さて色々あってクアトロポルテのフェンダーをDIYでぶっ叩くことを決めたキチガイな僕。今回は前回に引き続きフェンダーのツメをぶっ叩いていきますが・・・トラブル発生です。
前回の記事はこちら。
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求められているのはアベレージヒッターではなくホームランバッター。結構思いっきりぶっ叩いていかないと全然曲がらない。
下の画像は叩き始め。人差し指がさしているあたり、若干フェンダー内側のツメが凹んでいるというか、折り曲がっているのがわかります?何回か叩いてみてこんな感じ。ハンマーは結構振りかぶってガンガン当てていかないとフェンダーが曲がんないですね・・・。

最初コンコン叩いていたんですけど全く動かず、もしかしてゴムハンマー作戦は失敗か?クアポルのフェンダーは強度が高いのか?って思っていたんですが、次第に腹を括って躊躇いなくガンガン叩くと、わずかずつですが目に見えて曲がっていきます。古い車とはいえ新車1,700万とか1,800万するクルマを僕はハンマーでぶっ叩いているわけです。涙目になってきます。笑

上の画像はフェンダー後ろ側を下から覗いたところ。わかりづらいと思いますが、クルマを強打する躊躇いも失い、無心で汗だくになりながら叩き続けた結果です。あんまり何もなってないじゃんと。
いやいや、これでも初期の純正状態(フェンダーの外面と折り返しのツメが90°)だったところから30°くらいは曲げたんです。リヤフェンダーはポツンポツンと小さな丸い窪みのようなものが見えますが、これが2枚の金属パネルをスポット溶接していてかなり強度があります。2重で養生テープ貼った上から金属ハンマーで叩いた方が良かったかもしれん・・・(金属ハンマーはキャンプ道具と一緒にすぐ取りにいけない場所にある)
でも繰り返し叩き続けて30°ぐらい曲がった。ツメ折り機を使ったYoutubeの動画とか見ると折り紙のように国産車フェンダーがパタンと折れてるんですよ。ほんとに?この硬さでそれができるようにあんまり思えないぞ!?

これはフェンダーアーチの前方向半分。フェンダーの垂直な部分まで不必要に曲げていないので、相対的にフェンダー上部が結構曲がっていることがお分かり頂けただろうか・・・。あんまり曲がらなかったようでも、ゴムハンマーでこれ以上折っていける感じがせず、この辺りが元気と時間の限界だったので一旦終了。
それでも元々タイヤがヒットしていた位置からすると、元々よりは結構猶予が出たかもしれない。アームというのはサスペンションが沈むと回転運動なのでその分内側に入ります。トレーリングアームでもない限りド垂直には動きません。なので元々ツメの最も内側のエッジが、タイヤの(跡から)ショルダー外側ギリギリ目に当たっていたのだとすると、これぐらいエッジが曲がっただけでもタイヤは沈みながら内側に入ってヒットしないかも。
つまり疲れ果てたので諦めて一度タイヤを履かせ、祈りながら試走してみようということです。
夏の夜の怖い話。実は最初から塗装を割ってしまっていたのです・・・。ぎゃあぁぁぁぁぁ!
ここまで見て頂いたマニアックな皆様はおわかり頂けただろうか・・・。
そう、よく見るととっくにフェンダーの折り目部分塗装にクラックが入り、次第に大きくなっていることに・・・。

最初に作業した箇所、温めが足りなかったので塗装を割ってしまいました・・・。吹っ切れてガッツンガッツン振りかぶりながら叩けるようになったのは、塗装割ってヤケクソになったからでした。いいよいいよ、あとで何とかするよ・・・。笑

最終的にこんな感じ、割れてベローンってなってます。地金が白っぽいですね、アルミ合金かしら。素敵なことで(白目)。
でも割ってみてわかったのは、しっかり温めるとこの割れている部分の塗装が結構柔らかくなること。つまりちゃんと温めれば古い塗装であっても柔軟性があるということですね。反対側は割らないようにしよう・・・。
片側だけツメを半折りした状態でホイールをつけて試走してみる。あれ?1人しか乗っていないのはあるけど、右側は当たってないかも!
塗装も割ってしまったのでよもやよもやという感じですが、それでもまぁゴムハンマーで叩いていく方法ではやれるところまで曲げたかなと思います。ここまではわりと車体の上方向に叩いてきましたが、これ以上はツメの折れてきた角度的にフェンダーの外方向に叩いていくことになります。それにゴムハンマーだとぶっ叩いてもこれ以上曲がっていく感じがしないので、ツメ折り機か金属ハンマーで叩いていくのが現実的だと思います。
これらを加味するとレンガでも外側から当てて叩かないと、フェンダーラインをキープできないんじゃないかなぁと感じたわけです。なのでこれで当たらなくなったならそれ以上叩き込みたくないということですね。というわけで45°程度の曲げですがテストランしてみましょう。

ホイールを戻してジャッキを下ろすだけでも重労働なんですが・・・笑 とりあえず元に戻してエンジンをかけ、流れの速い幹線道路に繰り出します。都内の幹線道路はクロスする大通りをいちいち信号で止めて渋滞を起こさないように、クロスする通りをくぐったり跨いだりを繰り返す道になっていて、大型トラックも大量に通ることからそういったところに轍ができていることもあってあまり走りやすい道ではないと思っています。納車状態だとアンダーパスで上りに差し掛かる(車体が沈む)ところでも、高架道路の継ぎ目でもザァッとフェンダーを擦る音が左右からしていたので、そのあたりを(スピードを緩めることなく)突っ込んで擦らなければOKでしょう。
ということで結論は、フェンダー処理をした右後ろは擦らなくなったと思います!
継ぎ目にハードに入っても音がしないなら、日常遣いでは擦ってないと思っていいでしょう。よかったよかった。ただ後ろに人が乗らないだけでそもそも後ろ(処理していない左も)が擦りづらくなったということにも気づいてしまいましたが・・・笑 とりあえず、リヤは結構ツラツラだったんですがサスペンションアームがスイングして沈むと結構内側に引っ込むものなのだなぁということがわかりました。この感じで反対側のリヤ、そしてフロントももう少し余裕を持てるように処理していきましょう。

ちなみに今回試走で行ってきたのはちょっと離れたところにあるスタバのドライブスルー店舗。ドライブスルーを使うのではなく、駐車場に停めて店舗を使おうとするとコインパーキング方式になっているんですが、フツーに使えたことが嬉しくなりました。笑 うちのクルマたちは車高の問題やら車幅の問題やらで普通のコインパーキングを使うことができないケースがあり、しかしクアトロポルテは多少車高を下げていようがちゃんと普通のフラップ式コインパーキングを使えたということですね。あたりまえか。笑

でもフロアもコインパーキングのフラップの仕組みで怯える必要もない最低地上高を確保しており(サイドエアロとかついていると無理そう)、リヤも輪止めで下を擦ることがなく、そして車幅的にもちゃんと白線に収まるという、つまり普段乗りができるってことですね。笑

ローダウンしているにせよエアロはついていないのでそれほど心配していなかったんですが、でもやっぱり長ーいホイールベースと車体(5mを超えるのでうちで一番長い)を持つクアトロポルテなので、やっぱり亀のように腹をつかえるのが一番心配になります。逆にフロントとリヤはオーバーハングが短いデザインなので心配することはないようです。
さて、トラブルも気を取り直して他のフェンダーも処理していきましょう。