ローバーミニ:シフトロッド付け根のオイルシールからのオイル漏れを修理してもらう。~②ショップで修理してもらう編~

今回は前回に続きATシフトロッドリンケージ部分からのオイル漏れで、結局ショップに預けて修理することなってしまったので、修理をしてもらいつつ、実際にどのような構造になっていたのか勉強していきたいと思います。

ローバーミニ:シフトロッド付け根のオイルシールからのオイル漏れを修理してもらう。~①調べても修理方法や部品が出てこない編~
今回は久しぶりにショップに持ち込んでオイル修理してもらったので、それについて書いていきたいと思います。オイル漏れの箇所はATシフ...つづく

回り道してエンジンオーバーホールの高価な本を買った。勉強になるけど金がかかったな・・・。

そんなとき、ふと思いついたのです。以前に書店で目にして気になっていた最終世代ローバーミニのエンジンオーバーホールについて詳細を記載した本があったなと。ミッションオーバーホールの過程でオイルシールのような消耗品は必ず交換するはずなので、その本であればその分解方法や部品について書いてあるんじゃないかと思うわけです。

ローバーミニのエンジンオーバーホール本

しかしこの本結構厚く重いもので、もちろん価格も結構高くて¥5,000ほど。

「むむむ、代官山蔦屋書店に立ち読みしに行くか・・・しかし気になった本のわりに中身を見た記憶がないので、もしかしてビニールカバーしてあったかな・・・」

というケチなことも考えましたが、さすがにそういう使い方は著者に申し訳ないというのと、1冊持っておけば毎回色々ググってたことも正確な情報としてわかるようになり勉強になるのでは?と考え購入することに。¥5,000でエンジンミッションの中身を勉強させてもらえるなら安いもんです。


そして届いた本を見てみると確かに書いてありました!セレクターロッドはミッションの外に抜き出せるようです。それならオイルシールの交換もしやすいですね。

ローバーミニのエンジンオーバーホール本

ミッション内部で色々な部品をロッドが貫通していたりしたら「外からロッド抜いたら終わる・・・」と思っていたのですがそんなことはないよう?に見えます(ちなみに上の画像は組み立て工程)。ただ確証がなんとも。。やはり実物を見ずに本の解説だけでエンジンオーバーホールをするのはちょっと難易度が高そうです。一方で部品番号などの記載はなかったので、作業手順はわかったけど交換部品が見つからない問題は解決しませんでした。。

結局ショップにあずけて修理する・・・。さっさとそうすればよかった。

しかし肝心の部品番号はわからずじまい。

ということで結局ショップに電話してみることに。まぁいい加減疲れたのでもうお金払って直してもらったほうが楽だなと思っちゃいました。笑 そして見積もりをとってみると思っていたより高くなかったのですぐ修理してもらうことに。

そして預けること2時間弱。サクッと修理してもらいました。ありがとうございます。いやはや、さっさと直して貰えばよかったですね・・・。笑

つゆだく(うちのローバーミニ)は昔からずーっとここからオイルが滲んでいたので持病のようなものだったのですが、ここからがっつりオイル漏れを起こすのはやや珍しいとのこと。それとオイルが滲み始めていたボルトを2、3本は液体ガスケットを塗って締め直してもらいました。

ローバーミニATシフトリンケージオイル漏れ

これでつゆだくも快調に戻りました。いつも自分で面倒を見ている分だけ、ちょっとでも不具合があると労わる気持ちが強くなってアクセルをガンガン踏めなくなってしまうのですが、もうグイグイと踏んでいけますし、なんとなく加速も良くなった気も(それは気のせいだと思う)。

修理金額は14,000円程度。肝心のオイルシールの部品自体は900円なのですが、これを外すのにシフトから繋がる部品を諸々外したりしなければならず手間がかかるので、工賃が大半を占めるのは妥当ですね。ちなみに外したオイルシールを見せてもらったのですが、その部品番号は03377(?)のように見えます。見えますというかよく見えない。笑 ただこの部品番号でググってもすぐ出てこなかったのでやっぱり次回同じことがあっても部品は見つけられないかもしれません・・・。

ATミッションのカットモデルが都合よくあったので、最後に今回の構造をお勉強。

ショップにATミッションのカットモデルというか中身の構造が見えるものが置いてあったので、今回の修理箇所の構造を勉強しておきます。

ローバーミニATシフトリンケージオイル漏れ

ATのシフトリンケージまでは外部から目視することができたのですが、上の画像は周りの部品が諸々外れているのでミッションから生えているリンケージが分かりやすく見れますね。しかしミッションの外側からこのオイルシールを見つめても、さらにエンジンオーバーホールの本を見てもわからなかったのが「これ抜いたら元に戻せるの??」ということ。たしかに本にはこの棒を抜けと書いてあるのですが、引っ張ったら抜けるのかなんなのかはわかりません。この軸上に何かが配置されていたら、軸だけ引き抜いて軸に取り付けられていた部品がミッションケース内に落ちたら一巻の終わりなんです(完全分解するしかなくなる)。

ローバーミニATシフトリンケージオイル漏れ

ということで都合よくミッションを正面から見れたので覗いてみます。上の画像では左端が先ほどのオイルシール部分で、そこから長い棒がミッションケースを横断して対岸の壁面近くで別の部品に接続されています。

その軸上には特に部品は設置されていないので、確かに外して引っこ抜いてもまた差し込めば大丈夫。ただしオイルシール側から見て超奥にある接続部品に(もちろんミッションケースの中が見えない状態で)真っ直ぐ軸を差し込んで奥に固定できんの??という感じです。自分でやんなくてよかったかも・・・。

ローバーミニATシフトリンケージオイル漏れ

ちなみにミッションケースの内側から見たオイルシールの受け皿。もちろんオイルシールがミッション内部に落ちないようになってますし、シールはケース外から引っ張り抜くしかないということですね。

なんというか整備性がいいのか悪いのかなんとも言えないローバーミニのATミッション。やっぱりエンジンとミッションはプロの世界だな・・・と感じた今回のトラブルでした。