パナメーラ:ディーラー車検は安いのか!?パナメーラ初車検。~見積もりの仕組み編~

うちのめぇさん(パナメーラS)は11月末で納車から2年になります。

まだそんなもんかという気持ちの方が強いのですが、それは愛着があるからだと思っています。それだけ車に関わっているということですね。

さて2年に一度頭が痛くなるのが車検。これは避けては通れない道ですが、一方でかかってくる維持費のメインでもあります。ここで大量の消耗品交換や気づいていなかったけど修理が必要箇所が出てくると、想定していたよりも金額が跳ねて「車が嫌になってしまう」ことも多くあるでしょう。

今回は金額も含めてパナメーラSの車検代について記載していこうと思います。

■車は消耗品の塊である。年数が経てば交換部品は増える。

ただ実際に車は消耗品の塊で、メーカーが設計した耐用年数(賞味期限)が設定されています。もちろん賞味期限は部品の種類によって異なり、実際には車の扱い方によっても状態が異なってきます。

もちろん車は高速で走るので、走っている最中に部品が破損したりすると場合によっては命に関わる事故になります。メーカーは責任追及をされるわけにはいかないので、壊れていなくても部品の賞味期限ごとに交換を推奨するわけです。

つまり部品の状態が良く問題なかったとしても、ディーラーでは規定された耐用年数がきたら交換を推奨されます。

なので新車で乗っていると、賞味期限が来て交換対象の消耗品が少ないのであまり車検代が高くなりません。

■ディーラーで見てもらうのと、その他で車検を通すのはどちらがいい?

逆にディーラー以外のショップではある程度実物の状態を見て交換すべき部品を決めます。そうすると車検整備の見積もりは安く済むかもしれませんが、ザッと見た範囲で気づいた部品しか交換されない(本来交換すべき部品に気づかない)可能性もあります。

どこまで詳しく車体の状況を見てくれるかはショップ次第なので、品質に差が出ます。たとえばガソリンスタンドやスピード車検などは期待してはいけないですね、その分安いというは言うまでもありません。ディーラーは整備記録やメーカーのデータベースから見えない部分で賞味期限が切れた部品も交換対象に入れてくれます。

自分で車の状態をある程度把握できる場合でなければ(普通はそうだと思う)、しっかりと信頼できるショップや、正規ディーラーで見てもらうのが安全。

クラシックミニのようなマニアックな車は「専門ショップ」を選ぶのが良さそうです。もう正規ディーラーが存在しないので、ショップしかないというのが実情です。結構改造してしまって正規ディーラーに出入りできない場合も、ショップしか選択肢がないですね。

■ディーラーはぼったくりじゃない。・・・と思う。

部品代は電球等の汎用的な部品ではない限り、ディーラーとその他ショップであまり価格差がないのではないでしょうか。もちろん非正規ショップでリビルド(中古)などを使うと安くなります。

差が出るのは工賃。ざっくり言うとこれは作業をしてくれる整備士の時間単価×作業時間ですが、腕のある人に任せるなら単価が高くてあたりまえ。例えばポルシェならディーラーの専門知識を持った人に頼んでいる以上は高くて仕方ないかと。でもとても信頼が置けますね。

でも世の中はディーラーで車検を通すと高いと思われてます。

これは僕の推測ですが、先ほど書いた通りでディーラーは交換対象として見積もりに上げる部品数が多いのかと考えています。状態が良くても賞味期限が近づけば交換対象に上がるので、何も考えずに見積もり通りに交換すると、安心ですが結構な金額になります。

僕はポルシェについて基本的にディーラーで車検を通していますが、見積もりどおりに全てを作業してもらうことはありません。交換すべきもの、しなくていいものを見積もりから判別して、作業をお願いするようにしています。そうすると、少なくとも僕がお世話になっているポルシェはぼったくりではないことがわかります。