ローバーミニ:フロントサスペンションをスプリングに交換する。~最後に車高調整せねば編~

前回までで足回りはようやく組み上がりました。基本的にはオーバーホールとラバーコーンのスプリング交換ですが、一部破損していた部品まで交換したので体感できるレベルで効果があるのかと期待します。

車検取得前にここまで作業をしたわけですが、車検に際してはガッツリと高い車高にしておく必要があります。今回は組み上がった足回りを最後に車高調整していきたいと思います。

■後輪と同様に何度も上げ下ろししながら調整するしかない。

リヤをラバーコーンからスプリングに交換したのと同様に、何度もジャッキアップしては下ろしながらハイローキットの調整をする必要があります。

ローバーミニ:リヤサスペンションをラバーコーンからスプリングに交換してみる。~後編~
さてリアのラバーコーンをスプリングに交換する最終回です。あとは取付けて戻すだけなので作業難易度は高くないと思うのですが、車高調整...つづく

ラバーコーンとスプリングではバネレートが違いますし、今回はハイローキットも違う製品に交換したのでどれぐらいに調整すればいいかわかりません(タイヤをつけて地面に下ろしてみないとどれぐらい沈むかわからない)。とりあえず交換したスプリングがジャッキアップ時にサブフレーム内で突っ張る(ガタガタ動かないぐらい)程度にハイローキットを伸ばしてジャッキから下ろします。

これで下ろしてみた感じは「かっこいい」ですね。ホイールアーチのカーブを見ると、その円の中心よりホイールの中心が上にあります。つまり若干車高は低め。なのですがこれでは車検が通りませんので修正・・・

面倒なのがジャッキから下ろしてみないと実際にどれぐらいスプリングが縮んで、車高がどれぐらいになるかわからないこと。なので何度も上げ下ろししながら調整する必要があります。さらには走行するとさらに若干下がると思うので、僕はフロントに軽く腰掛けて体重をかけ、下がったところで車高を測定しています。ボディに腰掛けるとか僕としてはやりたくないので、本来は軽く走行して車高を見るのが理想ではあります(車検切れ状態なので公道走行はできなかった)

■とりあえず35mmで高めの車高に。床下が色々低いローバーミニは高め設定が必要。

何度か調整して下の画像の測り方において35mmにしました。スプリングとハイローキットがサブフレームないで突っ張ってからも、結構レンチで締め上げてます。何度も言いますが、もちろんスプリングの硬さなどで違いますよ!

その結果車高は結構高めに仕上がりました。ホイールアーチの円中心よりもホイールの中心が下にあり、パッと見での車高は高めと言えるでしょう。

ジャッキから下ろして引きで見ると下の画像の感じ。フロントばかりがめちゃ高くて、はっきりいて不格好ですね。美観を非常に重視する僕としては受け入れられないのですが、それでも車検で通らないリスクを考えればいったん高めでいいだろうという判断です。

何度見ても不格好ですね・・・こうしてみるとリヤが低いので、後からリヤも高くします。本来僕の美観基準では、ホイールアーチのカーブの中心がホイールの中心なのですが仕方ないでしょう。ローバーミニはマフラーやらエンジンのアンダーカバーがやたら低いのです。本当に元ラリーカー?笑

■合わせて車検用にリヤも車高を上げる。

元々リヤサス装着時に調整したものの、不安にあったのでリヤも合わせてもうちょっと車高を上げます。下ろしてもこれぐらいの車高にしましたが、前後共に「ちょっとギリギリかもしれない」というのがベテランミニ乗りの方の見解。

結果としてこれで車検は通りましたが、もうちょっとアホみたいに高めで通した方が無駄な手戻り(車検やり直し)がないのかもしれませんね。特に柔らかめのスプリングを装着した場合、人が乗った時に車高の沈む幅が大きいのでしょう。

ちなみにリヤは紆余曲折を経て37mmで落ち着きました。いったん基準を決めて仕舞えば何度も上げ下ろししなくても1mm縮めたら車高がどれぐらい下がるか見当がつきます。

ぶっちゃけ車検場に持っていくと車高は検査官の目検です。けっこういい加減と言えます。笑 気になる車は車高チェックされるのですが、規定の最低地上高のバー(定規の代わり)を車体裏に奥まで差し込むわけでもなく、外からチラッと見ておしまい。人によるのかもしれませんが、ひとまず車体裏にゲージを差し込まれるほどの精緻な確認はされませんでした。

ちなみに規定上、最低地上高はフロントエアロなどが除かれ、車両本体(ボディとフレーム?)が対象というようなことが書かれているのでどこまで含まれるかは曖昧なところ。実際どうなのかわかりません。ミニでは一番低いところが純正ではマフラーやエンジンカバーになるのですが。。

■ラバーコーンと違ってスプリングは沈む。

金属スプリングとゴム製のラバーコーンでは性質が異なります。金属スプリングの反発力というのは基本的に「縮んだ距離×ばね係数」なわけですが、ラバーコーンの方がゴムの性質に加えてその形状から、スプリングとは性質が異なると思います。これは、

  • 最初のタッチをやわらかくできる
  • ちょっと沈んだ以降はそれ以上沈みづらい

などの特性がある気がします。たまにエアサスっぽいとか書かれているのを見かけたことある気がします。なんとなく言いたいことはわかるかも。まぁローバーミニ の場合はなんせストロークが浅いのですが。

結果としてスプリングの方がローバーミニでは乗り心地が良いのですが、エアサスに近い最初のタッチの柔らかさ、一定以上縮むとそれ以上縮まないゴーカートフィーリングは大きく失われた様に思います。これは好みの問題ですね。

■車検取った後に車高を下げると・・・

その後、車検を取ったあとの話ですが、いい感じの見た目に車高を下げました。

上の画像の様にゲージでいうとフロントが26mm。これどうでしょうかね。みた感じはホイールをつけて下ろしてみるといい感じ。

というか元の車検に向けた車高が高すぎると思っていたんです。ちょっと見た目にもいかがなものかなー、間抜けかなーと。なので車高が低めというよりホイールアーチの円中心とホイールの中心が重なるぐらい。デザインの基本ですね。

こうやって引いて見るといい感じでしょう。低めの設定ではありませんがスポーティーさを感じます。でも実際にこれで走ってみると結構フロントホイールがホイールアーチに擦るのでNG。

うちの場合な大人2名に小さな子供2名ですが、元々軽い車体もあってその搭乗数によって車高が結構沈むのでこのぐらいの車高設定でクルマに乗るとベタベタになるようです。僕のスプリングは街乗り用の柔らかめなので、その分沈んでホイールがぶつかりますので高めの車高設定が必要そうです。

何度か調整した結果として車検時と同じ車高設定が必要でしたので、格好良く仕上げたい人は乗り心地を無視して硬めのスプリングでシャコタンを目指してください。笑