れです。一番緊張するというか、引っかかるとすれば実写を検査コースに通すときですね。

検査コース自体はどうやら撮影などは禁止?と聞いたので撮影はしていません。まぁ今思えばドラレコを切っているわけではないので動画を見ると撮れてるんでしょうが・・・

検査コースの詳細については諸先輩方のサイトでご確認いただけます。僕はどちらかというと雰囲気について書いて行こうかと思います。

パナメーラ:自分でポルシェをユーザー車検に持ち込んでみる。~かかる金額編~
我が家のめぇことパナメーラSですが、前回ユーザー車検の予約と、備品やライト類の事前チェックを行っていました。今回は事前チェックと...つづく

■書類記載や各種支払いは色んな場所に行かなければならないので、やや迷う。

ということで当日。まず検査場に行ったら駐車場にクルマを停め、自賠責保険の更新に行きます。

<1.自賠責保険の更新手続き(支払い)>

車検場の周りにはなんとか書士のやっている自賠責保険販売所が複数あります。でかい看板を掲げているのでわかりやすいのと、どこでも一緒なので適当に入って大丈夫です。

そこで現在の(更新前の)自賠責保険証を出して更新お願いしますと言えばOK。24ヶ月、つまり次の車検までで、規定の金額を払うと証書を作成してくれます。今持っている自賠責保険証の有効期限切れ翌日から24ヶ月になるので、つまり有効期限が切れるまで現在の自賠責保険証は捨ててはダメですよ。

こういった場所では車検に必要な書類の作成代行を請け負っていたりしますが、今どきではスマホで書き方を説明したサイトを見ながら記入できるので、特殊なケースを除いた一般的な車検更新では困らないように思います。便利な世の中ですね。。

<2.必要書類の記入>

続いて車検場に戻り、手続きを行う建屋内で書類を作成します。書類は一般的に3枚で、それぞれ棚などに置かれているので入手してその場で記載します。

  • 自動車検査票
  • 自動車重量税納付書
  • 継続検査申請書

この辺りの記載方法は丁寧に説明されたサイトがたくさんあるので僕のページでは割愛します。多少フォーマットに違いはありますが記載方法はネットに乗っているものと同じで、気をつけなければならないのは「鉛筆で書くところとボールペンで書くところがある」「印鑑が必要である」ということでしょうか。

これら書類が用意できたら、重量税を払いに行きましょう。

<3.自動車重量税・検査手数料の支払い(印紙・証紙の購入)>

これは専用窓口に行って(僕の行った検査場では別の建物でした)、先ほどの申請書類を提示しながら必要な金額を払います。1で支払った自賠責保険以外は全てここで支払いをすることになるということですね。

ここで印紙を貼り付けてもらえるので、それらを持って先ほど書類が置かれていた近くの窓口に戻って検査コースに行く前の書類確認をしてもらいます。

<4.書類と納税の確認>

書類ちゃんと書かれてる?というのと、ちゃんと税金納めた?というのを窓口で確認してもらいます。税金収めたかというのは、先ほど支払った重量税もそうなのですが、春の自動車税が支払い完了しているかどうかも確認されます。僕は毎年クレジットカードで支払いしているので領収書は持っていませんが、その旨を伝えればOKです。

また12ヶ月の法定点検を受けているかも口頭確認をされます。本来は法定点検をディーラーやショップで受ける必要がありますが、「あとでディーラーで受けます」と伝えれば問題ありません。もちろんちゃんと車検前後に法定点検を受ける方がベターですよ!

すべて確認OKだと、どの検査ラインに並べば良いか指示を受けてクルマに移動します。ここからがいよいよ検査コースでクルマそのものの検査を受けます。

■いよいよ緊張の検査コース。でも素人に検査官の人は優しかった。まじ感謝。

<5.検査ラインで実際の車体検査>

これが一番緊張します。僕は以前に一度詳しい先輩に連れてきてもらったことがあるのでなんとなく流れを把握していましたが、実際に運転席に座ってコースに進むのは初めてです。

車の列に並んで順番を待ちつつ、前の方を見ているとまず灯火器等のチェックをしているのが見えます。それを見てざっと流れを覚えましょう。僕の場合は、

  1. 検査結果記入書類などを一式渡す
  2. (フロントから)ヘッドライトポジション→ロービーム→ハイビーム
  3. 左右ウィンカー
  4. フロントウォッシャー液とワイパー
  5. クラクション
  6. (後ろへ回って)ブレーキランプ→そのままRに入れてバックランプ
  7. 左右ウィンカー→ハザード
  8. 車から降りてホーンマークやコーションラベル、発炎筒の有効期限などを確認
  9. ボンネットを開けて車体番号を見てもらう(開け閉めは自分でやる)

実際に発煙筒の期限は見ていなかったと思いますがLED式だと判断したからかもしれません。またパンク修理キットやスペアタイヤは見られませんでした。それとホイールナットの緩み確認も、眼では見てたかもしれませんが叩き検査はしていませんでした。

とはいえ検査項目なのは事実なので、確認されるかもしれないという準備のもと挑んだ方がいいですね。ホイールナットが露出していない場合はカバーを外しておく必要がありますし、車高が怪しいと測定をされます(以前ローバーミニはされた)。

これらが全てOKだと書類を記載して返してくれます。ちなみにディーラーやショップの人はツナギを着ていることが多く見ればわかりますが、慣れている人たちは黙って上記の操作をスムーズに行います。それを見ると「覚えてないとやばい!」と感じますが、検査員に「こいつ素人だな」と思われると大声で次の操作指示をしてくれるので窓を開けて従えば大丈夫です。怖い人たちじゃありませんよ。笑

ここまでは検査コースの建物に入る前の並んでいる列で済まされました。そのまま順番に検査コースに入っていくのですが、検査コースでは基本的に次何をやるかの指示が電光掲示板に表示されます。それに従えば検査工程を進められます。とにかく落ち着いて(危ないので)クルマをゆっくり操作することが大切です。あとは検査コースは幅が狭いので、まっすぐハンドルを持ち続けましょう。

まずはサイドスリップテスト。トーイン具合を確認するテストですが、操作としてはただまっすぐゆっくりレールを走るだけなので簡単。ゆっくりですよ。

次がいきなり難易度上がります、というか検査項目が多い。タイヤをローラーの上に載せたらクルマを停止します。この場所でスピードメーター検査・ヘッドライトの照度と光軸検査・前後ブレーキ検査・パーキングブレーキ検査を一気にやらされます。笑

指示自体は順番に掲示板に表示されるのでそれに従えばいいのですが、とりあえずローラーの上で40km/hまで速度を上げていきます。これが道路を走っている時と感覚が異なり、焦ってスピードが落ちすぎたり、速すぎたりします。落ち着け、とにかく落ち着け。そして40km/hになったらパッシングして合図を出すことで測定を行います。違う速度の時に諦めてパッシングを出すと、メーター表示と実際の速度がずれているとしてNGになるので、多少時間がかかっても40km/hで落ち着いたタイミングでパッシングしてください。

スピードメーターがOKマークになると、ゆっくり停止します。N(ニュートラル)に入れてねという指示が出るので、Nに入れてハンドルはまっすぐ握りつつブレーキを離します。そうすると勝手にローラー側が回り始めて車体を走行させ始めます。

併せてヘッドライトをつけろと指示が出るので、ロービームでつけて光軸検査をします。勝手に走らされているだけで違和感があるのにライト操作を求められるのであれやこれや混乱しがちです。。光軸検査は勝手に車体前方に機械が動いていってスキャンしてくれますので、ライトをつけておくだけでOK。

そして並行してローラーが回転していたと思いますが、Nで走行させられた状態からブレーキを踏めと出ます。”軽く踏む”と表示が出ますが、普段のようにゆっくりスピードを落として止まるのではなく、わりとギュッと踏みます(キキーっとはなるかもしれないぐらい)。これでブレーキの効きを確認してくれます。普段通りゆっくりブレーキ踏んだら効いてないと判断されるということで、単純に操作側の問題で最も車検で引っ掛かりやすいらしいです・・・

ブレーキがOKだったらあとは難しいことはありません。指示に従って停車状態からサイドブレーキを引いて効きをチェックするだけ(電磁ブレーキではなくレバーで引くタイプはガッチリ引きましょう)。これらがすべて問題なかったら、指示に従ってクルマを前に進めます。

次は車から降ります。降りて排ガス検査用の太い針金のようなセンサーをマフラーに突っ込み置いておきます。問題がなければ、ここまでの検査記録を記録するため、自分で機械に検査票を差し込みます。印字されたらクルマに乗って、指示に従って前に進みましょう。

そして最後が下回りの検査。橋にクルマを進めて停止し、Pに入れろとか、ハンドルから手を離せとか、ブレーキを踏めとか、サイドブレーキをかけろとか指示が出るので従います。その間に橋が揺れて車が揺すられるのですが、揺すりながら検査員が車体裏の確認をしてくれています。これらがOKであれば検査終了。クルマを前に進めます。

あ、そのまま検査コースを出ていってはダメですよ。最後にクルマを止めて書類(検査結果)を確認してもらう窓口があるので、クルマを降りて書類を提出します。これで書類を返してもらえば無事検査コースは完了です!

ちなみに、車検場では多くの人がディーラー、ショップ、整備工場から来ている人たちで流れを熟知しています。なので素人がユーザー車検で行くと結構ビビる雰囲気もあるのですが、実際には検査コースの人たちは優しく、僕が素人だと判断すると1工程ずつ横について丁寧にやるべきことを説明してくれました。(電光掲示板に指示が出る前に、次はこういうことをやりますのでと伝えてくれる)

まぁ若造でパナメーラ持って車検場に来たら(格好もラフでしたし)おそらくショップの新人ぐらいに思われたのでしょうが、ちゃんと検査票を渡す時に「よろしくお願いします!」と「ありがとうございます!」を大きな声で言えば大丈夫、検査員の方は丁寧に教えてくださいますよ!

■検査コースが終わればもう喉元は過ぎた!車検証をもらってコーヒー飲んだら帰ろう。

<6.車検証の交付>

検査コースで合格をもらったらもうあとは新しい車検証をもらうだけです!書類を提出した場所に戻って、規定の窓口に検査結果を提出したら車検証を作成してもらえます。車検証と、フロントウィンドウに貼るシールをもらったら車検が終了!ここまで早ければ1時間前後で終了するので帰りましょう!

ユーザー車検は難易度が高いように思いますが、ちゃんと事前の準備や勉強をしておけば大きな問題もなく通せますし、結果として節約できる金額を考えると事前調査の手間も軽いと言えるでしょう。あとは平日に休みさえ取れれば、ディーラーにクルマを預けにいって、完了したら受け取りに行くより時間がかからないかもしれません(まぁ僕がクルマを預けているディーラー、ショップが家から離れているからかもしれませんが・・・)。

年明けじょんじょん(ミニF56 JCW)もユーザー車検に持っていきたいなぁと思っています。休みが取れればと思いますが、2年前に認定中古でバッチリ検査された個体を購入したので、その後初回車検はユーザー車検で問題が出ないだろうと思っています。

『パナメーラ:自分でポルシェをユーザー車検に持ち込んでみる。~検査コース編~』へのコメント

  1. 名前:にゃもー 投稿日:2020/12/17(木) 07:33:40 ID:548d542e4 返信

    おー!もうこれで怖いもの無しですね!!(笑)

    • 名前:Kamibukuroman 投稿日:2020/12/17(木) 09:53:33 ID:d07aece69 返信

      にゃもさん
      お陰様でありがとうございます!めっちゃ節約になってます!笑