ローバーミニ:スタッドレスタイヤに替えたらフェンダーからタイヤが激引っ込む問題。~②オーバーフェンダー取り替え検討編~

さてスポーツパックのつゆだく(うちのローバーミニ)。

前回までにとりあえずすぐ使う(凍ってたり雪が残ってたりするかもしれない道を走る)ということでフェンダーをそのままにスタッドレスタイヤと細いホイールに履き替えたつゆだく(うちのローバーミニ)。でもこのホイールがめちゃくちゃ引っ込んだままの状態で過ごすのは見た目的になかなか耐え難く、2車線の道で他のミニが走ってたりすると並んでいたくないのでそそくさと走り去るか車間をとってしまいます。笑

ミニに合うサイズ(直径)のスタッドレスタイヤが145/70R12しかないことで、純正の幅の広い175/50R13のタイヤから幅が見た感じ30mmも細くなってしまいました。細くなったことで元々のオーバーフェンダーからかなりタイヤが引っ込んでしまい見た目には我慢ならない状態になったので、今回はその対策を考えていきたいと思います。

ローバーミニ:スタッドレスタイヤに替えたらフェンダーからタイヤが激引っ込む問題。~①我慢ならぬ引っ込み具合編~
既に走行インプレッションまで書いてしまいましたが、先日ローバーミニのスタッドレスタイヤ選びから安く購入してくるところまでを記事に...つづく

一般的にツライチの微調整をするならスペーサーを使うが、大きく幅が異なる場合はフェンダー交換で幅を合わせる。今回はフェンダーで行こうと思う。

ホイールとタイヤを替えずにある程度タイヤとフェンダーのツラを合わせるには2種類の方法があります。

  • スペーサーを入れてホイールを外側にオフセットさせ、フェンダーの幅に合わせる
  • フェンダーを細くしてタイヤの幅に合わせる

スペーサーを入れるのが一般的な方法ですよね。しかし今回はスペーサーを入れるにしても5mmぐらいの若干の調整ではなく、30mmぐらい出さなきゃなりません。そうなるとハブボルトに対してナットが届かなくなる(スペーサーを入れてナットが届いたとしても、かかりが浅いのは危険)ため、普通の板だけのスペーサーでは使えません。

となるとハブボルトを長いものに立て直すか、ワイドトレッドスペーサーを使うかになります。前者は作業が手間なのでサマーとウィンターのシーズン毎に交換するのは大変だし、4輪16本分だと案外高い金額になるのかも?しれません。ホイールとタイヤが安く手に入ったがゆえに、フェンダー合わせに金を使いたくないという謎の根性が湧いてきます。笑

ワイドトレッドスペーサーは元々生えているボルトを利用して厚手のスペーサーをナットで固定し、そのスペーサーから別のホイールボルトが生えているというものです。でもこれって結構高くなるんですよね、特にローバーミニ用ってあんまりないですし。しかも元々生えているボルトをカットしないとホイールに干渉するっぽく、そうなるとまた純正ホイールに戻せないのでそれはNG。それとホイールセンターがズレやすいというのも(ミニならいいけど)基本的にはスピードの出る車ではあんまり気が進みません。

ローバーミニのタイヤ引っ込み

ちなみにボルトがハブから生えていてホイールをボルトに差し込んだらナットで外から留めるタイプではなく、欧州車を中心にハブはボルトの受けになっていてホイールの外側からボルトを差し込んで固定するタイプもあります。僕が乗っていたポルシェ勢やBMWミニもそうでした。これだとホイール固定用ボルトだけをロングボルトに交換すれば多少は融通が効くようになります(あまり厚手のスペーサーは推奨できない)。以前じょんじょん(ミニF56 JCW)に15mmと厚手のスペーサーを入れた時の記事はこちら。

ミニJCW:リヤにRay Sport製15mmのスペーサーを入れる。もちろんDIYで作業でだ。

今回はもうひとつの方法であるフェンダーを替えるという選択肢をメインに考えます。普通はオーバーフェンダーのエアロキットに合わせたり、そもそも純正フェンダーの幅なんて変えられないのであんまり選択肢に挙がらない方法なんですが、クラシックミニでは常套手段です。しかもフェンダーの方がスペーサーより安く手に入りそうな感じがします。そしてミニ専用品を購入すればボルトオンなので、シーズン毎の交換作業としても一番負担がないとみました!

とりあえず分解できるところまでやってみて、ベースフェンダーからタイヤのはみ出し具合を確認してみる。

となるとまず純正オーバーフェンダーを外す必要がありますね。元々の純正フェンダーって外から固定箇所が見えるリベット留めではないんですよ。そこがデザイン的にも好きなんです。ということはフェンダー側のパーツからボルトが生えていて、ボディ内側でナットが受け止めているという構造になります。まずはこいつが全て外せれば良いってことですね。外せてしまえば別のものをつけるのは(穴があっていれば)ちょろい話です。いや絶対ガソリンタンクずらす必要があるんでめんどくさいこと確定なんですけど。笑

ということで車体を見てみます。まずはガソリンタンクのない右リヤから。

ローバーミニのフェンダー取り外し

とりあえず見やすいリヤトランク内から覗いていきますが、ガソリンタンクのない右側はボルトが露出しています。まずフェンダーアーチでイチバン上のナットは丸見えですね。そしてアーチに沿って見ていくとその後ろ側はウォッシャー液のタンク。

ローバーミニのウォッシャータンク取り外し

これをいったんどけますが、それは簡単で上に動かすとスポッと抜けます。スリットにハマっているだけで相変わらず簡単な仕組みで助かりますね。笑

ローバーミニのウォッシャータンク取り外し

ナットのサイズは5/16インチ。ユニバーサルジョイントは要らないですが、エクステンションはあった方が回しやすいです。

ローバーミニのフェンダー取り外し

ちなみにタンクをどけて見えるナットの2つのうち、下の画像で指を指している下側ナットはフェイクでフェンダー固定に関係ありません。最初に見えたフェンダー頂上と、このウォッシャータンク裏の上側のナットだけ外せばリヤトランク内からの作業は完了です。

ローバーミニのフェンダー取り外し

もちろんこれだけではフェンダーが外れません。なので続いてフェンダーの前半分を外していきたいと思います。ただしフェンダーの前半分は室内の後部座席横にあるので、リヤ側の内装を分解していかなければなりません。

リヤのフェンダーは半分はリヤトランク、もう半分は後部座席から分解する。

続いて室内から。リヤシートにあるサイドポケットを外していきます。内装のサイドパネルを外すにはこのポケットを外す必要がありますし、この内部にもナットが隠れていると思います。

ローバーミニのフェンダー取り外し

このサイドポケットもシンプルにボルトたった2本で固定されています。まずは上の画像で指差しているネジを外します。外から見て外すべきボルトが露出しているのもDIY勢からすると分かりやすくて有難いことですね。笑

ローバーミニのフェンダー取り外し

次に先ほどのネジと同じ高さにある、シート後方のネジを外します。ここはシートが邪魔な場合は片手でシートを押して潰しつつネジを回せばスペースが稼げて作業がしやすいです。これでサイドポケットというかフタが上にスポッと外れます。

ローバーミニのフェンダー取り外し

フタの中身は前後シートベルトのリールが入っています。それ以外は特になし。

今回はフェンダーを外しきれず。でもベースフェンダー(ボディ)から5Jホイールのはみ出し具合は3cmちょいと測れた。

ここでちょっとフェンダーレスにした時のハミタイ具合を確認しておきましょう。さすがにフェンダーレスだと完全にタイヤがはみ出してしまうのでお巡りさんに止められる可能性が高く、よって実際の出幅を見ながら交換するフェンダーを考えたいと思っています。ちなみに車検状はタイヤ&ホイールの中心から、頂点に向かって線を1本引いて、前30度、後ろ50度の範囲がフェンダー内に収まっていれば大丈夫です。ややこしいけど案外ちょっと屋根っぽいフェンダーがついていればいいこともわかります。

とりあえずフェンダーをずらしていくと(この時点でまだ全部固定ナットを外してなかった)隙間ができるので覗いてみます。

ローバーミニのハミタイ調整

あちゃー汚い。ここは手が入らないので洗車の時にも掃除してなかったんですよね。正確に測れてないですがこれでフェンダーからタイヤ(引っ張ってるのでホイールまで)の距離は3~4cmといったところ。つまりそれだけの出幅が確保できれば良いということです。

ローバーミニのハミタイ調整

思ったよりはみ出ているので厚手のフェンダーを購入する必要がありそう。それとスポーツパックにおいてはリヤにスペーサーが入っています。はかったことないですが5mmぐらい?の厚みで、純正フェンダーとのタイヤのツラ具合(結構引っ込んでるけど)を見る感じだともしかしたら純正で最初から付いているのかもしれません。これを取り除けば5mmは内側に引っ込みます。これはフロント側の出幅に合わせて外すかどうか決めましょうかね。

元々の純正フェンダーはご丁寧にフェンダーの裏側に黒いカバーがついているので、フェンダーを外さないと正確にどれぐらいタイヤがはみ出すかわかんなかったんですよね。。はみ出し具合は大体3cmちょい。5Jなので結構はみ出しますね。ただしスポーツパックには元々リヤにスペーサーが純正で入っているので、これを外せばもっと引っ込みそうです。フロントのはみ出し具合と比較して判断ですね。

ローバーミニのハミタイ調整

オーバーフェンダーというほどではないですが、1cmぐらいのハミタイだったらフェンダーモールという柔らかい素材のモールをアーチに沿って貼ることでフェンダーを作るという手もあります。とりあえず付けました感は否めないかもしれないですが、何しろ安く買えるというところが魅力です。

うちにもじょんじょん(ミニF56 JCW)に試しに買ってみたリップモールがあります。結果として使ってませんでした。これ転用できないかなーと思ったのですが、模様の向きもカーブに沿わせることも難しそうなので見送りですね・・・。

今日は時間切れなのでまた考えたいと思いますが、ローバーミニ専用のフェンダーを買い直すと地味に高いのと、そもそもボディに穴を開けたくないのでスポーツパックのフェンダー固定ボルト穴と位置が一緒なのかは確認したいところです。