試乗:アバルト595コンペィツィオーネに試乗してみる。

どもども。かみぶくろまんです。

なんだか仕事と子育てに追われるとなかなかブログに手がつきませんね。。このニッチな内容を書き綴ったブログで収入を得ているわけではないので、のんびり更新していけばいいのですが。(月々のサーバー代がまかなえる程度です。笑)

さて、今回はめずらしく試乗の話。

僕はディーラー行くのが好きなのですが、今回はディーラーではありません。代官山蔦屋でアバルト(聞いたらAbarth Japan直営イベントとのこと)の試乗イベントがあり、595と128スパイダーに試乗ができるとのこと!これは行くっきゃないですね!

■代官山蔦屋ってそりゃまたオシャレな・・・

代官山蔦屋といえばオシャレ蔦屋の先駆けですよ。クロマティです。

膨大な貯蔵量の書籍販売を中心に、スタバやカメラ屋さん、レストラン等が立ち並んでいます。そして車好きにはたまらんイベント、モーニングクルーズの開催地でもあります。

モーニングクルーズとは月1回、集める車にテーマを決めて朝の蔦屋駐車場に集まる蔦屋公式イベントです。「アバルト」とか「赤いオープンカー」とかそんな感じ。うちの連中(ぽすけつゆだくめぇ)はなかなかテーマが合わず、テーマがあっても朝起きれないので行ったことはありません。せっかく30分ぐらいで行けるのに。。笑

ちなみに、普通に行くと15分300円の駐車場。東京ってヤバい。。

■今回の試乗は595だけ・・・

試乗に行ったのが15時ぐらいですが、595の試乗は空いていて、124スパイダーはちょっと待てば乗れる状態。両方乗りたい気持ちがあったのですが、家族を待たせているので1車種にしました。595もベビーシートを持ってきていないのでみんなでは乗れず。。駐車場代が高いので祐天寺につゆだく(うちのミニ)を停めて電車で代官山にきています。そうすればのんびり散歩できますしね。

さて124スパイダーは乗ったら絶対欲しくなるのでしょうが、2シーターなのでぽすけ(ケイマンS)と買い換えることは考えづらいのです(ぼくはあまり乗れなくてもぽすけを愛してる)。なんだかんだR34 GT-R/スープラ/RX-7/インプレッサ/ランエボ/GTO/NSXと、国産車280馬力ヤッホー世代なので大排気量LOVEなんですよね。小排気オープンカーを軽く流せるような大人に早くならねば・・・

つまり試乗しても生殺しなら乗らないのが精神衛生上いいのかもしれません。

アルファロメオ4Cとか718スパイダーとか欲しいなぁ。。笑

ただ今回の試乗コースは短く、道も狭くて大渋滞なのでほとんど踏めません。そもそも巡航速度でも走れません。。そのうちもう一度ディーラーで試乗しようかなと思います。

■595コンペティツィオーネのインプレッション。

さて、あんまりまともに走れなかったので大したイップレッションではないのですが、まず結論としては「あー、これは絶対楽しいわ。」ということ。

乗ったグレードがレーシーなコンペティツィオーネだったのもありますが、これはゴリゴリのスポーツカー。しかもストイックな部類です。

今回乗ったのはATです。ATだなんて言いますが、シングルクラッチのシーケンシャルミッション。つまり1速ずつ上がり、1速ずつ下がるギア、それらをガツンガツンダイレクトに繋いでいきます。

ら、ら、ランボルギーニですか・・・?笑

シート

さて、アンケートに答えてから車に乗り込みます。

乗り込むとシートはタイト。セミバケなのですが、お尻周りはぐっと閉まっていて、走り込むには良さそうですが長距離移動にはちょっと疲れるかもしれません。一方で背もたれはフィット。これはケイマンのシートの方が背中は幅がタイトです(背中がタイトで長距離走ると肩がこる)。

このあたりはどうしても現地の人をベースに設計しているので体型の違いから合う/合わないがあります。

内装

内装はシンプル。レースカーのようにブラックのプラスティックで構成されたシンプルな内装です。この辺りは好みが分かれますね。僕は上質でワクワクする内装が好きなので、ここはグレードを一つ落としてレザーシートを選びたいところ(1つ下のグレードはツアラーの位置付けで内装が異なる)。

エギゾーストサウンド

これですよ、これ。これがアバルトのメインディッシュだと思います。

まず外で聞いているとアイドリングから深く太い音がしますね。アホみたいにでかいアイドリングではなく、でも秘めた凄さを感じます。それが軽くアクセルを踏み始めると結構デカイ音になります。ポルシェなんて静かなもんですよ。それぐらいデカイです。ガオガオ言います。

それがアクセルを踏み込んでいくと一気に爆音になります。小排気量ターボでよくまぁこんないい音が出るな!と思うのはさすが。オプションのレコードモンツァは必須ですね。アバルトジャパンの人に聞いてみると2000回転ぐらいで直管が開き、爆音になるとのこと。さらにドッカンターボも効いてきて、突如危ないぐらいの加速を見せます。

個人的にはすっごく楽しいのですが、アクセルを踏んでいくとクラッチが繋がるまでに少し間があるため若干空吹かし気味になります。それでもデカイ音がするので住宅街で飼うにはけっこー気を使いそうですね。。

ミッション

初めてのシーケンシャルミッション。まずシフトレバーはなく、AutoのAボタンを押すとドライブモードになります。駐車するときはNeutoralのNボタン。

さっそくAに入れてブレーキを離しますが、ここでクリープ(ブレーキを離すと車が勝手に進み始める仕組み)がありません。そこからアクセルを踏み始めるとクラッチが繋がり始めます。この点は慣れが必要です。

何かと言うと、段差にタイヤが乗りかかっているときにブレーキを離すと、車が下がります。(ニュートラルと同じ状態)すぐにアクセルを軽くふかすことが必要です。ただし5%以上の傾斜では自動でブレーキというか、ずり下がりを防止してくれます。5%って結構角度ある気がしますが。。

今回はMTモードで回転を上げて走れる区間はなかったですが、ATモードで踏み込む場所はちょっとだけありました。印象としてはかなりダイレクトに繋がり、ガツンとショックがあります。普段使いには慣れが必要なレベルで、つゆだく(ローバーミニ)のATよりも(馬力がある分)ショックがあります。

ただギアチェンジはそれほど早くない(というか遅め?)に感じるので、どうせガツンとつながっちゃうならスピードをあげて欲しいですね。この点を考えるとできればMTを選択したいところ。

加速感

加速はすごいです。ターボが効き始めてしまえば鬼のように加速します。

コンパクトなスタイルなので加速時にフラつくかなと懸念していたのですが、あまり気になりませんでした。もちろん抜群の安定感とはいきませんが、おもしろいの範疇でコントロール可能です。FFなので加速中にスピンすることもないでしょう。

ただ街乗りの場合、ATでは度々回転が落ちるのでもどかしいかも知れませんね。いきなりガッと加速したりするので、上手に運転しないと同乗者は酔うと思います。笑

足回り

ブレーキはブレンボなので言うことなし。ただし最上位グレードのコンペティツィオーネだけです。

サスペンションはですね、かなり硬めと言えます。これディーラーで売ってていいの?と思うぐらい硬め。つゆだく(ローバーミニ)よりもぽすけ(ケイマンS)よりも硬いです。ロードノイズを拾ってしまうわけではありませんが、マンホールなんかはモロにわかります。笑

ただし決してネガティブなインプレッションではなく、これは峠で相当な戦闘力をもつと思います。全長や全幅に対して車高がそれなりにあるにも関わらず、ロールはほとんどなさそうです。

■総じて家族の理解が得られない抜群の車。

少しネガティブなコメントもありますが、それはあくまで普段乗りの観点。

後ろに子供を乗せたり、チョイ乗りで嫁が運転したりするには、

  • 足が硬すぎる
  • シフトショックが大きすぎる
  • クリープのないシーケンシャルミッションには慣れが必要

ということです。ちょっと茶をしばきに行くにはストイックすぎるかもしれません。

ただそれを補って余る楽しさ!あのコンパクトボディで首都高C1あたりを走ったら最高に楽しめるでしょう!そして間違ってはいけないのが、「そういうために作った車であり、普段使いに対して文句を言う奴は乗るな」ということです。

ミニのJCWのほうがよっぽどマイルドに感じてしまうほど。

我が家は飼うなら真ん中のグレードでしょうか。もう少しマイルドな乗り味になるそうで、馬力は180psから165psに下がりますが十分に速いと思います。内装はレザーシートが選択できるようになり、コンバーチブルモデルも選択できます。このツーリズモグレードで、ぜひもう一度試乗したいですね。