さてせっかく納車したクアトロポルテですが、全然乗ってません。色々初期不良もあって、そのまま普段使いし始めるとショップが「それは納車後に走ってから発生した不具合では?」とかイチャモンをつけてきそうなので、疑り深い僕は乗らずに置いておいた状況です。
ですが色々あって家族を乗せて片道1時間の送り迎えをすることになったのですが、納車の日にも10分程度の短距離の走行で若干「おや・・・?」って思っていた懸念が顕在化しました。そう、フェンダーを普通に擦るんです。
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ハミタイなのはわかっていたが、これだけ擦るのはショップもわかっていて売りつけてるだろう・・・。
幹線道路の、それこそ普段全く気にしないようなコンクリの波うちを超えると
「ザァっ!!」
っとリヤから明らかに車体を擦っているデカい音がするんです。道路の継ぎ目とか、踏切とか、そういうガッチリしたギャップじゃなくて、幹線道路のちょっとした波打ちでリヤが擦るんですよ。フロントの方はギャップにそれなりのスピードで突っ込むと擦るようですが、ほとんどがリヤです。
フロアについている整流用のゴムが擦ったような摩擦音で「ガリガリ」ではなく「ザァッ」という音でしたが、ローダウンしたクルマとはいえ追加のエアロもついていなく普通の道路で底をすることはまずないであろう感じ。とするとフェンダー擦っているとしか考えづらいですね。ローダウンでキャンバー付きのハミタイということを考えるとそれしかないなと。
と思ってフェンダーを覗き込んでみると、このハミタイ具合で爪が折られてない・・・。

僕はこれまでこういうハミタイのギリギリ狙うツライチとか、ましてやネガキャンにあまり興味がないタイプの人間だったので、爪折りには縁のないクルマ乗りでした。あんまりタイヤが引っ込んでるともちろんゲンナリするので、ある程度ツライチにしたい気持ちはありますが、フェンダーを擦るギリギリのツライチは目指してませんでした。まぁスペーサーを入れたり車高調が入っていることはあったので、リップを擦る心配と共に乗っていることはありましたけどね。僕は機能派なのであんまりクリアランスがない足回りだと、ハードヒットしないか心配で攻めて行けないですし、鬼キャンのグリップをスポイルするカスタムには全く興味がないんですよ。
今回は安易によく確認せず改造車を買ってしまったと反省はしている。でもそれ以上に、諸々の理由でショップへの不満が大きい。
でも今回は良いホイールがついて、足回りも一定の手が入っている方がお得だと思ったんですよ。そのうち手を入れたくなるだろうなと。クアトロポルテは改造しだすとかなりお金がかかるので、最初から一定のものがついているほうが圧倒的にお買い得なんです。
でも失敗したのが、ここまでパーツ付いていたら必要なことは手を入れ切っているであろうと思っていたこと。だから実写を見に行った時にフェンダーの中に手を入れなかったんです・・・。本来これぐらいハミタイのハイパーフォージドが入って、ローダウンされていて、それで爪折ってないと当たるだろうと心配に思うはずなんですよね。ショップでも在庫車移動もあって一定の距離を乗っているようだったので、僕も事前に色々質問したんです。
「普段乗っててコンビニやガソスタの出入りでフロント擦らないのか」とか「コインパで床が上がるタイプのとこも入れるか」とか「車検は通らないぐらいハミタイしていると思うんですがどうやって過ごすべきか」とか。でも全部「ゆっくり出入りはしてますけど、全然大丈夫ですよ!」という回答で、それを鵜呑みにしてしまっていました。
でも普通に幹線道路走ってこれぐらいフェンダー擦るのが明らかで、ショップも(遠くの保管場所から持ってくるって言うので予約して見に行ったし)絶対気付いてたはず。そのうえで車高のことを気にして色々質問をされたのに、それでもフェンダーの擦りに言及せずに売りつけた(車検切れだったので自分での試乗はできず)のはちょっと悪意を感じますね・・・。売ってしまえば対応責務のない範囲かもしれませんが、明らかにそのまま普段使えないのがわかるだろうと思うんです。これまで気づかなかった、は嘘でしょうね。僕の環境で後部座席に座ってるのは小さな子供だけなわけで、その体重で急に擦り出すもんか?と思います。
このショップはは完全に信頼を失いました。前のオーナーがホイールを替えてフェンダーが擦り初めて、そのあたりで嫌になって売った可能性はありますが、それをわかっててそのまま売るという考えはナイですね。なのでひとまずそこに頼むことはなく、フェンダー処理について対応を考えていきたいと思います。
改めて見るとフロントは加工済みだがもう少し余裕を持たせたい。リヤは完全にそのまんまで、めっちゃ擦った跡がある。
ひとまずフェンダーを改めて覗き込んでみます。フロントはある程度ツメが曲げられていますが、完全に折りきる感じではなく、最低限避けている感じ。折り目の角度もそうですが、タイヤの垂直に対して前後方向の広さで見ても、あまり大きく加工されていません。右前のフェンダーはステアリングを切った状態でタイヤが当たったかもしれない跡がありました(タイヤが当たると爪が回転方向にめくれてしまうと思われる)。

まずフロントはもう少し広い角度で爪を曲げた方が安全っぽいです。それはステアリングを切った状態で段差を超えることを考えると、タイヤの前方方向は曲げが足りない気がしますね。ただしフロントバンパーは樹脂製なので、もしそこまで干渉するようなら曲げではなく樹脂は削りになります。
問題はリヤ。リヤ側は見た感じ全く加工されていないですね。
現状だと普通に運転しててかなりの頻度で擦ってしまい、丁寧に走っても擦らずに運転するのは無理ですね。個体誤差なのか気持ち擦り方に左右差があるようですが、左後ろの方が擦りやすく、タイヤに擦れで削れた跡も見つけました(ショルダー部分にフェンダーのエッジで削れたであろう線がついている)。
このまま行くとタイヤが削れすぎて最悪バーストするってことですね。勘弁してほしい・・・。まずリヤのフェンダーをどうにかしないとそもそも乗ってられないので、早々に対処します。
結局DIYでツメ折りか・・・。また自分でやれること増えちゃうな、とポジティブに置き換えてやっていこうと思う。
ということでフェンダーを加工するにはまず道具を買ってくる必要があります。
板金作業になるのでショップに出すのが安全なんですが、ツメ折りをきれいにやってくれるところを探して予約して持って行って・・・というのがダルいと思ってしまうタイプの人間なのでDIYで行きます。失敗できないし、失敗したら痛い目見るんだろうな・・・。それに輸入車のでかいセダンのフェンダーなんてそんな簡単に曲がるもんでもないんじゃないかな・・・。と毎回トラブル対処の作業前は暗い気持ちになるんですが、それでもDIYを選んで着手するんだから我ながら狂ってるなぁとも感じます。笑
一般的な道具として、ツメ折り機が1万円もせず買えるのですが、そもそもちゃんとクアトロポルテのハブに取り付けられるのかもよくわからないしうまくいくように感じがしなかったので、まずは原始的にハンマーで叩いて加工してみることに。ちなみにショップに持って行っても、手慣れているだけで使う道具ややることは一緒だとか・・・?

ホムセンで買ってきたのは、
- 22mmのディープソケット(まずホイールを外すのに必要、実測22mmのボルトで持ってなかった)
- ゴムハンマー
です。あとはヒートガンも使います。ゴムハンマーを使うのは金属ハンマーを直接使うと塗装も割れるしフェンダーがベコベコになってしまうからです。プラハンマーだと軽いのでなるべく大きめのゴムハンマーでいきます。
次回から実作業編です。