パナメーラ:さあ気合入れてDIYで天井内装を張り替える。~元の生地剥がし編~

ようやっと!ようやっと天井のパネルを取り出せました!

ここまでで既にめっちゃ疲れた・・・そして車内から引っ張り出すのにめちゃ苦労したので、これがまた車内に押し込めるのか心配になりますね・・・

これを持ち上げて運ぶと天井のデカさに驚きます。家のドア1枚分より幅があります。これをヨイショと立てかけるときには、ドラえもんがどこでもドアを出して置く瞬間にしか見えないようです。笑

パナメーラ:さあ気合入れてDIYで天井内装を張り替える。~オーバーヘッドコンソール最難関編~
最後にセンターコンソール周りを分解して、今回でようやく天井パネルを外に取り出すことができます。いやー苦労しますね。。 ...つづく

■一番楽で一番気持ちいい作業。元の生地をひっぺがす。

ドカンと立てかけました。デカい。

これを張り替えると思うとだいぶ苦労をしそうですね。そして明るいところに立てかけてみて、改めて生地が浮いてしまっている箇所が多くあることに気づきます。

まず下の方というか、リアセクション。ここが垂れ下がってきたからこそ今回の張り替えに踏み切っているのですが、このリアセクションは後部座席の頭のスペースを広く取るために大きく天井が窪んでいます。パナメーラはクーペラインを実現するために内装の凹みでヘッドスペースを確保しているということですね。

そして窪んでいるところが、つまり生地が引っ張られながら貼られているところになります。そしてそういった箇所が”剥がれる方向”に常に力がかかっていて、まず剥がれてきてしまうということです。

上の画像を見ると分かる通り、リアセクション(下側)だけでなく、各ハンドルがついていた箇所やフロントのサンシェード周りも浮いてきていますね。。これらは今までパーツが固定されていたことで押さえつけられており、それであまり目立たなかっただけでした・・・

という事実確認ができたら端っこからベローっと生地を剥がします。これが一番気持ちイイ作業です。iPhone買って画面のフィルム剥がす時と一緒です。そして結構抵抗も少なく簡単に剥がれてしまいました・・・

■劣化するのは生地や接着剤ではない。パネルと生地の間にいるスポンジだ。まずはこれを除去する。

こんな感じで布地とパネルの間にはいかにも劣化しそうなスポンジが挟まっています。布地は柔軟性も保たれていて劣化しているようには見えないのですが、要はこのスポンジが劣化してボソボソっと剥がれてくるが故に、布が剥がれる原因になっています。

もはや天井なんてほぼ触れないですし、こんな意味もない僅かなクッション性は不要なので劣化するスポンジなんか入れてくれるな・・・と思います。。ケイマンも全く同様でした。

元々は天井を取り外さずに、生地が浮いてしまったところだけボンドを染み込ませて再度貼り直すことも考えたのですが、スポンジごと再度剥がれることが目に見えていたのでやめました。

まず張り替えを行うにあたってこの劣化したスポンジを除去します。この下処理(スポンジを除去する)をいかに綺麗に行うかが、その後の貼り付け強度に大きく影響してきます。

前回何を使ったか覚えていませんが、今回はタワシです。ちょっとベトベト感もあったので、そのまま使って捨てられるものを選択しました。

「パッジェッロ!パッジェッロ!」

と連呼しながらガシガシこすってスポンジを落としていきます。前回ケイマンの天井パネルは風呂場に入ったと記憶していますが、今回パナメーラの天井パネルは無理だったので屋外で作業しています。めっちゃ近所の目が気になりますが。

■スポンジを剥がすとパネルの地が出る。これに生地を貼り付けることで今後は剥がれないようにする。

スポンジは粉末になってボロボロと落ちていきます。とはいえ擦るのも結構大変なのですが、次の生地を貼り付けるために極力スポンジが残らないように入念に作業します。

半分作業完了したのが上の画像。グレーの部分がタワシ済みですね。

ひとまずこれを全てに作業します。パネルの折り返し部分にもスポンジがついていたりするので、よく見て丁寧に剥がしていきます(残りがあるとまた次の生地が剥がれる原因となります)

一旦きれいにタワシがけした後、さらに硬めのブラシでスポンジカスを掻き出してきれいにします。ここまででした準備は完了です。ちょっとパネルはペトペトしていますね。とはいえ紙というか布というか、再生素材で作られたパネルなので脱脂するわけにもいきません。ここまでとしましょう。
カスはホウキとチリトリで掃除します・・・笑

■まずは生地を貼り付ける作戦を立てる。凹凸が貼り付けの難関だ。

ということで家の中にパネルを持って入ります。ここからは時間をかけて丁寧に貼り付け作業を行うので屋外作業は不適です。まずは貼り付けを見据えて難易度の高そうな箇所をチェックしていきましょう。

パネルはブラシがけまで終えてかなりきれいになっています。これなら再貼り付けも接着力が高そうですね。

まずオーバーヘッドコンソールの段差。結構高さがありますがここはおそらくシワにならずに作業ができると思います。

Aピラーの付け根。結構立体的でこれは危険かもしれませんね。どうしてもシワが寄るようなら生地を分割する必要が出てくるかもしれません。

そしてリヤのヘッドスペースの凹み。かなり大きく深く凹んでいるので、生地を伸ばしながら貼ることになります。カーブはキツくないのでシワにならないようには貼ることができるでしょうが、伸ばしながら貼る分剥がれやすいポイントです。

ここは厚めに接着剤を塗布しましょう。

最後にルーフハンドルの凹み。これが一般的な車種と違ってパナメーラは異常に深いです。生地を当てたりしていろいろ考えましたが、かなり伸縮性の高い生地でない限り無理ですね。ここは立体的に切り出して貼ることを考えます・・・

■ということで生地購入。もちろん妥協なきアルカンターラ(東レのエクセーヌ)。

以前ケイマンの時はレッドのアルカンターラを貼りましたが、今回もアルカンターラです。元は布地ですが、どうせ張り替えるならもちろんアルカンターラでしょう(レザーはこの面積無理です)。

生地はケチっても仕方ないので、アルカンターラと言えば東レのアルカンターラ。ランボルギーニだろうとなんだろうと品質でこれに勝る物はないのではないでしょうか。購入はネットで行っていますが、経験上こういった毛物の品質はかなりピンキリなので安いからといって半端なものを購入することはオススメしません。


ということで東レのエクセーヌを購入していますが、とはいえそれほど高価ではないことがわかります。3M製のラッピングフィルムの方が同じ面積でよっぽど高価です(それはそれで・・・)。結構高級スポーツカーではアルカンターラとレザーで金額感があまり変わらないのですが、素材としてはアルカンターラ(人工スエード)のほうがよっぽど安価ということになります。。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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今回購入したものではありませんが、購入した幅は130cmちょっとしかがなく、ざっくり天井パネルを測るとなんとか足りそうです。長さはパネルを立てて僕の身長よりは低いので、2m買っておきましょう。白系統でもオフホワイトとアイボリーがあり、内装の色に合わせてオフホワイトを購入。これが最後の2mだったのでギリギリ手に入りました。本当は予備含めて3m欲しかったんですけど仕方ないですね。