メルセデスベンツ:唐突だけどCクラスを見に行ってきた。

やべーやべー。1年前に書いた記事が下書きのまま残っていることに気づいたので公開します。笑

僕がメルセデスベンツ、そしてCクラスというと「意外だ」と言われるかもしれません。実際、確かにCクラスには縁遠く、それは僕が「何かに振り切った頭のおかしいクルマが好き」だから。

決してメルセデスが悪いとは思っておらず、特にCクラスには「誰にでも気に入ってもらえる上質なオールラウンダー」のイメージがあります。オールラウンダーなセダンの中ではやはりトップクラスではないでしょうか。

なんで唐突にCクラスを見に行ったかというと、父に贈ろうかと考えたからです。もうすぐ父は定年を迎えたので、兄弟で何か大きなものを贈ろうという話が挙がったんですね。僕がクルマ好きなのも父のせい(おかげ)なのですが、そこで1案としてメルセデスを挙げました。
やれ浪人だ、やれ私立大学だ、としょうもない兄弟を全員最後まで育て上げてくれたことは感謝です。その過程で親の欲しいものは色々と我慢させてしまったので、定年を機に「アガリのメルセデス」をプレゼントしてはどうかと思ったんです。(アガリには早いかも・・・)

■まずはメルセデス認定中古店へ。

何はともあれ実車を見てみることに。残念ながら僕は今までメルセデス(のセダン)というものを詳しく見にいったり、乗ったりしたことはありません。なのでディーラーの雰囲気も想像できないですね。

まぁでも最近は誰にでも普及しているし、若返りを狙っているメルセデスなので僕のような若造がフラフラ行っても相手をしてくれるだろうと、予約もせず乗り込むことに。

ディーラーの雰囲気は明るくてあまりかしこまっていなく、新車も中古車も扱っている店舗だったのですが非常にフレンドリーに迎えて頂けました。(僕は子供もつれてぞろぞろ行った)

試乗する時間もなく、サクッと実物を見て営業さんと話をしてきた程度ですが、実車をご紹介したいと思います。
結論から言うとめっちゃ良さそうですね!メルセデスは基本的に最近の基本機能が全部入りだと思っていて、最新技術の装備はAudiのほうが尖っているというイメージです。もちろんテクノロジー好きな人でなければ、そのあたりにまったく不満は出ないと思います。

■最近のCクラスはクラスレスの外装。

まずは外装をチェック。現在の最新型メルセデスC Classは2018年秋に後期型が発売されたばかり。ですがあまり大きな見た目の変更ではないので、前期モデルでも全然良いと思います。
現行世代は一気にオシャレになった気がしますね。ブランド力ではなくてデザインでも価値があります。

現行世代のメルセデス Cクラス、Eクラス、Sクラスは基本的なデザインが共通になりました。つまりクルマ好きやメルセデスのオーナー以外は「リヤの何クラスというバッジを外されたらもうどれだかわからん」と言ってもいいかもしれません。まぁSクラスはライトの光方が違うからわかるか・・・という感じ。パッとすれ違うぐらいではわかりません。

さらにBMWやAudiも同じなのですが、 全体がどんどんサイズアップしており、Cクラスでも以前のEクラスぐらいの威厳を感じます。

各社はその代りにもう少し下位グレードを充実させる傾向にあり、それによって若い世代に遡及していこうとしています。メルセデスはAクラス、Bクラス、CLAなどで、競合では小型SUV系も手広くやっていますね。
ずっとCクラスを乗り継いでいる人に対しては、Cクラスのサイズ(と価格)が上がっていくことで、より高い売上につなげようという意図なのでしょうか。でも僕はEクラスに乗っていた人が「Cでもいっか」とデグレードするだけな印象も受けます。

ぶっちゃけ前世代と違って、今Eクラスを接客的に選ぶモチベーションってなにがあるんでしょうね・・・笑 実際に現行世代のEクラスはほとんど見ない気がします。見分けがついてないだけという可能性もありますが。。

■内装はさすがの高級感。ベテランです。

内装はさすが、ずっと高級車を作ってきただけあってベテラン感があります。具体的にはフルレザーとか、とにかく高級素材を使えばいいみたいな雰囲気ではないのですが、それでも必要なポイントに上手なアクセントを置いている感じ。

やはりよく手に触れ、そして目線が落ちるセンターコンソールはCクラスの中でもC180とC200(僕の検討対象)で内装の大きく異なるところがセンターコンソール。
この目立つ部分に質感が高い素材を持ってきて、ボタン類もしっかりとグロスブラック。こういうメリハリが全体に高級感を感じやすくしている気がします。(上の画像でセンターコンソールを指で隠すと、結構普通の内装に見えることからも、逆にセンターコンソールの使い方がうまいと思う)

高いグレードはバッチリな木目調です。この質感がマットなのがいいですね。センターコンソールがグロスブラックだと指紋や傷がかなり目立つのですが、マット系塗装の方が綺麗に使えます。
さらに言うとシルバーの部品はグロスにするとプラスティックっぽく感じるので、マットやアルミ風のブラッシュドの方が金属っぽい高級感が出ます。実際に金属にすることは重たいんでないのではないでしょうか。

ちなみにうちのめぇさん(パナメーラS)も木目なのですが、グロスコーティング。なので美しいのですが傷と指紋はちょっと気になりますね。。ボタン類は艶のあるグロスではなく、プラスティックベース。金属調の部分が


Cクラスなら後部座席も十分な広さ。ここはさすがにAクラスとは結構な広さの違いがあります。膝フロントシートにぶつかることもありません。
シートは光沢のあるレザーではありませんが、縫い方の立体感やデザインが高級感を掻き立てますね。

■荷物の積載量は結構載せられそう?僕はワゴンボディがオススメ。

メインで狙っているのはステーションワゴンなんです。現在の実家の車がインプレッサスポーツワゴンで、滅多に多く荷物を積むことはないのですが、それでもいざという時にワゴンボディは便利だということです。

セダンのトランクはこんな感じ。かなり広いなと思いました。まぁこれでゴルフしに行く人たちがメイン顧客ですからね(ちなみに僕はゴルフやりません)。

さらにこのトランク、リヤシートを倒すとトランクと室内が繋がり、トランクから通しで長いものも収納できます。これはかなり便利で、IKEAなんかに行っても活躍できそうです。笑
これを見たらちょっとワゴンじゃなくてもいいのかなと思いました。積載性を確保できるなら、トラディショナルな世代はやはりセダンに乗りたいのかなぁ・・・なんて考えたり。

こちらはワゴンボディ。さすがの積載能力です。正確な寸法はわかりませんが奥行きもワゴンの方がありそうに見えますね。むしろこれだけ荷室があるならリヤシートをもっと後ろに設置したら後部座席が広々するのではないでしょうか。プラットフォームの仕組み上、そうもいかないんですかね?

僕がワゴンボディを選ぶ理由は、積載能力という利便性だけではありません(今まで利便性の高さでクルマを選んだことはないので説得力があると思います。笑)。
僕はクーペボディのような流線型が好きで、セダンのリヤウィンドウのようにグッと落ちるラインがあまり好きではありません。Sクラスのような巨大なセダンになると、なだらかなリヤウィンドウラインになるのですが、それほど大きいくないセダンだと、後部座席のヘッドスペースを確保するために急な角度でリヤウィンドウが落ちるデザインになります。僕はこの部分に「クラスの違い」を感じやすいと思うんです。

これがワゴンボディだと気にしなくてよく、Cクラスでも上位クラスと本当に差異がわからなくなり優雅なボディラインを実現します。どちらかというとこれが僕のワゴンボディを好む理由です。

■この時期メルセデスの認定中古はほとんど新古車かもしれない。

一般的に自動車ディーラーの決算期は、新車の在庫車が増えます。決算ギリギリにはオーダー社よりも在庫車を売った方が今期の売り上げに加算されるので、ディーラーもよく売れそうな仕様で在庫車を作るようです。
で、結果としてその期の売上目標に達成しない分は自社(ディーラー)で購入をします。「え?」と思うかもしれませんが、ディーラーが会社として新車購入すると売上にカウントされるんです。そしてそれを認定中古車で新古車として売るという、まぁ負のサイクルがあるわけです。笑

メルセデスは特にそのノルマがキツイのか、自社購入が大量にあります。なので特に決算直後に認定中古を見に行くと、もう新車から1年以内の車しかないんじゃないかってぐらい新古車があります。

逆言うと、都内の土地が限られた店舗では多数の在庫車を置いておけないため、新古車以外の古い(と言っても新しい)車はオークションとかに流してしまうのかもしれません。「年式5年以内」で見に行ったんですけど、実際は1年以内の車しか紹介してもらえず、全然予算にミートしませんでした。メルセデスはめっちゃ値落ちするので、高年式を大金で買って売るときに二足三文になるリスクがあるので僕の選択肢に入ってこないというのが正直なところ。

一旦は見送りですかね。