クアトロポルテ:買ったのは既にまぁまぁ手の入った個体。これは車検に苦労しそうだ・・・。~①エキゾーストマフラー編~

さて先日唐突にアップした「クワトロポルテ買ってきました」という話。このタイミングで旧型(つまり第5世代)の購入に踏み切ったのは、V8フェラーリのエンジンをこれだけお得な、つまり安い価格で手に入れる機会がなくなってしまいそうだから。というとマセラティブランドには失礼ですが、エンジンを含めて全体が魅力的なクルマであることは事実です。

今回は僕が購入した個体はノーマル状態ではなく最初からいくつか改造をされているので、今回はどんな装備なのかと、なぜそんな個体を選択したのかについて書いていきたいと思います。前回の記事はこちら。

クアトロポルテ:僕が買ったのは4.7リッターのクアトロポルテS、スポーツGTSじゃないのはイタリアンレザーがよかったから。
さて前回唐突に購入したと記事にしたクアトロポルテ(名前は検討中)。唐突に買ったと記事にしたのは(検討期間がないのは)、そもそも買...つづく

第5世代クアトロポルテはエンジンと音を買っているんだと思う。そして僕の購入個体にはパワークラフトのマフラーがついている。

まずマフラー。

クアトロポルテというか、この世代のマセラティ車(あとグラントゥーリズモしかないか・・・)を保有するのならまず考えるのはエギゾーストです。現行世代のフェラーリ支給エンジンよりも、旧世代の方が暴力的で、乱暴で、そして甲高い咆哮を発するんですよね。今のターボエンジンの方がパフォーマンスは素晴らしいんでしょうけど、エグいようなNAの魅力に比べるとおとなしくてジェントル。

クワトロポルテ

もちろん同じブロックとはいえF430ほどの惚れ惚れする高音は発しないのですが、V8らしい下からパワーが湧いてくるようなバババババッっていう規則正しく豪快な音がします。フェラーリの監修の下で作られたクアトロポルテなので、びっくりするぐらいセダン離れしたいい音を発しますね。

純正でも(たぶん)可変マフラーがあるっぽいですが、中古でちょうど流通してた中で僕の候補に挙がった個体にはナシ(ついてる世代やグレードも限られるのかもしれないです)。

そして色々あって走行距離と年式を優先し、アタリをつけたのが今回購入した個体。ついているマフラーはパワークラフトの可変バルブ式です。まぁクアトロポルテに乗るならマフラーはツルシではなく替えなければ満足できないとは考えていたものの、みんな同じ考えなので中古で流通している個体はマフラーが社外品に交換されているケースも多いですね。でもパワクラついているってことは車検非対応なわけですよ・・・。笑 こういう場合ほとんどは純正マフラーがついていないので、付け替えて車検に通す対応が個人ではできず、この世代の純正マフラーを保有するショップに持ち込んで車検を通さなければならないのがネックです。

社外マフラーはウェルカムだが、可変バルブがついてないと静かな住宅街で飼うのは現実的ではない。

そうそう、それと良い音がするマフラーはウェルカムですが、可変バルブがついていないのはちょっとNG。というのも僕の住んでいる場所は静かな住宅街で、近所の目を気にする僕としてはアイドリングからうっさいのは結構キツイのです。朝晩エンジンかけられないし、普段乗りとしては日中の出し入れもうるさいので(目の前のジジイが乗っているアバルトはまじでうるさくて近所迷惑)。

だからテスタロッサはかなり気を使ったタイミングでしか出し入れしておらず、しかも暖気しないと動かせないクルマなので気軽には乗れないですね。このあたり最近のハイブリットハイパーカーが短距離は電気のみで走れる(超静か)なのは羨ましいところ。そうそれと大規模マンションの地下で保有している人も、地下空間ではアホみたいにうるさいとは思いますが居住スペースに騒音で迷惑をかけることはなく、こういった音量の大きなクルマを時間を気にせず乗れる環境なのかもしれません(ただし常時充電のスーパーカーはどうしてるんだろうと思う。もしかしたら新しい高級マンションはそれを見越して電源が各スペースにあるのかも)。

クワトロポルテ

ということでパワクラでも可変バルブつきです。実車を見に行ったときに車検切れなので試乗はできませんでしたがエンジンはかけさせてもらい、冷間時にかけるとたぶんめぇ(パナメーラS)と同じぐらいで普通車よりは大排気量の音がしますが、怒られるような感じではないので一安心。でもコントローラでバルブを開けると暖気中でアイドリング回転数が高めなのはありますが、ガオガオガオガオという感じでかなりうるさいです。これはバルブついてなかったら到底住宅街では飼えるものではないですね。笑

パワクラのマフラーは新品で買うとかなり高額。可変バルブつきだと52万円+工賃でかなりの金額になるだろう。

パワクラに限らずですが、社外マフラーを新品で購入するときはこの可変バルブがオプションか別モデルになっていることが多いのでよくチェックして購入する必要があります。逆に言えばオプションなので中古の個体には可変がついていない(常時うるさいモードってことなのかな?)場合もそれなりにあり、ついているつもりで買うと痛い目にあいます。

現時点でパワクラのサイトを見るとクアトロポルテ後期型エキゾーストマフラーシステムで、

  • 可変バルブなし:¥230,000 (本体価格)
  • 可変バルブあり:¥520,000(本体とリモコン)

というぐらい金額差があります・・・。パワクラの場合はそもそもタイコとテールエンドの設計から異なるデザインに見えるんですが、倍額も違うと可変バルブを妥協したくなる気持ちはありますよね・・・。笑 両モデルでタイコのサイズは同じようにも見えるので、もしかしたら可変バルブありの方だけバイパスが開くと爆音化するってことなんでしょうか?

しかしこういう「改造ありきでしょ」という車種は社外パーツがついている方が強気の価格で売られていることがありますが、それでも新品で社外マフラーを購入して取り付け工賃を払うよりは全然安い価格差です。つまり最初から狙っているパーツがついている個体を購入する方が総じてお得ですね。もちろんドンピシャで欲しいメーカーのパーツがついている車体に会うことはレアケースですが、とりあえずマフラー、とりあえずツライチのホイール、程度のこだわりであれば購入後に別でパーツを取り付けるよりかなり安く済むと考えていいでしょう。もちろん改造されているということは(特にスポーツカーだと)乱暴に運転されていたり、車体自体がヤレている可能性も高いので、それは実車を目利きできることが必要です。

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