ガレージライフ:構想(棚上げ)2.5年。DIYでガレージの壁を塗ってみる。~③二度塗り仕上げと完成編~

ガレージの壁面塗装をDIYでやってみる。前回は1面試しに塗ってみたわけですが、今回は細かいところの塗り込み、二度塗りで完成させていきたいと思います。前回の記事はこちら。

ガレージライフ:構想(棚上げ)2.5年。DIYでガレージの壁を塗ってみる。~②壁を塗ってみる編~
ガレージの壁面塗装をDIYでやってみる。前回はペンキのカラー選びと道具の用意までやってきたので、今回はいよいよ実際に壁を塗ってい...つづく

ちなみに、やらなかったコンクリの下地づくりについて。

コンクリって結構バリがあります。バリっていうのはコンクリどうしの継ぎ目(というか型の継ぎ目)に現れるギザギザです。コンクリってすごく固いので、多少のバリでも手をぶつけたりすると擦り傷になるぐらい痛いんですよね。これはつまりクルマへの攻撃性も高く、壁を塗ってもバリで凸凹は残るということです。

コンクリ壁をまるで室内壁紙のようにきれいに仕上げようとすると、バリを取って下塗りで均一にして、それからようやく本塗装(もしくはそこまで綺麗なら壁紙貼りもできる)となり、かなり労力がかかります。さすがにそこまではできないものの、せめて室内のコンクリ打ちっぱなしの程度ぐらいまでバリ取りをしようかなと考えました。

とりあえずいつものディスクグラインダーを出してきます。アタッチメントはコンクリ用がありそうですが、とりあえずどのぐらい削れるかお試しなので汎用品で。これでまずは軽く削ってみて、すごく容易なら専用アタッチメントを買ってきて全体をやろうかなと。

で、電源を入れてガーっと削ってみるのですが、削っていくことはできるものの思ったよりしっかり当てていかないと完全には削れません。もっと刃が触れていくだけで削れるかなと思っていたのですが、これだと全面やるのに時間がかかりそうですね、、、

ということで今回はバリ取りは綺麗にはやらず、ひどいバリや型の跡があれば、そこだけ対応するということにしました。やっぱりコンクリ周りは根気と道具が必要ですね・・・

壁の端やスイッチパネルなどは養生して避け、はけで周囲を塗ってからローラーで全体とならす。

ローラーでコロコロ塗っていくのが一番効率がいいんですが、もちろん万能ではないので併せて刷毛も購入しています。コンクリは整形過程でバリや気泡が発生してしまうので、そういう凹凸のある場所は先に刷毛でペンキを塗り残しがないように馴染ませてからローラーをかけます。

上の画像のように刷毛で塗るだけだと、特にペンキが乾きがちになってくると塗った面に筆の目が残りやすいですし、作業効率だけではなく厚塗りになってしまうのでペンキの消費量も多くなりがち。なのでやむを得ないところだけ先に刷毛で塗り込んで、筆目を消しながら周りと塗りムラができないようにするためローラーをかけて馴染ませます。

その他にも、ローラーの届かない穴(整形過程で発生するみたい)の中や、養生をした床や天井の境目もまず刷毛で塗ってから届く範囲で周囲をローラーで均してます。そうすると仕上がりが綺麗になりますね。

あ、もちろん塗っている時は養生テープに加えて汚れてもいい紙を敷いて対策してますよ。

それと壁にあるスイッチ類も養生してから周りを塗ってます。今思えばバラして外してから塗ればよかったという後悔もあるんですが、仕上がり自体は綺麗だったのでよしとしましょう。

気をつけた方がいいのが、ペンキっていうやつは厚塗りを想定しているので乾いた後のペンキ層はゴムのような質感だということです。これの問題は重ね塗りとかして厚い層で乾いてしまうと、養生を剥がした時に塗装面がベロっとゴム状に剥がれてしまうことがあるんですね。なので養生を剥がす前にカッターで境目に軽く切り込みを入れるといった対策が必要になるんですが、ちょっと面倒だったので1度目の塗りでは養生テープ側は塗らず、2度目の塗り込み時に最初には刷毛で塗ってから周りをローラーで均しています。で、半乾きの頃にもう養生を剥がしてしまうと境目が剥がれるようなことはなく綺麗に剥がれました(ただし養生テープについたペンキも半乾きなので壁の面に触れないようにと気を遣う必要がある)。

こちらは完成後のシャッターの操作パネル。ちょっとはみ出てペンキが着いちゃったところは、金属面なので爪で剥がして綺麗にできます。

今回は水色で壁面3面を塗る。あとは根気強く作業を繰り返していくだけ。

反対の面も同じように塗っていきます。今度はめぇ(パナメーラ)をギリギリまでガレージ中央に寄せてスペースを作り、同じようにビニールカバーを被せて養生します。こちらの面の方がパネルやコンセントがあってちょっと手間ですね。

ガレージの壁面DIY塗装

ガレージの真ん中はこんな感じ。気をつけて2台をスレスレまで寄せています。しかし両方とも近接する側が運転席なので出入りは助手席からで大変・・・。クルマのカバーは1枚しか持っていないので、テスタロッサ側の壁を2度塗りまで完成させてから反対側の作業に移っています。

ガレージの壁面DIY塗装

でもやっぱり所詮は薄手のビニール。ナンバープレートとかに引っ掛けるとすぐ破れちゃいます。やっぱりちょこちょこペンキも飛んじゃったし、これは今回の作業が終わったら処分ですかねぇ。

ガレージの壁面DIY塗装

ちなみに反対側の壁は長男も手伝ってくれてます。笑 今回のペンキは2-3時間あれば完全にではないかもしれませんが乾くので、ちょっと休憩挟んだぐらいでその日のうちに二度塗りができます。壁の面積も広いので、端っこから塗っていって反対の端にたどり着いたら、まぁ大体最初に塗った方が乾いてきている感じ。

ガレージの壁面DIY塗装

これは真夏にやると汗だくになりますし、換気のために開けながら真冬にやると寒そう。さらに冬や春は風が強くて塗っている途中で埃が塗装面に付着しやすいことも考えると、ベストシーズンに塗った感じがしますね!

ひとまず壁面の3面は完成!大変だったから天井と床はどうするかまた考えようかな・・・。

ということで2度塗りをするとこんな感じ。元々ローラーで丁寧に塗っていたのですが、確かに2度塗ると若干薄かったところがなくなり均一な感じになります。発色についてはベースのコンクリカラーがサーフェサーみたいな色なのもあって、2度塗ったら少しはよくなりましたが、大きく印象が変わったほどではないかな。

ガレージの壁面DIY塗装

もう疲れて一番奥の面の作業写真は撮ってませんでしたが、一番奥は今ある棚を避けながらの作業だったのがちょっと面倒でしたかね。しかしこれで鮮やかなブルーな世界に仕上がりました!元々の寒々しい無機質な空間とは全く違う気持ちいい空間に!

ガレージの壁面DIY塗装

これは塗っている途中も含めて通りがけのご近所さんも「おおっ」って反応してくれました。駐車場って感じからガレージって雰囲気が出てきた気がします。クルマも映えますね!

ガレージの壁面DIY塗装

ただ塗ったことによって、3分光沢塗料だったこともあってライトの光に対する壁面反射が小さくなり、シャッターを締めると(印象ではなく物理的には)若干元より暗くなったと思います。この辺りは光源を増やすなどの対応をしていくかもしれません。あるいは光沢の強い塗料を購入すればもうちょっとそれは防げたかもしれませんね。

それとかかった時間はこの3面で丸2日ぐらいって感じですかね。実際は3日ぐらいに分けて作業していて、週末を何度か使って作業してきました。もちろん一度ずつしっかりローラーや刷毛をぬるま湯で洗う必要があって、ペンキがついたまま固まってしまうとゴム質に絡まってもう落ちません。

そして1.6リッター缶を4缶準備したわけですが、結局使ったのは2.7缶分くらいで結構余しちゃいました。天井もブルーにするか悩んでいるのでそのまま使い切れるかもしれません。

ガレージの壁面DIY塗装

ということで大掛かりな作業でしたが、DIYでガレージの壁を塗ってみる、でした!愛車のぎゅう詰め生活もこれで一旦終止符ですかね。