テスタロッサ:THE・車検が100万円以上かかりそうなクルマNo.1。クラシックフェラーリ初めての車検。~③オルタ修理と総額編~

前回に引き続き、「THE・車検が100万円以上かかりそうなクルマNo.1」であるクラシックフェラーリの車検について。前回車検は早く安く通してもらえたものの、検査場に持って行くときにオルタネーターチャージランプが点灯するトラブルがあり、車検取得後そのまま整備工場にあずけることになったテスタロッサ。今回はオルタネーター修理とその費用を含めた車検総額について書いて締めくくりたいと思います。

前回までの記事はこちら。

テスタロッサ:THE・車検が100万円以上かかりそうなクルマNo.1。クラシックフェラーリ初めての車検。~②代行車検で10万円ポッキリ編~
前回に引き続き、「THE・車検が100万円以上かかりそうなクルマNo.1」であるクラシックフェラーリの車検について。前回色々悩ん...つづく

なんと、、、修理工場に持ち込んでもらう道半ばでバッテリーがあがって止まってしまったらしい、、、

車検を通ったもののそのまま僕のガレージに帰ることなく、オルタネーターの修理に預けることになったてすたろー(うちのテスタロッサ)。ひとまずメインの修理箇所はオルタネーターで、さらにスターターモーターの温間電圧低下の対策もしてもらうという想定です。

僕の購入したショップには直接の整備工場がないので、フェラーリなどのスーパーカーではメジャーどころな整備工場に預けることに。やはりエンジンルームの奥からオルタネーターを取り外すという作業に加え、電装屋さんに直接持って行くと修理中の車両保管が屋外になってしまうということもあって専門店へ。このあたりは直接電装屋さんに持ち込んでもらうとコストは下がりますが、判断は分かれるところということでした。こういう「とにかく扱いには気をつけてほしい!」みたいなクルマだと、配慮があってどうすべきか案を提示してくれるショップの方には本当に感謝です。

フェラーリテスタロッサのラゲッジルーム

しかしここから大問題が発生。なんと整備工場へ持ち込んでもらう移動途中にバッテリーあがりで止まってしまったらしいんです。。結局ローダーで持ち込んでもらったのですが、車道で止まってしまうとは結構肝の冷える状況で、もし自分が乗っている時にそうなったらと思うと・・・。ショップの方には迷惑をかけてしまって本当に申し訳なかったのですが、やはりそのまま修理に出して正解でした。

手元にあった頃は中距離ドライブに出てもバッテリーがあがるようなことはなかったので、たまたまこのタイミングでオルタネータートラブルが出たということなんでしょうか。車検で預ける前に充電したバッテリーの残量が減って行く一方で、車検は持ち堪えたものの整備工場まではもたなかったのだと思われます。。オルタネーターのトラブルは旧車だと通る道ですし、フェラーリに限らずローバーミニでもメジャーなトラブルではありますが、電装なので予兆がなくわからないことと、充電されなくなってバッテリーが切れると問答無用に不動となりその場で応急処置が取れないところが厄介なトラブルですね。

オルタネーターはオーバーホールで対応。見た感じではレクティファイヤーとレギュレーターあたりの部品?

旧フェラーリに限らず、オルタネーターのトラブルがあった時に行うのは基本的にオーバーホール。なかなか旧車で新品のオルタネーターを手に入れることは難しく、壊れたオルタネーターのオーバーホールで対応するのが多いと思います(リビルド交換もつまり修理品なので、新品でないという意味で同じ)。

どうやらテスタロッサのオルタネーターも純正品じゃないかもしれませんが修理部品はあるようで、オーバーホールで対応できるとのこと。逆に新品なんか正規品で手に入れようとすると何十万もかかるらしいです。こういうところで車検で100万円の世界観が見えてきますね・・・。笑

オルタネーターはだたっ広いエンジンルームでも一番作業しづらい奥、つまり運転席のすぐ後ろあたりにあります。テスタロッサのエンジンは室内側にベルト類があり、このベルトでオルタネーターが駆動されています。オルタネーターを外そうとするとトンネルバックの湾曲したリアガラスのすぐ下にあるルーバーを外してかなり身を乗り出して隙間から作業するようなのですが、ベルト一式交換となるともうエンジンを下ろすしかありません。オルタネーターを外すだけならエンジン下さずに済んでよかった・・・。

直接整備工場に行っていないので詳しい話は聞けていないのですが、オルタネーターの故障って何が原因なんでしょうね?モーターと基本的に同じ構造だとするとブラシなんかの接触不良なんかが思いつくところですが、、、接触不良気味になると発熱して部品が溶けてしまったりするそうですね。でも諸々終わって帰ってきたてすたろー(テスタロッサ)にオーバーホールして交換された古い部品が袋に入って載っていました。普通の人はこんなの処分に困るのかもしれませんが、僕なんかは旧部品を見ると勉強になるので嬉しい限りです。笑

フェラーリテスタロッサのオルタネーター修理

素人すぎてわからないのですが、一般的なオルタネーターの構造をググった感じだとレクティファイヤーとレギュレーターあたりの部品なんでしょうか?なんかみた感じ「壊れてます」感はないのですが、オーバーホールするなら交換するものなのかもしれません。ひとまずこれで修理は完了とのことです。

ということで、結論はテスタロッサの車検費用は総額30万で収まった!でも大きな修理が必要なら本当に100万かかるという片鱗は見た気がする。。

スターターモーターの不良はどうなったの?と思ったんですが、オルタネーターを修理した段階で症状が出なくなったとのこと。とすると単純に充電不足による電圧低下ということになりそうですが、これについては「また出るかも」と思っていて、というのも以前僕がスターターが回らなかった時はウンともスンとも言わなかったものの時間を置いたら普通に回ったから。バッテリーが弱ってるとちょっと置いたからといって回るようになるとは考えづらいですし、回っても弱いという症状だと思うんです。これはまぁどこかで対応ですかね。

ということで修理もあって3週間ぐらいかかって帰ってきたのですが、長くてすたろー(テスタロッサ)がいなかったこともあってその間につゆだく(ローバーミニ)はガレージ内で色々とDIYすることができました。笑

オルタネーターの修理とレッカーや諸々の手数料を含めて約17万円ほど。そして元々の車検費用10万円と合わせると今回のクラシックフェラーリの車検には30万円かかったということになりますね。

「30万円でで済んだか!素晴らしいぜ!!」

なんて思いましたが、1月にオイル類をフル交換して両手の回数も乗っていないので消耗品交換は一切なかったことを考えると、30万という車検費用は普通に考えたら高いのかもしれません。

フェラーリテスタロッサの車検

でも100万ちゃんと用意していたので、30万で済んだことに対してすごくお得に感じてしまった自分がいるのも正直なところ。しかしまぁオルタネーター新品を手に入れるとそれだけで何十万もかかるとすれば、今後エンジンを下ろしたり大きな整備が必要になれば100万かかるというのは都市伝説ではないだろうとも感じました。わかっていたことなので今さらどうこう思うことはないのですが、お金がかかるというのは肌で感じましたね。

ひとまずこれで秋からのオンシーズンを楽しくドライブすることができそうですね。ということで、THE・車検が100万円以上かかりそうなクルマNo.1であるクラシックフェラーリ初めての車検は無事突破しました!諸々リーズナブルな手段も提示しながら、ご迷惑をかけつつも対応してくださったショップの方にはめちゃくちゃ感謝です!!