テスタロッサ:THE・車検が100万円以上かかりそうなクルマNo.1。クラシックフェラーリ初めての車検。~②代行車検で10万円ポッキリ編~

前回に引き続き、「THE・車検が100万円以上かかりそうなクルマNo.1」であるクラシックフェラーリの車検について。前回色々悩んだ結果、テスタロッサを購入したショップに代行車検を頼むことにしました。今回は車検に持って行ってもらっていくらかかったのか、検査で何に引っかかったのかを嗅いていきたいと思います。

前回の記事はこちら。

テスタロッサ:THE・車検が100万円以上かかりそうなクルマNo.1。クラシックフェラーリ初めての車検。~①車検で預ける先の検討編~
てすたろー(うちのフェラーリテスタロッサ)は今年の1月に納車されたクルマですが車検が近く、納車から半年強で車検を迎えることに。今...つづく

代行のユーザー車検は100万円どころか10万円もかからない結果となった!なんてことだ!!

ということでショップまでドライブがてら自走で持っていきます。事前に軽くチェックできるところはチェックしていましたし、持って行く時も特段気になるところもなく走っていきます。信号待ちにおいてアイドリングの回転数もかなり安定している良い感じ。事前チェックの記事はこちら。

テスタロッサ:車検の準備。事前にチェックできることはチェックしておく。それとサイドマーカーのバルブは交換。

元々メンテナンスが必要があればそのまま販売店であるショップではなく専門の整備工場に預けるぐらいの気持ちでいたのですが、これならそのまま検査場に通しに行くことになりそうです。

あとは検査場でなにか引っかかることがあるとすれば、事前にチェックしていないところ。つまりアライメントか、ヘッドライトの光軸か、それか排ガスですかね。そうなると近くの予備検査場に持ち込んでもらって調整ということになります。つまりその辺は検査場に持って行ってからのその場対応になるのでお任せ。

ということで休日にてすたろー(うちのテスタロッサ)を預けたのですが、その後の平日すぐにサクッと車検完了しましたという連絡がきて、お見積は自賠責保険、重量税など最低必要な金額+手数料のみ。まじか、超軽い。超安い。笑 これだと請求額が10万円にいってないのです。誰だ100万円とか言ったやつ。笑

古いクルマの車検は安直には通らないみたい。今回は排ガス検査で引っかかったとのこと。自分で持って行ったら詰んでたかも・・・。

でも検査場は簡単ではなかったようです。引っかかったのは排ガス。僕のてすたろー(テスタロッサ)は無改造のノーマルですし、アイドリング吸気は調整をして安定しており、アイドリング中に黒煙も白煙も出ないしちゃんと水蒸気が出る状態なので悪いわけではないと思います。調整についてはこちら。

テスタロッサ:Kジェトロニックの吸気量調整スクリューを回して、アイドリング調整をしてみる。これでクラッチを切った時のストールをなくす。

でも、そんな状態でもガレージで暖気していると臭くなります。普通のクルマでマフラー出口をクンクン匂いを嗅いだらわかるような生ガスっぽい匂いっていうんですかね?これがガレージ中に立ち込めてくるんです。プラグの焼け具合や点火電圧までは大きな問題なさそうなので未燃焼って感じではないのかもしれませんが、とにかく

「俺は今猛烈に寿命を縮めているッッ!!」

と感じます。普段近所に対するアイドリング音を気にして(地響きのような音がし続ける)、シャッターを最低限だけ開けて暖気をするのですが、エンジンをかけたら軽く白煙や音や回転数をチェックしてからガレージの外に出ます。結構まじで危険を感じるので、中にはいれないんです。シャッター全開状態でも匂いはしますし服が劇的に臭くなるのでガレージの外には出ます。。

フェラーリテスタロッサのリトラクタブルヘッドライト

だから「これは車検通るのか・・・?」という気持ちはあったものの、排ガス基準もかなり古い当時のものですし、なにせ純正状態だからこれ以上どうしようもないだろうと考えていました。

しかーし、検査場では排ガス検査にひっかかったそうです。。この手の古いクルマに詳しい方なのでいくつか通し方があるそうで、プラグ新品とか空燃比を大きく変えるとかちょっと抜け道っぽいやり方になるそうなのですが、今回はなんとか再受験でまともな状態で通ったそう(この辺は僕も詳しくなく、あまりわからないです)。まずそもそも触媒が古くて仕事をしなくなってきている可能性もありますが、いずれにせよ燃焼状態をすごーく良くするのが一番良いので、フルコンにしたりするのも手だそうです。うむー。クラシックカーにフルコンは好みの分かれるところですが、本当に扱いやすくなるなんて話は目にしますね。

さすがにてすたろー(テスタロッサ)を自分でユーザー車検に持って行くのは、”ひっかかったときにどうしようもなくなるのでは?”と思っていたのですがその通りになりましたね。次回の車検からはそもそも排ガスが通らない可能性があるということを見据えてなんらかの対策を考えて行く必要がありそうです。

まぁさすがに10万円で済むとか、そんな甘くないか。オルタネーターが不調を訴えたのでそのまま整備工場へ。

しかし、しかしですよ。やっぱりなんとなく不調として感じていた箇所がやはり顕在化してきているようでした。オルタネーターのチャージランプが1500回転以上から3000回転あたりで点灯するようになったらしく(これは僕が乗っていて発生しなかった。さすがにメーターパネルで警告灯がつくので気づかなかったとは考えづらいはず)、さらには車検の時期はまだ残暑で熱がこもった事による症状なのか再始動時のスターターも重いとのこと。

フェラーリテスタロッサのインテリア

んー、エンジンルームが熱い状態でスターターモーターが回らないという症状はわかっていたので、正直DIYで配線いじって直そうという気持ちでいたのですが、チャージランプがついてしまうのは想定していなかったのでこれは修理かなと考えました。このトラブルが発覚した時の記事はこちら。

テスタロッサ:きた、、、出かけた先のイタリア街でエンジンが掛からなくなる 。。セルモーターに問題発生。

念の為車検で預ける直前にバッテリーを充電しておいたので、こればっかりはオルタネーターに問題が出ていると考えられるのと、もしそうだとするとDIYでやれるのは端子周りの接点メンテナンスぐらい。つまり根本的なオルタネーター劣化だとすれば部品交換しかなく、しかもテスタロッサのオルタネーターはエンジンルームの”クッソ奥”なのでショップに預けて修理してもらった方が良いだろうと判断しました。まぁ出先で不動になってローダーは極力避けたいですし。

ということで車検は通ったものの、そのまま有名どころの整備工場へ預けてもらうことに。やっぱり超スムーズに、というわけにはいかないのがクラシックフェラーリということでしょうか。。次回は最後の修理と総額編です。