テスラ:モデルX P100Dに試乗してきた。これは確かに革命だ!ほすぃ!~内外装編~

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前回に引き続きテスラ モデルXの試乗報告。

前回がグレードについて記載しましたが、今回は内外装編です。





■外装のデザイン。EVでしかできないグリルレスデザイン。

まずは外装。車に詳しくない人でもアレっと違和感を感じるようなツルッとしたフロントフェイスなのですが、これはグリルがないから。

グリルがないというのは冷却水を冷やすためのラジエーターがフロントに設置されておらず、よって冷たい空気を取り込む通気口が不要だということです。

よく知られている通りテスラはEV(電気自動車)であり、通常のガソリン車とは全く構造が違います。エンジンの代わりにモーター、ガソリンの代わりにバッテリーを積むのですが、モーターとバッテリーも熱を発生するので温度管理が必要になります。

でもそれらはエンジンほど熱を発生しないため(エンジンは爆発によって熱を発生するが、EVは何も燃やさない)、ガソリン車のようにわざわざフロントまで冷却水のパイプを引いて風で冷やす必要がないんですね。

また最近の高級車に増えてきた凹凸のないデザイン、その先駆けがテスラであり、先進的な雰囲気を醸し出しています。例えばドアハンドルがドアの面にピッタリと埋まっていて、開ける際に表面をタッチするとハンドルがせり出してくるようなデザインは最近メジャーですね。

こういったグリルレス、凹凸のないツルッとしたデザインによる不思議な感じもあるのですが、ヘッドライトやテールライトのデザインも大きめであることから、テスラ車を引きかつ単体で見ると大きな車には見えません。特にモデルXについては引きで見るとチョロQのようですが、実際はかなりの巨体です。駐車場に並んでいるのを見ると異様に見えます。

この辺りは好みですね。一般的に大きな車(例えばメルセデスやBMWなどの上位グレード)は車体の大きさに対して相対的にライト類が小さくなるので、よって引きで見ても「大きな車に見える」と考えています。テスラはこの法則に乗じていないため、巨体にもかかわらず大きくは見えないのかもしれません。

ただ何より、モデルXにはファルコンウィングドアがあり、これがあることによってモデルXを「明らかに普通ではないすごい車」に見せていると言っても過言ではありません。この使い勝手についてはまた追って書きたいと思います。





■内装のデザイン。EVでしかできない室内空間。

一方で内装は今でこそ様々な高級車メーカーが追いつくべく色々と出していますが、ボタンやメーターなどの物理部品がほとんどなかったり、フロントウィンドウからルーフにまでつながる広いグラスエリアだったり、先進的な雰囲気が満載。これは元々テスラがリードしていた領域ですね。

ダッシュボードにあるどデカイタッチパネルで、ドア開閉、エアコン、走行系の設定などを一通り行います。そしてメーターディスプレイに走行関連の情報を表示。なので車両のスイッチがオフ状態でなんのパネルも点いていないと、ほとんどボタンが見つからないような状態になります。

そしてさらに室内空間はEVの恩恵が非常に大きく出ています。つまり広い。

モデルXはSUVのようなスタイルですが、最低地上高を高くしようとしているわけではないので、室内の天井から床まではかなりの高さがあり、床が低いので乗り込むのも楽チンですね。床下にはバッテリーが敷き詰められているだけでマフラーやトランスミッションといった駆動系がないので、とにかく床を低くできます。これがまずEVにしかできない芸当。

なのでモデルXは最大7シートを搭載でき、しかも3列目のシートまで含めて広々と乗れるんです。これが僕の感じる最大の魅力。

また積載できる荷物が非常に多いのもEVの特徴。エンジンがないので、フロントもボンネットを開けるとラゲッジルームがあり、ボストンバッグが2つぐらい入りそうなほどには広いですね。

で、もちろん最後尾にも荷物が入りますが、これは3列目のシートを使っていてもベビーカーやトランクなどを積んでバッチリ旅行に行けるレベル。特にリアラゲッジルームは床下にバッテリーがなく深い穴になっているため、上下に高さが取れます。それによって非常に大きな体積を稼ぐことができるみたいですね。(上の画像では3列目が倒され収納されている、下の画像では3列目も使用している状態)

こういった今までガソリン車で発生していたレイアウト制限がEVではまったく異なります。よく言われることではありますが、ガソリン車向けの既存プラットフォーム(つまりレイアウト)をベースにしたEVでは、このメリットを活かしきれません。

何を言っているかというと、ガソリン車のエンジン、トランスミッション、走行系、吸排気系・・・といった大きな部品を適切にレイアウトするために開発されたプラットフォーム(車両の土台であり、骨格のようなもの)に対して、バッテリーとモータを乗せても、骨格が変わらない限りは室内空間をテスラ並みに広くすることはできないということ。

テスラはゼロベースで作られたEVなので、最初からEVに適したプラットフォームが設計されており、室内空間も最大限にできているのがポイントです。既存メーカーのEVはコストを抑えるため(=販売価格を馬鹿高くしないため)に、既存ガソリン車プラットフォームを使っていることが多いんです。

テスラの営業の方もこういったところをアピールはしてきますが、僕は遅かれ早かれ各社がEV専用プラットフォームを出してくると思っています。