ローバーミニ:ずっとやってなかったファンベルト交換をDIYでやってみる。~④ファンベルト取り付けとテンション調整編~

今回はローバーミニの97年エアコン付きモデルのファンベルト交換をDIYでやっていきたいと思いますが、前回までに古いベルトを外して状態チェックまでしてきました。今回は最後に新しいベルトを取り付けてインプレッションも書いていきたいと思います。

前回までの記事はこちら。

ローバーミニ:ずっとやってなかったファンベルト交換をDIYでやってみる。~③古いベルトとプーリーの状態確認編~
今回はローバーミニの97年エアコン付きモデルのファンベルト交換をDIYでやっていきたいと思いますが、前回までにちょっと慣れという...つづく

ようやくベルト取り付け。取り外しで慣れたので取り付けはサクッとできた。取り外しの時にベルトを切って楽した人はここで初回トライ。

元々折り曲げられた状態で売られているので、癖を取ってテンションを適切に調整するために梱包から取り出して何日か置いておくとかした方がいいのかもしれませんが、個人的にはDIYでやるなら不要です。どちらにせよ取り付けてちょっとすれば伸びてしまい後でテンションは再調整する必要があるので手間は一緒だと思います。

ローバーミニのベルト取り付け

ベルトはまたファンの羽を1枚ずつ通していきました。ひとまずファンの軸にベルトが通ったら一息。そして全部のプーリーにベルトをかけていきます。まぁないと思いますが、ベルトの溝がズレてかかっていないかも再度チェックします。

ローバーミニのベルト取り付け

こんな感じでベルトがかかったら軽くテンションプーリーを締めていきます。ここは手でテンション調整用の4角頭のボルトを回していきます(緩める方向に回すと、プーリーが奥に入っていきテンションがかかる)。ある程度ピンと張ったらもう一度全部のプーリーにちゃんとベルトが乗っているか確認。

最後にベルトテンション調整。指でベルトを押して5mmぐらいたわむのが適正なベルトテンション。

これで最後にベルトテンションをしっかり調整します。

ローバーミニのベルトテンション調整

ベルトのテンションは「滑って鳴かない程度にキツく、でも抵抗が大きくプーリー軸に負担がかかるほどにやキツくしない」という状態にするんですが、一般的にはグリル側から見たオルタネーターとエアコンプーリー間のベルトを押して張り具合をチェックします。

ローバーミニのベルトテンション調整

横から見るとこんな感じ。プーリーどうしの中心あたりを指で押して5mmぐらいたわむのが適切なテンションです。まぁざっくりですね。笑

とりあえずそれぐらいにテンションプーリーの位置を調整したら、テンションプーリーの固定ナットを本締めしてテストします。エンジンをかけると全部のプーリーは問題なく回り、特に鳴くような音や振動が出なかったのでいったんこれでよしとします。

ローバーミニのベルトテンション調整

いないでしょうけど間違ってもプーリー回ってる時にテンション調整とかで手を突っ込んだらダメですよ。指が飛びます。

エンジン止めてからもう一度たわみをチェックして、問題なければラジエーターとサーモスタットを繋ぐ三角プレートを忘れずに戻します。でもベルトカバーは戻しませんでした。というのも新品のベルトは必ず伸びるので、伸びて緩くなった後にもう一度テンション調整する必要があるからです。

なんと、、、ベルト交換した後ステアリングに伝わる振動が明らかに減った!!これは早く交換するべきだった、、、

正直ベルト交換してインプレッションを書くとは思ってませんでした。というか切れると困るけど、古くても新しくても何も変わらないだろうと思っていたんです。

しかし!!驚くことに信号待ちなどDレンジに入れて停車中にステアリングに伝わってくる振動が結構減ったんです!!これは予想していなかった効果でした。そもそもMTのようにクラッチ切ってるとステアリングの振動ってそんなに気にならないんでしょうが、ATだと止まっていてもDに入ってるとエンジンの振動がそのまま伝わってくるんですよね。走り出すとエンジンの回転数が上がってくるので振動が消えて気にならないんですが、、、

つゆだく(うちのローバーミニ)は4気筒とも点火が均一っぽいですし、タペットなども調整して随分アイドリング音も静かだったので問題ないと思っていたんですが、 ベルトが古いせいで微振動を生んでいたってことですね。。これは切れる前でも定期的に古くなったベルトは交換すべきなんだなと大いに反省しました。アイドリング時にエンジンルームを開け、エンジンヘッドをじーっと見つめると確かに微振動が減った気が・・・?

フェラーリテスタロッサとローバーミニ

そう、それともうひとつやらなきゃいけないのがベルトテンションの再調整。交換して1度乗って、その後ちょっと間が空いてからもう一度乗ろうとエンジンをかけるとキィーとベルトが泣き喚きました。なので一度エンジンを止めて、テンションプーリーの固定ナットを緩めてベルトテンショナーを張り直し。これは元々わかっていたことで、新品のベルトは最初伸びるということです。ちなみに1度再調整してしまえば以降またベルトがなくことはありませんでした。

しかしショップで作業してもらうとこの伸びちゃう分ってどうしてるんですかねー?取り付ける前からやや伸ばしておく?それとも伸びることを見越して最初だけかなりキツめにテンション張っておく?いずれにせよベルト交換後ちょっと乗ってまた調整するのにショップに持っていくのも面倒ですからね・・・。この辺りは最初から一発で決めるのがプロの腕の見せ所なんでしょうか。まぁDIYでできるとちょっとしたことは家で、出かける前にサクッと対応できるので楽だなと思ったりします。

以上ローバーミニのファンベルト交換でした。次回はちゃんと定期交換しよう・・・。