テスタロッサ:今更ながら初めての長距離ドライブ。海外レビューの通りテスタロッサは長距離ドライブが疲れないGTカーだ。

仕事と仕事の合間、珍しく平日に1日だけ休みを取ってテスたろー(うちのフェラーリテスタロッサ)とドライブに行ってきました。初めて長距離を走ってみた感じの印象、特に乗り心地なんかについても書いていこうと思います。

平日休みであれば家族サービスをせず、ひとりで出かけることもしやすいですよね。といってももう1ヶ月ぐらい前の話で、いつの間にか1ヶ月経っちゃいましたが。。笑 ちなみにゴールデンウィークは前半悪天候続きで、晴れ間こそ家族で外に出かけようということになるのでテスタロッサを動かせるタイミングはやってこず・・・。

単純に空いている高速をドライブしたいというのもあるけど、エンジン内部に溜まっているカーボンを焼きたいというのもある。

ドライブの目的は2つあって、桜とテスタロッサの写真を撮ること、それと長(中?)距離でしっかりエンジン内部を燃焼させてスパークプラグを始め燃焼室内のカーボンを焼くこと。まぁもちろんまだ片手の数しかガレージから出せていないので、単純に愛車と仲良くなりたいというのもあります。

クラシックフェラーリということで出し惜しみしているつもりはないんですが、やっぱり雨が降ってたり降りそうな日、それに明らかに渋滞しているであろう時間や夜間の出し入れを気にすると、結果的に乗るタイミングは結構限定されてくるというのが実際のところ。そして何より土日は子供の手前、2人乗りのクルマでさらりとどこかには出かけづらいというのが大きな要因です。

フェラーリテスタロッサのフロント

「乗らないならそんな高いもの買うな!」

と車好き以外には怒られますが、なかなか乗れなくともこれだけ所有欲を満たしてくれるクルマはなかったですね。初めて購入したケイマンSのときもかなり所有満足感ありましたけどね。それとカバーをかけずに保管できるようになったことで、ガレージに行くたびにその姿を見ることができるようになったというのもありますね。別にいいんですよ、焦らずとも長く付き合うつもりでいるので、じっくりといきましょう。笑

しかしわりと長距離を走るドライブというのは初。高速には納車日含めて2度ほど乗ったのですが日中の首都高は混んでいて、ストップアンドゴーにはならないものの60km/hぐらいのクルージングで高速感はありません。でも今回は半島の海の方まで往復120km以上のドライブ、そしてそのほとんどが高速道路です。まぁ飛ばすことはないんですが、これをゆったりと流すことでしっかりと燃焼させる機会を作りたかったのでいいドライブだと思います。

100km/hを4速3000回転で流す。テスタロッサは長距離を走っても全然疲れないGTカーだ。

平日の昼ぐらいということで通勤の詰まりもなく高速の流れも順調。だいたい100km/hを4速3000回転ぐらいで流していきます。もちろん100km/hなので5速に入れることも全然できますが、ガソリンがもったいなくともある程度回して乗ってあげたい気持ちの方が強く、それにクルマもそれぐらいのほうが気持ちいい音がする感覚があります。

それに加えてアイドリングが元々高いこともあったりして、街乗りでもタコメーターを見ずになんとなく走っていると2000~3000回転ぐらいをメインに使ってしまいます。テスタロッサは街乗りでも使うのは1速から3速ぐらいで、4速まで入れてしまうと法定速度をガッツリ超えてしまう感じ。昨今のクルマのように加速重視で1速のギアレシオがやたら高いと、1速は一瞬で吹け上がってしまう割にスピードが出ませんが(なので普通の走行モードだとポルシェのPDKなども2速発進になっている)、昔のクルマだからかテスタロッサの1速はギアレシオが低いようです。すると1速を使っている時間が長く、アクセルを抜くことがあってもそんなガックンガックンせずに済みます。まぁ普通に1速で走れるってことですね。

フェラーリテスタロッサのインテリア

初めて長距離を走ってみた感想としては、

「まじでのんびりクルージングしやすくて疲れない」

というのが正直なところ。昔のフェラーリってタイトでシビアでピーキーな(勝手な)イメージがあり、それこそドライビンググローブとドライビングシューズがないと・・・みたいな。でも実際は凶暴さなどなく、それこそ僕のようにTシャツ、スウェットパンツ、靴下でドライブできます(僕は運転時に靴を脱ぐ)。

「おまえはほんとにフェラーリか!!?」

と言いたくなり、そして実際に言ってしまいましたが、やはりテスタロッサはGTカーとしての性格が色濃いなと噛み締めることになります。もちろんV8フェラーリとは性格が分けられているのかもしれませんが、テスタロッサはタイトコーナーを攻めるクルマというよりは高速や広くて緩いワインディングを流すのに適したクルマのようです。確かに都心では乗りづらいですが、それは車線の狭さと重ための車体をヨイショと動かすストップアンドゴーがあることによる疲れですね。

僕には好きなストーリーがーある。テスタロッサで欧州からサハラ砂漠を目指す冒険の旅だ。実際テスタでやるのは怖いけど。。

僕はちょっと好きなテスタロッサの記事というかストーリーがあって、それは欧州からテスタロッサに乗ってサハラ砂漠に行くというもの。もちろん海はフェリーですが、モロッコに降り立ってからはひたすら何日も走ってサハラ砂漠を目指します。

これは512M(テスタロッサの後継モデルで、テスタロッサ→512TR→512Mとなる)が新車で発売された当初に、それに乗ってサハラ砂漠を目指すという企画があったようで、今回は現代において既に新車から30年ぐらい経ったテスタロッサでそれを再現しています。それを実行しているのは割と有名なカーコレクターでYouTubeもやっているハリー氏で、確かにそういった大きな予算がないとテスタロッサを砂漠で酷使できる度胸などないだろうと思います。走行距離が伸びるから、というよりは砂漠なんて走って帰ってきたら、ただ「洗車したら綺麗になるからヨシ!」というわけにもいかないだろうと感じてしまいます。Octaneから記事が出ていますね。

https://octane.jp/articles/detail/1723

それと本人のYouTubeにも実際の映像が残っています。

一方で僕がこの企画を好きになった理由は2つで、壊れやすいフェラーリなんて言われるけどテスタロッサってここまでやれるんだ!という信頼感が湧いたことと、もうひとつは”ただの金持ちのクルマ酷使企画”ではなく愛車に対する愛情とストーリーに愛が溢れているということ。というのもハリー氏は結構ご高齢ながらも自分自身過酷な旅に出て、そしてもちろん高級車のロードサービスなんてない中でテスタロッサのトラブルは自分達でなんとか対応していることに、テスタロッサへの理解と愛を感じざるを得ないんですね。

今回は2度ほど別の原因でエンジンが始動しなくなったようでも、アタリをつけて持参のツールボックスだけでなんとかしていたみたいです。逆にいえばこういった旧車に乗るなら、多少のことは自分でなんとかできるような知識と経験を持っていなければ、自分の家の近くをウロチョロすることしかできないかもしれないと自戒の念も覚えました。

テスタロッサのドライブは計画的に行かないとダメかもしれない。結局今回は行った先でウロウロした後、コンビニでコーヒー飲んで帰ってきた。

ま、それに比べて僕のドライブなんてちょっとした散歩程度のものかもしれないですし、結局事前にちゃんと調べもしなかったせいで桜とテスたろー(うちのテスタロッサ)を撮ることもできずに給油して帰ってきただけです。それでも気持ちよかったなぁと思います。笑

ただ反省としてはフラッと出かけても停めるとこないなぁと。先がどうなってるかわからない狭い道には入りたくないですし、狭い駐車場にも停めたくないとなると結局どこも寄れません。今回も行った先では広ーい駐車場のセブンでコーヒー飲んだだけですし。次回はもう少し計画的に行き先を決めてドライブに挑みたいと思います。。

フェラーリテスタロッサのリヤ

そうそれと行った先で一般道を走ってる時、ランニング中だった外国の方がすれ違い側に満面の笑みでイイね(親指をぐっと立てる)をくれてめっちゃ嬉しかったです。ちょうど窓開けてなかったので大手は触れなかったですが、すぐ手を上げてリアクションしたのは彼に見えたでしょうか。それと対照的なのは帰り都心に近づいてきたぐらいの高速で真ん中の車線を走っていたとき、それまで右車線を走ってきたクルマ(やや走り屋っぽい改造車)が自分の横を過ぎたあとスピードを緩めて、その後はやや混んできている中で車線変更を繰り返しながらコソコソと後ろをついてきてました。なんというか、、、自分も含めて「はぁ、、、日本人ってコソコソ感が、、、」と反省。他人のものでも気に入ったら大手でイイねを送れる気概が欲しいですね。笑