ローバーミニ:ずっとやろう思っていて後回しになっていたアーシング。やるのは簡単、効果はいかほど?~②エンジンルーム設置編~

DIYなら全然お金のかからない、ローバーミニのエンジンルーム内アーシングをやってみます。前回はどの部品にアースケーブルを引こうかという構想と、アースケーブルの用意をしてきました。今回は取り付け編です。

前回の記事はこちら。

ローバーミニ:ずっとやろう思っていて後回しになっていたアーシング。やるのは簡単、効果はいかほど?~①アースケーブル設置電装部品編~
以前からずっとやろうやろうと言ってやっていなかったアーシング。賛否両論あるようですが、僕はDIYであまりコストがかからないならま...つづく

早速エンジンルームに取り付けていこう!まずは大事そうで取り付けやすいエンジンヘッドから。電装部品ではないけども。。

アースケーブルが用意できたら取り付け。まずローバーミニの主なアースポイントはエンジンルーム左右端のフレームにあります。特にエンジンルームを覗いて左側のアースポイントには何本かの配線がボディに固定されているのでわかりやすいかと思います。

最初にエンジンブロックから。エンジンブロックにはステディロッドを経由して太いアースケーブルが既に設置されていて、僕はステディロッドブッシュを交換するたびにその接点を磨き直しているので本来そのアーシングがしっかり効いているはず。つまり今回はあまり追加効果はないかもしれません。。でも純正で太いアースケーブルがついているということはとてもアーシングが重要な場所だということですし、追加しておいた方がベターかなと。

ローバーミニのエンジンルームアーシング

簡単なのはブローバイホースを固定しているここのボルト。重たいものや負荷のかかるものを固定しているわけではないので、端子を追加で挟んでも安全性に支障は出ないはず。

ローバーミニのエンジンルームアーシング

これを3/8インチソケットで緩めたら、まず綺麗にパーツクリーナーでクリーニング。そしてエンジンブロック側のアースケーブル端子と接触する部分を金属光沢が出るまでサンディングして通電するようにします。

ローバーミニのエンジンルームアーシング

さらに接点復活剤(コンタクトスプレー)を吹いてから端子を挟んで元のボルトを締めるだけ。コンタクトスプレーはことあるごとに吹いておいた方がいいですね。もちろんしっかりサンドペーパーで磨けば問題はないはずですが、さらにスプレーするだけで金属粉末も流しつつ通電が良くなるのですから、やらない理由がありません。

ローバーミニのエンジンルームアーシング

ボディアース側の固定は後でまとめてやります。なのでまず他の部品にケーブルを設置するところから進めましょう。

肝心のオルタネーター。僕は気になったことがないけれど、バッテリーもオルタネーターも弱ってると感じたらアーシング効果は高いはず。

次にオルタネーター。一般的にはオルタネーターをステーに固定するメインの太いボルトにアースケーブルを固定することが多いですが、僕は太いボルト用の端子が手元になかったのでオルタネーターについているケースを固定する小さなボルトに端子を接続。太いボルトの穴は窪んでいて、端子が綺麗にはまりづらいというのもありました。

ローバーミニのエンジンルームアーシング

ボルトが小さいのはありますが、接続箇所はオルタネーターのコイルに近いので悪くないんじゃないかなぁと素人予想です。ただアース端子が接地する面はプラスチックなので、ナットとボルトを経由して金属のオルタネーターケースまで通電するということになります。もちろん先ほど同様に端子に接触するナットなど全ての面を磨いてコンタクトスプレーを吹き、通電をよくしています。

ローバーミニのエンジンルームアーシング

でもオルタネーターって本当にこの接続がベストなんですかね?クルマで唯一電力を消費せず発電する側の部品なので他と回路が違ったりするのかもしれませんが、オルタネーターのベルトと反対側にある樹脂カバーには端子があり、そこから配線が生えています。これにマイナス配線があるならそれにつなぐのが一番いいのでは?ちょっとそんな端子があるのか調べていないのでわかんないですが、、、

最後にイグニッションコイル。インジェクションミニは点火タイミングがコンピューター制御なのでコイルの静電気を除去する目的。

最後にイグニッションコイル。ここでプラグコードに高電圧が分配されるのですが、これはスパークプラグに向けた経由点なのでマイナスの配線が生えていることはないと思いますが、静電気除去の意味合いを兼ねてアーシングしてみました。意味があるのかはわかりません。。笑

ローバーミニのアーシング

ただ困ったことにステーの固定ボルト(トルクスネジ)が硬くて、手持ちの小さな工具では緩みませんでした。。なので今回はとりあえずそのステーの金属部分に配線を繋げればよしとします。ステーの余っているネジ穴があって、そこにちょうど合うボルトがあれば簡単に固定できそうです。それはナンバープレートの固定ボルトと同じサイズのボルトなので手元に都合の良いものがありました。画像だと黒いボルトを使っていますが、ボルト自体も接点になるので本当は無塗装のものが良いです。。

ということで取り付け。もちろんくすんでいるステーの接点をサンドペーパーで磨いてから取り付けています。

各電装部品にケーブルを取り付けたら、最後にまとめてエンジンルーム内のアースポイントに接続。ここをリフレッシュさせるだけでも効果があるはず!

各電装品にはアースケーブルを接続できたので、それらを良い感じにエンジンルーム左のアースポイントまで伸ばしてきて、ここに固定していきます。配線をめぐらすにあたって、ケーブルがエンジンブロックなどかなり熱くなるところには触れないように迂回させる必要があります。

それとこのエンジンルームを覗き込んで左(つまり車体右側前輪上)のアースポイントには元々2個?3個?の端子がボディフレームに固定されているので、ここに追加したアース線も集めて接続します。

ローバーミニのエンジンルームアーシング

まずはボルトを外して、アースポイントに関連する全部の接点をサンディングして酸化膜を無くします。アーシングせずともこれをするだけで結構状態が良くなるかもしれません、というか今回の一連の作業の中でこの作業が一番効果を生んでいる可能性があります。笑 ボディ側の塗装は不必要に磨いて剥がしてしまうと錆の原因になるので、接する面のみになるべく限定して磨きます。

ローバーミニのエンジンルームアーシング

しっかりとコンタクトスプレーも塗布して、今回新規追加したアース線の端子も合わせて取り付けます。ちょっと1本のボルトに端子がてんこ盛りになってしまって、、、これはちょっと微妙ですね。。

ローバーミニのアースポイント

ひとまずこれで今回分の設置自体は完了しました。理想は最後に繋いだボディアースポイントからさらにバッテリーのマイナス端子にまでアースケーブルを伸ばします。そのためにはエンジンルームから車体裏まで配線を出し(車内を頑張って通してもいいけど)ブレーキフルードのホースを伝ってリヤトランクに引き込む必要があるので結構大変。ひとまずエンジンルーム内の簡易アーシングで様子を見てみましょう。

その効果は体感できるほどなのか?エンジンルームのアーシングだけ行った状態で試走してみたインプレッション。

まずエンジンをかけた瞬間に効果がわかりました。

つゆだく(うちのローバーミニ)は元々エンジンのかかりが良いと思っていて、セルモーターがキュキュキュと回る「キュキュ」が終わった頃にはエンジンが元気にかかります。まぁあんまりローバーミニのセルモーター音はキュキュキュという感じの高い音じゃないですが。。

それがアーシング後はセルモーターが回り始めるとほぼ同時にエンジンがかかるようになりました。最初は驚いてそのまま少しセルモーターを回しすぎたほど。今回のアーシングでは直接セルモーターに配線を伸ばしたわけではないですが、それでもアースポイントを綺麗に磨いたことも含めて電装品が元気になったと考えられますね。逆にこれだけでしっかり効果があったので、ここからさらにバッテリーまで追加でアースケーブルを引いてもこれ以上大きくは変わらないのかもしれません。

ちなみにバッテリーを交換する際にはバッテリーマイナス端子からボディーへの太いケーブル接点ももちろん磨いてあるので、そちらもちゃんと通電しているはず。

走行した感じでは体感できるレベルで大きく変わったということではないですが、もちろんしっかり快調。これまでスパークプラグの電圧はしっかり高いことをチェックしてありますが、マイナス側がしっかりと通電しているかまではわからなかったのでアーシングによりちょっと効果を期待していたのですが、まぁ体感できるほどではありませんでした(点火についてはステディロッドの純正アースケーブルの通電状態が良ければ、アースケーブルを追加せずとも良い点火をしているはず)。

ただ夜になって気づいたのですが、ヘッドライトは「あれ?明るくね?」と声に出したほど明るくなりました。測定はできませんが、体感でも明るくなったことがわかるレベル。これが一番やって意味があったんだなぁ感があった瞬間ですかね。

ひとまずやっておいて損のなさそうなアーシングでした。アースケーブルは引かなくても、アースポイント磨きはやりましょう!