ローバーミニのウィンドウガラスが動かなくなってしまったので、DIYでレギュレーターの掃除とウィンドウチャンネルの交換、それと合わせてドア内部で発生した錆の修理を行なっていきます。今回は新しいウィンドウチャンネルの取り付けをして、組み立て前にレギュレーターとチャンネルの接続構造を理解しておきたいと思います。
前回までの錆びたチャンネル取り外し作業はこちら。
このページのもくじ。
こんな機会がないとウィンドウガラスの見えない部分を綺麗にすることはないので掃除する。
まず汚いガラスを掃除。ドア内部に隠れていた部分は相当に汚い状態で、濡れた布では全く汚れが取れなかったためパーツクリーナーを吹いてペーパーで拭くことできれいにしました。古いチャンネルを取り外す際にグリス吹いたからパーツクリーナーで脱脂を兼ねているというのもあります。どうせ取り付けのときにまた油でベタベタになるのですが・・・。
続いて新しいチャンネルの取り付け。ここで改めて新しいチャンネル部品を観察してみます。
チャンネルは下のように断面を見ると2枚の金属板で構成されていることがわかります。下の画像で2本のチャンネルの向き合う内側がドアガラスをはめるU字部分。両外側はウィンドウレギュレーターのアーム先端が接続されるレールです。
事前に新しいゴム板をチャンネルの溝に均一に差し込みます。下の画像ではうねってしまっていますが、なるべくきれいに差し込んでおいた方が良いのと、ゴム板の方が余分に長さがあるので、両端が多少はみ出すぐらいに位置を調整します。
反対側はこんな感じ。下の画像は左右端のゴム板の余分が均等でなかったのでやり直しました。ちなみに下の画像を見てわかるように、チャンネルのレール部分は片側に寄って設置されています。向きがあるといっているのはこのせいです(ウィンドウ前後で向きのない同じ設計にすれば部品代が下がったかもしれないのに・・・)。
レールが内側の端は穴が一つ空いているのですが、水抜き穴でもないしなんだろうなぁ?と思います。それと新しいチャンネルも角がかなり尖っていて手を切りやすいので注意してください。これをガラスに差し込んでいきましょう。
難関その4。新しいウィンドウチャンネルは簡単には奥まではまらないので、結局叩き込む。
これでウィンドウガラスに差し込んでいくのですが、チャンネルの向きと位置を間違えないようによくよく注意!取り付け位置が悪いと、窓を上下させる中でアームが外れたりするかもしれません。それとレールの向きが逆だとアームが接続できません。僕は古いチャンネルがついていた跡に合わせて同じ位置に差し込みました。
差し込みましたなんて言いましたが、手で簡単になんか入りません。とりあえず手でグリグリ押しましたが半分ぐらいの深さまでしか入らず、とはいえ外す時と違ってグリスを吹くわけにはいきません(脱落すると困る)。手で入るのは下の画像ぐらい。これでは全然固定されておらずすぐに外れてしまいそうです。
少し試行錯誤したのち、諦めてまたレンチでコツコツ叩くことに。でも土台がガラスの状態で叩くわけですから割れるのが怖いです。。ガラスと地面の間に厚手のタオルを敷いています。思ったよりしっかりたたかないと入っていきません・・・。
それとレギュレーダーのアームが入るスリット部分もまぁまぁの力で叩かざるを得ないのですが、これが変形して狭くなると後でアームが入らなくなるのでこれも注意です。なのでこの方法はあまり参考にならないかも・・・。ガラスをはめる部分に頑丈なレンチを当ててそのレンチをハンマーで叩くなど、直接レール部分をたたかない方法がベターです。
これでチャンネルが深くまでしっかりと固定されました。改めてチャンネルの向きと位置は上の画像のような感じです。向きを間違えて叩き込んでしまうと、外すのに相当苦労すると思うのでくれぐれも間違えないようにしたいですね。。
難易度の高い組み立てに挑む前に、今一度レギュレーターとチャンネルの接続構造を理解しておく。
組み立て前のここで一度ウィンドウレギュレーターとチャンネルをつなぎ合わせて、構造と組み立て時の手順を理解しておきたいと思います。まず下の画像がレギュレーターのアーム先端とチャンネルのレール部分。この向きでレールにアーム先端部分を差し込むということですね。
アームの先端はローラーというかプーリー形状のものがついているのですが、このプーリーの溝がレールにガッチリとハマることによって左右にスライドはするけど脱輪しない構造になっています。このプーリーにはバネが仕込まれていて、バネを下の画像のように指で縮めた状態だとレールに入るようになります(バネを押し込まないとレールに入らない)。
ということでレールに合体させたのが下の画像。これが一番構造が理解しやすい画像かと思います。ウィンドウハンドルをぐるぐる回すとレギュレーターの腕が回転して、その先端がこのレールの中を左右に滑るということですね。
左右のアームとも接続して組んでみたのがこちら。これが最終的な組み上がった状態なのですが、問題はこの作業を狭いドアの内部で行うということですね・・・。
最後に動作確認として実際にレギュレーターを動かしてみます。まだレールとアームの接続部分にグリスを指していなかったので若干引っかかりますが、動作は問題ないことを確認しました。
さーて、いよいよ組み付け作業をやっていきますか・・・。狭いドアの中でこれ組み立てるのか・・・。
次回はようやく最後の組み立て編、ただ組み立ての前にドア内部にチャンネルから落ちた錆の掃除と、ドア内部の錆対策もしておきたいと思います。