ローバーミニ:最後の最後に硬化型ガラスコーティングのやり方 ~後編~

しつこいようですが、今回は長々とやってきたガラスコーティングの最終盤です。詳細なコーティングの施工方法について細々と語りたいと思います。

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■硬化型ガラスコーティング剤の塗り方。

先程少し触れましたが、もう少し具体滴に説明します。

①ガラスコーティング剤をスポンジで塗る。

まず、ガラスコーティング剤に付属しているスポンジにコーティング液を付けて50cm四方ぐらいを目安に塗り込んでいきます。

塗るときはゴシゴシ擦らず、ボディの表面に乗せていくことが目的なので力を入れずに撫でる感じです。それを僕は横方向に50cm四方を塗り、そして同じ場所を縦方向に、同じ場所を2回ずつ隙間なく撫でます。これで均一に塗れるはずです(斜めにゴシゴシと塗ったり、円を描くようにぐるぐる塗ったりはしません)。

ガラスコーティング液はまるで油のようにボディ上で伸びるため、スムーズにスポンジが滑ります。もし撫でている途中にスポンジがボディ上をスムーズに滑らなくなったら液が足りないので1滴づつ足して続けて撫でます。

②タオルでコーティング剤が均一になるように拭く。

僕はこの作業はコーティング作業において仕上がりを左右すると考えています。

スポンジでコーティング剤を塗ったらすぐにその50cm四方をマイクロファイバータオルで拭きます。先述の通り、「コーティング剤を拭き取るのではなく、コーティング膜を均一にして塗りムラをなくす」ことが目的なのでゴシゴシ擦りません。軽く拭きます。

でも撫でるだけでは均一にならない可能性が高いです。塗りムラは目で見えるので、よくよく目を凝らしながらムラがなくなるまでは拭きます。それ以上無駄に拭くとコーティング膜が薄くなるだけです。拭き残しが固まると削り取らない限り取れなくなりますので気をつけてください。

ムラの視認性が悪い、薄暗い状況では作業しないほうがいいです。夕方暗くなってくるまで作業を引っ張ると、次の日明るい中で見たらムラが・・・という事態になります。個人的には明るい日中に、光の反射でムラを確認しながら作業することをオススメします。一方で研磨中に傷の残り具合を確認するには夜もしくは室内で明るいライトを当てて確認するのがわかりやすいと思います(とはいえその環境は難しい)。

ただ炎天下の作業は危険です。スポンジで塗ったコーティング剤がすぐ乾きやすいので、タオルで拭く前にムラになる可能性があります。やっぱりベストシーズンは春or秋、でも春は黄砂と風でキツイので秋がベストです。冬は手がかじかんで・・・笑

50cm四方ごとに①→②を繰り返すのが基本ですが、すぐにコーティング剤が乾かない気温の低い状況であれば、パネル単位(ミニなら面積が小さいのでいける)で①→②を行ったりします。その理由は、例えばドアパネルを50cm四方の単位で4回にわけて①→②の作業をすると、その作業単位の境目にムラができやすいからです。50cm四方単位で作業するとその範囲には集中するのですが、すぐ隣の領域には目が行きづらくなります。隣の領域までムラが残らないようにするためには、だいたい50cm四方にコーティング剤を塗り、100cm四方をタオルで拭くぐらいの気持ちが必要です。

③自然乾燥させる。

DIYでは焼き付け作業はできませんので、自然乾燥をさせます。個人的な指標としてはボディ前面にコーティングが完了してから24時間はそのまま乾燥させます。この時ボディが絶対に濡れてはいけません。なので天気予報は要チェックです。

その後、砂埃や雨、そして結露や霜を防ぐためにボディカバーをしてしまいます。これ以降は車を運転することもあります(控えられればそれに越したことはない)。製品にもよりますが完全硬化は2週間ぐらいを考えているので、それまでは過度に汚したり洗車はしないでいます。2週間雨を降らせないというのも難しい話なのでボディカバーの併用がいいかなと思っています。この辺は”極力頑張る”という感じですね。

■自論だけど重ね塗りについて。僕は重ね塗りをする。

硬化型ガラスコーティングの重ね塗りについては賛否両論あるようです。それは”撥水性コーティング”である以上、

「撥水コーティングされた上に、液体のコーティング剤を塗っても弾くだけでタオルの拭き取りで全部取れてしまう、もしくは効果した後にすぐ剥がれちゃうのでは?」

ということです。僕もそれを読んで、うーむ確かにと思いました。

ガラスコーティング剤によっては親水性もありますし、もしくは撥水性でも重ね塗りOKと書いている場合もあります。その根拠は不明なのでちょっと疑わしいですが・・・

ただ僕は過去に釣りで使うハンドメイドのルアーを製作してきて、コーティング皮膜に試行錯誤しました。1液性コーティング剤(つまり溶剤の揮発による硬化)であるセルロースコーティングと、2液性コーティング剤(つまり2物質による科学変化による硬化)のエポキシコーティング剤を併用しているとそれぞれの特性によってコーティング方法は変えるべきという結論に辿り着きます。1液性のコーティング剤だけで重ね塗りをしていた頃、重ね塗りした層に沿ってコーティング膜が剥離するということがありました。ルアーは激しく使うものなのでコーティングが弱いと長持ちしないんです。

そしていろいろ試行錯誤の末、1液性コーティング剤は完全効果する手前で重ね塗りをするようになりました。1液性の場合は溶剤が入っているので、重ね塗りをした際に「以前に塗った半乾きのコーティング層を、ちょっとだけ侵食する」と思うのです。コーティング層のつなぎ目がちょっと溶かされることでガッチリと食いつくというのが僕の自論です。一方で完全硬化した後だと侵食できずに層が分かれてしまいます。

よって今回はコーティングを施工してから2、3日経ったら、グリル等の部品を装着して2度目、さらに2、3日おいて3度目のコーティングをしました。今回はコーティング剤の容量が多かったので3度塗りです。結構厚い膜ができ、思っていたよりもツヤが出たと思っています。

下の画像は3度塗りした後です。ここで完全硬化させました。

どうでしたでしょうか。コーティングはやがて落ちてしまうものなので、やり込み具合の落とし所を決めるのが難しいです。今回は年末年始の長期休暇を利用して時間があったのでここまで出来ましたが、これを年に1度行うのは困難と思います。でも綺麗にツヤの出た愛車はまたひとしおの愛着が湧いてくるものです。

このようなコーティングは僕の自論もあるので責任は取れませんが、参考程度にどうぞ。かなり古い塗装でもここまで綺麗になりました。それにこういう手をかけたメンテナンスをすれば、傷や汚れの侵食が塗装面まで到達しづらくなるので、塗装が長持ちしますよ。

これが室内保管できたならどれだけいいことやら・・・笑