前回センターにマルティーニストライプを入れるにあたって破壊してしまったエアスクープ。今回はその修理というかチョロまかしをしながら、転んでもタダでは起きない僕はちょっとイイ感じにカスタムを試みます。
前回までの記事はこちら。
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■割れてしまった軟性樹脂は修理が結構難しい。
クルマの車体というのは案外柔らかいです。骨格はガチガチに固められていますが、ボディパネルは金属だとしても衝撃吸収性や軽量化も兼ねて結構柔らかい印象があります。
そして前後バンパーなど、いわゆる”ぶつけてしまいやすく、交換を想定している部分”は結構柔らかい樹脂製になっています。柔らかくないと例えばフロントリップを擦った時にガリガリと擦った傷にならず、パキーンとガラスのように割れてしまう可能性があります。なので軟性樹脂なのです。
でもこれはこれでいざ割れた(ちぎれるような印象)場合に修復難易度が高いです。適切な接着剤やパテを使わないと、接着部分だけ硬質で曲げに耐えられず、再度同じ補修箇所が割れる可能性が高くなります。
よくこんな素材と金属ボディを同じ質感・同じ色で塗装できるなぁと感心するほど素材感が異なりますね。
■エアスクープは裏のクリップ類も割れやすい。とにかく割れやすいのだ。
もう後悔しても遅いのですが、下の画像の通り裏のクリップも割れやすい状態です。というか割れまくりました。表面から見てわからないですし、クリップがないとちゃんと固定できないほどの負荷はかかりませんが・・・
とりあえずピッと合わせてみると傷口があまり目立たないので、このままラッピングで包んでしまおうかと思います。元々ブラックにラッピングするつもりだったので・・・
とはいえそのまま柔らかいフィルムで包むだけでは、特に夏の炎天下でフィルムが伸びたりすると隙間が生じそうで嫌なので、ガッチリ補修するのに(自分の中で)定評があるアルミテープで固定しておきましょう。
まずツメで留まっているメッシュ部分をそっと外します。裏側から固定用のツメをひとつずつそっと持ち上げて外していくのですが、もうこれ以上ツメを折りたくないので注意して作業します・・・
残念ながらミニのエアスクープはフェイクなんですよね。というかミニ(特にダクトの多いジョンクーパーワークス)はそのほとんどがフェイクのエアダクトです。。センターグリルと左前のダクト以外は全てメッシュっぽいだけで貫通してません。。
僕はフェイクダクトは好きじゃないのですが・・・でも無理に開けると過冷却になりますし、場所によってはフェイクメッシュ(黒い非貫通網状の樹脂パーツ)を外してもボディカラーと同じ土台が顔を見せるだけで、メッシュを買ってきて張り替えることもできないでしょう。
■それはともかく補修する。アルミテープは伸びるし頑丈なのが良いところ。
それはともかく、メッシュ部分を外したら全面的に掃除・脱脂をしてから補修に移ります。適当な大きさに切り出したアルミテープを貼ってきます。
僕は昔ずっとハンドメイドルアー(我ながらプロ級だと思う)を作っていて、その際にアルミテープを曲面に貼り付けることに慣れていたので結構きれいに貼れます。アルミテープは伸ばしながら貼ることで曲面にもフィットすることがこのような補修に向いています。
こんな感じで表面に貼れたら、はみ出たテープを切り落として裏面からも貼ります。テープは厚みがあるので表面はきれいに貼る必要がありますが、裏は固定できれば良いレベル。
今回はエアスクープの両端を割ったので両側を均等に補修しました。笑
ちぎれるように折れたので、補修断面に若干の段差が残りました。。まぁ今回は妥協します。
次回は本来予定していたカーボン柄でのフィルムラッピングを勧めていきたいと思います。