また唐突なんですが、2週間前にマセラティのクアトロポルテを注文してきました。笑
ただ最新型のクアトロポルテではなく、古い旧型のクアトロポルテSです。これでエンジン嗜好のやたらクルマ好きな人はお分かりかと思いますが、F430のエンジン(正確にはブロック?)が載った頭のネジ外れちゃってる世代のクアトロポルテです。笑 また買うとなると唐突なんですが、確かに長らく「僕の頭のいつか欲しいクルマリスト」に入っていたのも事実です。
今回は今さらなぜ旧型クアトロポルテを購入してきたのか書いていきたいと思います。
このページのもくじ。
僕はマセラティのデザイン言語は好きだが、最近のマセラティは経営的にギリギリ。
マセラティは現在結構経営状況が危ういブランドではありますが、スタイリッシュなクルマを作っているというのは間違いないと思います。ただモデルライフがかなり長くなり(新しいモデルを出していく予算体力がない)、目新しい感じは薄いブランドです。
個人的にはMC20はめちゃくちゃカッコいいな!と思っていたのですが、同じスーパーカー価格を支払えるのであればリセールとパフォーマンスの観点からは別のスーパーカーを選択しちゃうかもしれません。リセールなんか気にしていないレベルのお金持ちにまでなると魅力的な選択肢だと思います(よし・・・そうなれるように頑張ろう・・・)。

一方で稼ぎ頭として満を持して出たSUVは、SUVブームの波に乗るには出だしが遅く、僕個人の印象としてはちょっと初代カイエンを思い出す感じ。というのは天地の薄いスポーツカーしか作ってこなくて、その顔のブランドイメージをそのまま車高を上げて縦方向に延ばした感じが「慣れてない無理矢理感」につながってしまっていると思ったのは僕だけでしょうか・・・。フロントのSUVらしいかっこよさってスポーツカーのそれとは違うと思うんですよね。特に縦方向のボリューム感の使い方。
しかし、しかしですよ。やっぱりグラントゥーリズモのノーズに向かって細く伸びる新幹線系のデザインは僕大好きです。同じ理由でパナメーラのデザイン系統も好きで、よってパナメーラに乗ってます。直近のクアトロポルテ、ギブリも先端に向かって細く尖っていくデザイン(特にヘッドライトのデザインはそう感じる)、そして絞った先端でガバッと大きく開いた縦方向フィンのグリルがスタイリッシュですね。
今の2013年~モデルのクアトロポルテは洗練されてスタイリッシュだけど、ちょっとおとなしく上品すぎるように感じる。
過去に何度も中古車検索をしてしまったことがあり、そのパフォーマンスの良さとスタイリッシュな上品さはドイツ御三家とはまったくテイスト(乗っているであろう人)の印象の違いを感じます。
ジャガーもスタイリッシュだと思っていますが、伝統を重んじる重厚なスタイリッシュさとはベクトルが違い、夏を感じる袖を捲った軽いシャツに、くるぶしが見えるライトなスラックス、そしてサングラスというスタイリッシュさがマセラティで、しっかりプレスの効いた艶感のあるジャケットで乗りこなすのがジャガーですかね。まぁ僕の思い込みも多分に含まれますが、乗るならそんなふうに乗りたいということです。でもこれからの初夏の休日に、
「うわっ、この人めっちゃオシャレでさわやか!」
というのは明るい色のマセラティに軍配が上がるように思います。そう、それが直近のクアトロポルテ、そしてギブリ。

でも、でもですよ!2012年?までの旧クアトロポルテは、全く印象が違うと思うんです!
一言で言うと「爽やかさなんかどこにもない、反社会的なヤツが乗ってそうなクルマ」です(現オーナーの皆様ごめんなさい)。笑 なんだろうな・・・昔から思ってたんですけど日本の般若に顔が似てるんですよね。それぐらい押し出しが強い。グリルをガッと高い位置で押し出して、垂直にガバッと広げるのがロールスロイスのパルテノングリルと印象手法が似てると思います。ボディデザインも直近のクアポル・ギブリのような「細身でスタイリッシュな感じ」ではなく、バブルの頃の大きなメルセデスを思い出すような「とにかく体格がよくガッチリした感じ」なんです。
とにかく標準でイカツイセダン、という日本のヤン車をイメージしたんじゃないかと思うようなデザインです(たしか奥山さんデザインだし)。
でもね、まじで「やらっしぃセクシーさ」が魅力。これほどイタリアのセクシーさを感じさせるクルマはなかなかない。
下品とエグいセクシー。その境目は女性においてもアートと下品の境目であって、明確なモノサシのない難しい世界だと思うんですが、旧クワトロポルテはそのキワキワをいってると僕は思うんです。まぁグラントゥーリズモの方が超セクシーだけどスポーティな分だけ下品な感じはしないかな・・・
やらしっしいセクシーさだけど見惚れる。
でもそれはマセラティのようなブランドだからできることだと思うんですよ。伝統を持っていて、走りのコアを持っていて(フェラーリ様の支給品ですけど)、レザーの品質の良さを持っている。そういう素の美人さがあって初めて、セクシーに振った服装がキワキワのセクシーさを産んでると感じます。やっぱりマセラティとアルファロメオのこのセクシーさは「ブランド資産」だと思うんですよね。
直近のクワトロポルテ、ギブリもセクシーなクルマだと思うんですが、それよりもスタイリッシュさが際立つような上品なセクシーです。地上波で放送できる感じ。でも旧クアポルはニッチでギリギリを攻めるハミ乳しまくったグラビアアイドルって感じで、歌メインのアイドルがおまけでやってる実際に海に来ていけるクリーンな水着ぐらいとの差ぐらい違いがあります。笑

セクシーさに振った仕様が良かったので理想はレッドのイタリアンレザー内装だったんですが、今回はブラウン+ウッドの内装です。ウッドに落ち着いたカラーのレザーという組み合わせイメージはジャガーでやりたかった仕様なんですが、思ったよりも実車の印象が良かったのと、レザーコンディションが良かったというので決めてしまいました。
それに外装デザインがイカツイので、内装は多少落ち着いた使用でも良いだろうと考えました(本当はレッドのイタリアンレザーが理想でしたけど)。そしてレッドはアルファロメオにとっておこう、とほくそ笑んている僕がいます。笑
購入したといっても、注文してから納車までは1.5ヶ月ぐらいあります。手元に来るのは7月入っちゃいますね。中古なのに納車まで結構長いのは購入した個体が現在車検切れなので車検整備が必要なのと、加えてガッツリと点検整備をしてもらうからです。この辺りはまた追って記事にしようと思いますが、やっぱりイタリア車の中でも特に品質はイマイチブランド、しかも生産品質がブレークスルーしていない世代だと思うのでガッツリ点検してもらおうと思います。