パナメーラ:オプションでクルーズコントロールっている? ~オプションでつける価値編~

クルコンについて長々と書いてきましたが今回が最終回です。

パナメーラ:オプションでクルーズコントロールっている? ~クルコンのレベル編~

パナメーラ:オプションでクルーズコントロールっている? ~クルコンの使い所編~

■じゃあアダプティブクルコンはどーよ。オプションでつける価値は?

ではインプレッサのアダプティブクルコンはどーでしょうか?実家の車は滅多に乗らないのですが、高速で乗る場面は過去に何度かあり、そこではクルコンを使うこともしばしばありました。

先ほど述べたような車間・車速調整が付いているのが大きく、クルコンをONにしたりOFFにしたりする手間はありません。特にダラダラ渋滞のときはクルコンつけておくと超絶楽チンですね。

ただしまだ5年前とか当時の最新技術(アイサイトがかなり騒がれた頃)なのでネガもあります。もちろんメーカーによって設定が違うはずなので、Ver.2のアイサイトの場合です。

■加速・減速がキツイ

設定速度に向かって加速する際は、コンピューターが結構アクセルを開けます。なのでエコ運転をしていると点灯する”ECOランプ”が一瞬にして消えます。笑 また前方車両に近づいたときの減速もそれなりに強くブレーキが踏まれます。高速道路で運転していて前の車に追いついて減速する際、最初は同乗者が思わず顔を上げるほどグッと減速します。「ちんたら走るとストレスになる」人には良い設定かもしれませんが、「燃費や乗っている人を気にして走る」僕にとっては改善してほしい(設定できるようにしてほしい)点。

■急カーブでも突っ込む

アイサイトVer.2では車線はみ出しを警告してくれるので車線自体は認識しているのですが、ハンドル操作はしてくれません。また高速道路上でカーブのキツイところがあっても設定した速度で突っ込むので、その点は自分で減速操作する必要があります。

■停止すると自動発進しない

渋滞等で一度止まるとアダプティブクルコンがOFFになります。ダラダラ渋滞で止まらない程度ならクルコンに任せておけますが、かなり混んでいて止まったり進んだりの渋滞では使い物になりません。これは安全性の観点から難しいところなのですが、一度停止した車を再発進させるには(例えば交差点だったりすると)様々な周辺確認と判断が必要になるため、「安全性の観点から自動再発進はしない」というのが当時の自動車業界の考えでした。ここはやむを得ない部分があります。

じゃあズバリ、アダプティブクルコンをオプションでつける価値はあるのか?ちなみに当時のSUBARUアイサイトは10万円のオプションで、新車でつけないと後から追加はできません。

結論として、僕は自動運転レベル1のアダプティブクルコンであってもつける価値があると考えています。それはクルコンを使いたいというより、自動ブレーキサポートなどの安全運転支援システムが非常に有用だからです。

■なんで安全運転支援システムが出てくるの?

結局のところ、自動ブレーキやレーンキープアシスト、先行車発進通知などの仕組みは、カメラやレーダーなどのセンサー類で実現されます。それはアダプティブクルコンとほぼ同じ仕組みなのです。

なのでメーカーによってはアダプティブクルコンと安全運転支援システムをセットでオプションにしているところもあります。SUBARUなんかはアイサイトとしてセットで出しています。一方で軽自動車を中心に、安全運転支援システムを単品で装備している場合もあります(コストの問題でアダプティブクルコンは省いている)。

人は誰しもミスをする生き物なので、そういったミスを安全運転支援システムがフォローしてくれるのであれば非常に有用だと考えているのです。アダプティブクルコン単体のオプションだったら、それは好みですね。高速道路を多用したり、交通量の少ない地域に住んでいる人はあったら便利かもしれません。