試乗:かっとびチョロQ。ABARTH 595に試乗してみる。~中編~

いやー気になるABARTH。デザイン的にもDIYで個性を出しがいがありそうですね。そんな595のベースグレード試乗。今回は中編です。

試乗:かっとびチョロQ。ABARTH 595に試乗してみる。~前編~

その前に今回FIAT Cafeで食べたピッツァ。小エビとルッコラで、少し甘みのある味付けがかなりイケます。どうやら小麦粉もイタリア産を使ったりとかなりこだわっている模様で、その割には高くないのでぜひご賞味あれ。ただし1日の数量は少ないので気をつけてくださいね。笑

■ともかく乗ってみましょ。

さて、前置きが長くなりましたが試乗です。前回は僕が595コンペティツィオーネに1人で試乗
したため、今回は嫁の「乗ってみたい」というリクエストを受けての試乗。なので運転は嫁が
行います。

シーケンシャルミッションの走り出し

まずは相変わらずのシーケンシャルミッション。なのでクリープがない(ブレーキを離しても
車は勝手に前に進まない)ことに慣れる必要があり、若干ビビる場面があるとすれば坂道発進
でブレーキを離せば車が下がる事。

でも5%ぐらいの坂になればブレーキを離しても車が下がらないよう、自動ブレーキが作動しま
すのでそんなに心配はありません。

①ボタンを押すと1速に入り、つまりATで言うところのDレンジに入ります。あとはアクセルを踏めば自動でクラッチがつながり、勝手にシフトアップしていきます。

以前にコンペティツィオーネに乗った際は「発進時、思ったよりエンジンの回転数を上げないとクラッチがつながってこない」と思ったのですが、それはベースグレードも同じ模様。慣れ
れば問題ないのですが、傍から見ていると「吹かしてる感」があります。悪く言うと「不慣れなMT」に見えるわけです。笑

シフトショック

走り出してしまうと、のんびり加速している分にはシフトショックもそれほど気になりませんでした。もちろんシーケンシャルなので普通のAT車よりはショックは大きいですし、後部座席に乗っていて、どこで変速しているのかもわかります。ただ許容範囲に収まったのは一安心です。

(シフトショックが大きいと一気に家族の理解を得られなくなる・・・笑)

やっぱりコンペティツィオーネの変速速度は早く設定されているんでしょうね。

これはまず仕組みとして、2速⇒3速へのシフトアップの際に(ざっくり言うとですよ)、

  1. 2速のクラッチが切れた瞬間ニュートラル状態になり
  2. エンジンの回転が落ちてきて、回転数が次のギアに合ってくると
  3. 3速がつながる(この時に衝撃がある)

となってます。

変速が早いということは1から3をそれぞれ素早くするということです。2部分を早くした結果として、「エンジン回転数合わせ」が終わらないうちに3で次のギアをつなぐことになり、変速は早くなりますが衝撃も大きくなるわけです。ATはコンピュータ制御の設定次第ですね。

サスペンションの柔らかさ

これはだいぶ柔らかくなってます。コンペティツィオーネだと「純正か!?」と思うぐらい固くて、僕的にはワクワクしますが、長距離走ったら疲れます。なんせマンホールの上通るとガタンとくるぐらいです。

たぶん店とかに入る段差通ったらボディが歪まないか心配になるほどです(さすがに補強してるので大丈夫と思いますが)。。

それがベースグレード(サス自体はツーリズモも同じ設定)だと後部座席にニコニコ乗っていられるようになります。笑 もちろんスポーツカーなのでカーブでロールがきつくなることはありませんが、サスペンションの動き出しはだいぶ柔らかくなっているので不快ではないです。

車重のない車なので、どうしても慣性力が弱いために段差を超えればフワリと上下はします。それは小さな車のやむを得ないところです。

段差越えのショックのなさ(乗りごごちの良さ)で言えば以下。

595ベースグレード>つゆだく(うちのローバーミニ)>595コンペティツィオーネ

コーナーをギャンと曲がれる感(楽しさ)で言えば以下。

595コンペティツィオーネ>つゆだく(うちのローバーミニ)>595ベースグレード

長い・・・次回に続く。