ケイマンミニパナメーラ:失敗しない中古車購入の試乗方法。~①試乗は絶対。でも中古車は乗れないことも~

ポルシェの購入記を書いていたら中古車の失敗しない選び方、具体的には試乗の方法について長々と詳しく書いてしまったので記事を切り出しました。

車を中古で買うことは一般的ですが、1台だけ実車を見て、乗らずに購入してしまう人も多いかと思います。特に僕のようにちょっとマニアックな車に乗りたい人は中古車選びで失敗できません。その後の維持費にも大きなインパクトが発生するからです。

■中古車の購入って何が難しいの?

中古車選びは新車選びよりも格段に難しいです。それは前のオーナーがどんな風に車と接していたかわからないから当たり外れが激しいということですね。

  • 自分で細やかに手入れをしていた人
  • あんまり車のことを考えていたわけじゃないけどディーラーに言われるがままにフル整備していた人
  • サーキットに持ち込んで走り込んでいた人
  • ズボラな運転で雑に扱っていた人

などなど、色々なタイプの人がいます。前のオーナーを知ることはできないので、実際に車の状態を見て(整備記録簿も見るといい)決めるしかありません。

「自分の気に入った色だし、走行距離も少ないし、お買い得だし!!」

とかって家の近くの販売店で衝動買いするのは危険ですよ。もちろん新しくて走行距離も少なければ調子が良い”確率は上がる”んですが、絶対ではありません。だから実際に足を運び、購入しようとしている中古車の実物を見て、極力実際に試乗してみるのです。

今回は試乗の切り口を中心に、中古車選びを考えてみたいと思います。

■でも中古車は必ずしも試乗できるとは限らない。店の対応は幾つかパターンがある。

いきなり話の腰が折れますが、絶対試乗すべきといえども、中古車は必ずしも試乗できるとは限りません。中古車の試乗について店の対応は4種類あります。上から順に望ましいですね。

  1. 購入しようとしている実車を自分で運転させてくれる
  2. 購入しようとしている実車を営業さんが運転し、自分を助手席に乗せてくれる
  3. 購入しようとしている実車は乗れないが、別の同モデル車に乗せてくれる
  4. エンジンはかけてくれても見るだけで、道路を走らせてくれない

こんな感じです。これ以上対応が悪いようであればその店での購入はしないほうが良いです、状態の確認しようがありませんから。

でも購入しようとしている実車を自分で運転できないことは結構多くあります。

例えば非常に高額の車で、試乗でぶつけたりされるとマズイような場合。それに中古車だと結構ありがちなのが車検が切れてて公道を走れない場合(車検直前で売る人も多い)。他にも店のバックヤードにすし詰めで保管されていてすぐには出せない場合などもあります。なので事前に「試乗したい」と伝えて準備しておいてもらうのが良いですね。

■試乗させてもらえない時は要注意。悪い意図で試乗させないことも。

それでも望む形で試乗ができない場合、エイヤで中古車を購入するのはやめたほうが良いです。言い方は悪いですけど「調子が悪いのは店側も知ってるから、試乗はさせない。乗ったらバレるから」というパターンもあります。残念ですけどね。当然ながら保証もないはず。

それに店の人もその車のことをわかっていないパターンもあります。色々な車種を扱っているが故に特定の車種の状態について詳しくなく「問題なく走っているからいんじゃね?」と思っていることもしばしば。僕がスピードイエローのケイマンSを試乗した時の営業さんは多分コレです。ペーペーであんまりわかってないだけかもしれませんが。

そう考えると専門店はある程度安心感があります。ポルシェ専門店やミニ専門店といったところですね。その人たちは1本で飯を食っているので、ポルシェ乗りやミニ乗りの間で評判が悪くなると食っていけなくなります。だからちゃんと詳しい人が整備するし、ダメなところもある程度言ってくれます。割高なことが多いですが、購入したい車種に対して目利きができない人は専門店がオススメです。もしくは長めの保証が付いていることですね。

次回は実際の試乗の仕方について。