さて前回唐突に購入したと記事にしたクアトロポルテ(名前は検討中)。唐突に買ったと記事にしたのは(検討期間がないのは)、そもそも買おうと思ってから注文するまでが急だったからです。木曜に検索して狙う車の候補を挙げて、金曜電話で商談アポを取り、土曜にハンコを押してきたから。笑 というのも実は買おうか悩んでいた別の車種が、狙っていた個体を渋ってる間に取られてしまったので前々から気持ちのあったクワトロポルテに。
今日は注文してきたクワトロポルテの仕様について書いていきたいと思います。半分は勢いで買ってしまったクルマの仕様を棚下ろすというか、僕の頭の整理かもしれません・・・
前回のクワポル購入してきた記事はこちら。
このページのもくじ。
購入したグレードは上位グレードのS。そして何より必須条件だったのはトルコンATであること。セダンにセミATでクラッチと心をすり減らして乗るのはちょっと・・・。
旧型クアトロポルテを探すにあたってまず必須だったのが「トルコンAT」。後期型のトルクコンバータというとまぁ
「フツーのオートマ」
ということなんですが、前期型だといわゆるシングルクラッチの2ペダルセミATなんですよね。このトルコンではない前期型のミッションはもちろんオートマ的に乗れるんですが、シフトチェンジがめっちゃ早いスポーツ用のATであって、それこそデュアルクラッチ化する前のフェラーリやランボルギーニは軒並みこれです。トルコンより若干セミATが0-100km/hも速かったと思います。
一見その方がハイパフォーマンスカーにふさわしいと感じるんですが、問題はクラッチの消耗が以上に早いこと。普通のオートマ車って普通に乗ってたら10万キロ走ったからってクラッチ交換をするほどではないと思うんですが、セミATだと2万キロぐらいで交換というのがザラ。しかもクラッチなんてエンジンとミッションを繋げる心臓部に近いところにあるので、だいたいが相当大掛かりな整備になります。FRのトランスアクスルのクワトロポルテだとミッション下ろしてトルクチューブ下ろすとか?かなりの金額になるわけです。

なんでそんなにクラッチの減りが早いのか(あるいはなぜトルコンATやデュアルクラッチが減らないのか)はわかりませんが、一般的なセミATだとクリープがなくアクセルを踏み始めるとガッと繋がるので、負担のかかる上りやハンドルを切った状態、バックで半クラッチで一気に減っていくっぽいです。そういうシーンを減らすように気をつけることはできますが、避けることはできないですね。
まぁ高額なスーパーカーなら、相対的にクラッチ交換に100万近くかかってもまだ仕方ないと思うかもしれませんが、中古で安くなったセダンでそれは維持費が痛い・・・。
しかし後期型、確か2007年仕様ぐらいからZF製トルコンATが入り始めています。スポーツ性能観点で言うと一見デグレードに見えるものの、実際はサルーンとしての普段の扱いやすさや維持のしやすさからは世間の(乗りやすく維持しやすいトルコンにしてくれという)需要を受け止めたということになります。僕はサルーンでクラッチを気にしながら乗るのは勘弁だったので迷わずトルコンATが載っている世代に絞っています。ケチな心が働いて乗るのを躊躇うようになると、多分本当に乗らない車になってしまうから・・・。
グレードはS。Sになると4.7リッターになるので、エンジンをメインで買う以上ここに妥協はできない。
グレードについては今回「S」にしました。旧型クワトロポルテは基本4.2リッターエンジンでフェラーリF430と同等だったんですが、途中からSグレードは4.7リッターにボアアップ。馬力はベースで400psぐらい、Sで430psですね。ボアアップしたのに最高回転数を落としていないのが特筆すべき点だという記事を見たことがあります。だとしたら、元々エンジンに惹かれて欲しいと思っていたクルマである以上、Sを狙っておいた方が自分自身であとから後悔することもないかなと考えた次第です。

自動車税はどんなクルマを買っても常に後悔するので、もう今さら気にするべきところではないでしょう。ああ、自動車税が安いなぁ(相対的に)と思ったのはミニJCWとランクルぐらい。あと所有したのはエンジンがデカいか車が古いか、もしくは両方を満たして非常に割高です。笑
そうそう、後期になるとSの上にもスポーツGT Sという最上位グレードもあって440psになるのですが、内装にアルカンターラがメインになるので、半分はセクシーなイタリアンレザーを求めている僕としてはSに軍配が上がりました。400psクラスになると、僕みたいな一般ピーポー10psの差はハッキリ体感できない気もします。笑
僕は後期型の顔が好き。だから価格が大きく違っても後期型を選択。
それと顔立ち。これも僕の中ではかなり大事で、トルコンATへの切り替えよりも後の世代(Gooのカタログ見る感じだと2008年~2010年モデルっぽい)はフロントのデザインがマイナーチェンジされています。
僕はこの切り替え後のデザインがどうしても好きなんですよね。ヘッドライトがちょっと大きくなるものの、ライトの形状が変わったからか、そもそものフロントデザインが大きく変わっているのか、ノーズに向かってシャープに伸びる印象になります。それでいて押し出しの強いグリルは相変わらずガバッと。ヘッドライトの下端ラインに粒々の(時代を感じるけど)LEDウィンカーが水平に埋め込まれているので判別できます。

マイナーチェンジっていうのは人の顔と同じで、わずかにバランスが変わると大きく印象が変わるんですから不思議です。前期乗りの人も多いので、決して前期を否定するものではないんですがここまで大きく印象が変わると妥協せず好きな方を選びたくなりますね。
前後ともLEDなので、まぁつぶつぶデザインであってもそれほど古さを感じないのも良い点ですね。フロントフェイスは割と印象が違いますが、リヤはテールライトの赤い部分と白い部分の構成比が違うだけで大きな印象の違いはないかもしれません。まぁともあれ僕の選んだ個体も2009年式で15年落ち(そうか、パナメーラSの2011年よりも古いのか)。やっぱり歳はとっているので、僕の手元にやってきたらまずは自分で手をかけられるところを丁寧に綺麗にしてあげる予定です。これは僕の手元に来たクルマは(新車以外)どれも一緒の仲良くなるプロセスです。そして納得いくぐらいまで綺麗になったらようやくクルマが自分のものになった感じがするんですよね。