テスタロッサ:クラシックフェラーリの保険っていくらすんの!?実はBMWミニと同じぐらいで済む。でも車両保険は入れてもらえない。。

車の維持費というと故障しなくとも自動車税、車検費用、ガソリン代に駐車場代、そして保険料がかかります。まぁ乗っても乗らなくとも車を持っている人から色々とお金をふんだくる構造にしているわけですね。日本はクルマ乗りに優しくない世界です。。

そんな中でも今回はテスタロッサの自動車保険がいくらかかるのかについて書いていきたいと思います。前回の納車の記事はこちら。

テスタロッサ:とうとう納車!我が家にフェラーリがやってきた!そして乗って帰る、というかやはり駐車に苦労する。。
去る2022/1/20、注文入れてから年末年始を挟んだので1ヶ月弱ほどあきましたが、とうとう我が家にフェラーリテスタロッサがやっ...つづく

「フェラーリの保険って一体どれだけ高額なんだ!?」

と一般的には思われていると思いますし、僕もそう思って怯えていました。しかしタイトルで結論を書いてしまいましたが、実際は先日まで所有していたBMWミニジョンクーパーワークスとほとんど同じ金額だったんです!

大手で複数見積もりを取って比較してみた。多少ばらつきはあるがめちゃ高いということはない。ちなみに対物料率クラスは最低の1。

僕はクルマごとに基本的には一括で見積もりを取って同じ条件で一番安い自動車保険会社を選んで契約しています。基本的な保証内容は共通ですが、年齢ごとに(特に事故を起こしやすい年齢の人を高くするなど)保険金額にバラつきがあったり、年齢制限の特約も”XX歳以上”の設定年齢が異なります。なのでクルマを替えたり、何年か保険を更新したらたまに一括で保険料の見積もりをするのがいいと思います。

今回契約をしたのがSBI損保。たまたま直前にじょんじょん(ミニF56 JCW)で契約していたSBI損保がテスタロッサでも安かったのと、さらにあと1ヶ月で更新タイミングだったのに別会社の保険に乗り換えをしてしまうと等級が上がらないということがあってSBIで車種だけ変えて継続することに。

フェラーリテスタロッサのリヤビュー

ちなみに今回ネットの一括見積もりではなく電話をかけて回ってみたのですが、同じ条件での見積もり結果は以下です。

  • ソニー損保:41,000円
  • 三井ダイレクト損保:31,000円
  • セコム:他社保険から途中引き継ぎ不可
  • SBI損保:29,660円

という感じです。見積もり時の等級は継続時は8等級(3台目の保険なので期間が短く等級が低め)で、すぐ更新が来るので9等級になります。一番SBIが安かったのでそのまま契約することに。そしてちょっと保証内容をいじって31,710円/年間一括払いで契約しました。ちなみにテスタロッサの料率クラスはどうなっているかというと、

【テスタロッサ】

車両料率クラス13対人料率クラス13
対物料率クラス1傷害料率クラス9

ここで比較として過去のBMWミニのクラスと比較してみましょう。

【BMWミニ】

車両料率クラス11対人料率クラス6
対物料率クラス3傷害料率クラス7

車両料率クラスが高いのはフェラーリなのでしょうがないですが、最大値17からすると意外と13で済むのとJCWと大きく変わらないですね。そして大きく違うのが対人料率クラスこれは保険会社からすると金のかかる人間が乗っているという意味なのでしょうか。。そして面白いのが対物料率クラス。最低値の1がついていて、これは乱暴な運転で自損事故をして回ることが少ないだろうということを指しているんでしょうね。こんな感じで案外ミニと変わらない料金で保険に入ることができます。助かるー。笑

しかし車両保険には大手だとどこも入れてもらえない。。一方でこういったクラシックカーを専門に取り扱う保険会社もある。

ところが安く済んでいるのはカラクリがあって、それは車両保険に入れていないから。通常高額なクルマで車両保険に入らないというのは車に乗るのが恐くなってしまいますが、もちろん車両保険の金額はダイレクトに車両本体の価格(正確に言うと修理金額の高さや事故の起こしやすさ)が反映されるため、フェラーリで保険に入るとかなり高額になります。これに入る人が大半を占めるので「フェラーリの保険料はバカ高い」というのは事実だと言えますね。ただ車両保険をつけなかったら一般的な車とそれほど大きく金額は変わらないのかもしれません(僕はそれでも盗難など怖いのでつける)。

しかし一般的に古い車になってくると車両保険がつけられないケースが増えてきます。それは車両そのものに売却市場価値がなくなってくるからです。要は最悪のケースとして車の修復が難しい(お金がかかりすぎる)レベルで事故を起こしてしまったりすると、その車を保険会社に譲渡する代わりに保険金の支払いを受けるのですが、保険会社からするとその譲渡された車に価値がないと部品として売却することができないらしいのです。なので売ろうにも値がつかないような車だと車両保険には入れなくなります。

フェラーリテスタロッサのリトラクタブルヘッドライト

それがたとえ一定の価値があるにしても、さらに古いクラシックカーになってしまうと保険会社としても取り扱いが難しく、しかもクラシックフェラーリのように修理費用が異常にかかって金額に予測がつかなくなってきます。今回の大手保険会社では車両保険は「全断り」されました。。

しかしまだ手はあります。こういったクラシックカーは”資産”として保有している人もいるので、乗って自損事故を起こすというより盗難が怖いかもしれません。となると盗難保険として車両保険に入りたい気持ちが湧いてくるわけです。そこでクラシックカーを専門にした保険会社もあります。それがチャブ損害保険。

https://www.chubb.com/jp-jp/

大手のように機会的に入力して見積もりができないので今回は取らなかったのですが、そのうち取ってみようと思います。保険料は特殊なクルマを相手にしているのでそれなりに高額になるようですが、基本的には高めの金額を払うことでいろいろなクルマで保険に入ることができるみたいです。

車両保険に入らない人も、というか車両保険に入らない人の方が多い・・・らしい。

僕も車両保険への加入は悩んだのですが、購入したショップのオーナーに相談してみると、

「車両保険には入っていないオーナーも結構いますよ」

とのこと。それはクルマに乗る頻度を考えると、年間かなりの金額を払っていても滅多に乗らない分だけ自損事故を起こす可能性はかなり低く、よって毎年保険料を払うよりも万一ぶつけてしまった時の修理代を貯金しておく方が効率的だと考える人が多いようですね。まぁ僕と違ってこういったクルマを購入する人はコレクターで他にも何台もクルマを持っている可能性が高く、となると1台ずつ高額な保険を払うよりもまとまって修理費などをストックしておく方が効率的なのかもしれません。

フェラーリテスタロッサのフロントビュー

僕は普段からガンガン乗るわけではないでしょうが「クルマとして生を受けたなら走りたいだろう」と考えているので定期的に走らせたいですし、別の言い方をすれば「原チャもクラシックフェラーリも同じで、走らせなくなると調子を崩していく」とも思っています。近所で暖気だけしてとめる車があるのですが、バッテリーも充電されないでしょうし、冷間にエンジンを回している期間ばかりが相対的に長くなるので僕はあまりやりません。やるとすれば1ヶ月ぐらい間が空いてしまってエンジン内部のオイル切れ(オイルが重力で全てエンジンの壁から流れてしまって空気に直接触れること。錆の原因になる)を起こさないようにエンジンをかけるぐらいでしょうか。

とはいえ暖気しただけでは機械系は動かないのでやはり乗ってあげるのがベストだと思います。そして何より「愛車で走りたい」という気持ちがあるのでこれからも我慢せず乗るようにしたいですね。

と、そこまで考えたのですがとりあえず車両保険は見送りをしました。ぶつけたりすると修理費用は目も当てられない金額になるでしょうが、これまでクルマをぶつけるということはほぼやったことがないですし、ちょっとやっちまっても超低速なのでパテが必要なレベルで凹んだり割ったりしたことはなく、一旦は自分の腕を信じてみようと思います。出先での盗難はちょっと心配ですけどね・・・。