パナメーラ:さあ気合入れてDIYで天井内装を張り替える。~手探りで内装分解Bピラー編~

さて色々悩んだのですが、今回は費用対効果を考えてルーフの内装垂れは自分で修理をしていきたいと思います。以前ぽすけ(ケイマンS)で同様に内装天井の張り替え作業をした経験がなかったらもう諦めていたでしょうね・・・張り替え作業そのものの勝手はわかっているので、ここは重い腰を上げて作業していきたいと思います。

パナメーラ:内装の天井はがれの対応について検討する。ディーラーで対応すると30-40万とな。。
以前記載しためぇ(うちのパナメーラS)内装の天井が垂れてきた件、久しぶりにディーラーに問い合わせをしてみました。 そもそも...つづく

■張り替え作業より分解作業がきつい。

めぇ(パナメーラ)において、何よりネックなのは生地そのものの張り替え作業ではなく、パナメーラの内装を分解するところ。

なにせ4ドアなのでピラーも多く、さすがに高級路線のクルマなので内装の軋み音などがしないようにかなりガッチリと作り込まれています。同じポルシェとはいえ、ケイマンの隙間だらけの内装とは大違い。どこから手をつけたら良いかわかりません・・・

僕はこういった作業をする前にひたすらググるわけですが、とにかくパナメーラの分解といったDIY作業に関する情報はありません。パナメーラを自分で弄ろうとするキチガイはいないということのようです。

もちろんショップは色々とオーダーを受けてカスタムをしたりするのでしょうが、なかなかその情報(特に画像)を公開することはないようです。大体国内はキツイので、英語で海外サイトを調べにかかります。すると大まかですがヒントになりそうなサイトを見つけました!さすがDIY精神旺盛なアメリカ人、僕と同じで狂っ(略

https://www.insanegarage.com/diy-romoval-and-installation-of-a-b-and-c-pillar-interior-trim-panels-on-a-panamera/#apillar

まぁまずサイト名がInsane Garageですからね。Insaneは”狂った”という意味ですが、あなたの自己認識は正しい。笑

■まずは訳がわからなそうなBピラー(サイド)から着手。

ピラーはAからCまであり、フロントから順にA〜と呼ばれています。まずはパッと見て「どうしようもなさそうだわ」と思うBピラーから攻めます。

僕の考え方として、ひとつづつ進めて行った途中で「どうしようもなくなったからもう諦めるわ」となったときの手戻りが多いと心が折れるので、よって一番難易度の高そうな箇所から手をつけます。難易度の高そうなところでアタリが付けれられれば、そのタイミングで本格的に必要な材料を買い揃えたりするのです。

まぁとりあえずエアコンの吹き出し口を外します。後部座席も潤沢に吹き出し口があるので真夏も真冬も結構快適です。この白い吹き出し口の下にもしっかり別の吹き出し口があって、さらに足元にも吹き出し口があるんですよね。足から冷えるのでこれは非常に助かります。

しかしこの外している吹き出し口、これも内装カラーに合わせて用意されてるんだから、パキッと割って壊したら絶対にドイツ本国取り寄せor手に入らないだろうな・・・

ということで内装外しで多方向から少しずつ浮かせて丁寧に外します。

そしてこの太いピラーのカバーは、案外ボルトが1本しか使われていません。あとはクリップです。まずはそのネジを外すのですが、AIRBAGのプレートを引っ張って外すとそこにネジが隠れています。

外すのに使うのはトルクスレンチのT25、これで今回作業するボルトはほとんど外せます。ただしこの十字レンチではボルトの頭まで長さが足りない箇所や、何かにぶつかって回せない箇所があるので長さのある工具を用意する必要があります。

■クリップは固い分割れやすそう。クリップに垂直に力をかけることが大事。

ボルトを外したらあとはクリップをひとつずつ外していきます。でもこれが走行中に音が出ないように結構ガッチリと留まっているので結構固いです。割れるんじゃないかとビビりながらも、一箇所腹を括ってバキッと外したら具合がわかりました。かなり力を入れて外す感じですね。

ただし位置を把握しておいて、クリップの方向にまっすぐ力を加えないと折れるので注意が必要です。ドアのウェザーストリップ(ドアの防水ゴム)をめくってパネルのつなぎ目をめくるようにしてライトで中を探ることで、クリップの位置を把握しました。

とりあえず見えたところから外していきます。この樹脂パーツ部分に下から内装剥がしを差し込んでゆっくり力を加えて外します。

Bピラー上部パーツは車体の前後方向、それぞれ2つずつのクリップで留まっています。下の画像は車体前方方向から見たところ。

同じようにクリップを外していきます。上の画像では手前にひとつ、その奥にもうひとつ黒いクリップが見えると思います。ここも位置を把握して、それぞれクリップに垂直に内装剥がしで力を加えます。

合計4箇所のクリップが外せれば、固定箇所はなくなります。あとは上の画像で奥の方に見えるシートベルト根元のスライダー機構を外せば作業完了です。

樹脂パネルを曲げて外すのですが、割れないようにそっと歪ませてスリットから外します。結構柔軟性の高い素材です。淵にある黒い布はスエードのような毛羽立った布地で、外からは見えません。つまりこのシートベルトの根元が上下にスライドする時に”樹脂の摩擦音が出ないように”という理由でこの布が貼られているのです。

内装に関してはこれまで価格に対してかなりチープと言われてきたポルシェですが、高級車を作るにあたってはしっかりと研究がされているようですね。やるじゃんポルシェ!笑

このスライダーとスリットが接続されている状態はこんな感じです。両側とも溝から外せば、パネルを外すことができます。最後に上端部分ですね。

上端部分のツメはこんな感じになっています。なのでこの樹脂パネルをやや手前に引きながらツメを外して引き抜きます。力は不要です。これでようやくルーフパネルからBピラーを外すことができました。

外れたところ。シートベルトを通している穴からベルトを抜くことはできないので、このまま宙ぶらりんにしておきます。

上端のボルト固定箇所。ネジは無くしてしまうと困るので、こんな感じで仮留めしておきます。で、となりに透明の穴というかゴム製の受けがあるのですが、これも無くさないように気をつけてください。これを忘れてパネルを戻すと、おそらく走行中にガタつき音とか軋み音が発生する原因になります。

こんな感じでクリップの差込口や、突起の差込口にラバーが用意されている箇所が多くあります。段差を越える際など車体がたわんでも内装の軋み音が出ないように必要なパーツだと思うので、無くしたりつけ忘れたりしないよう気をつけます。こういったサルーンだからこそ気になる重要なポイントですね。

Bピラーのパネルはこんな感じでぶらつかせておくことになりますが、フロントシートを前後に動かす時に挟んで割ってしまわないようにだけ注意してください。

ようやくここまで分解しましたが、左右があるのでもう片方も作業します・・・