ローバーミニ:これまで車載工具を1つも積んでなかったけど、想定されるトラブルから何を積むべきか考える。

実はこれまでつゆだく(ローバーミニ)に車載工具を一切積んできませんでした。僕はクルマに重たいもの、余計なものを積みっぱなしにしておくのが嫌いで、積みっぱなしの荷物なんてもってのほか。レンチ類はおろか標準で付いている簡易ジャッキやスペアタイヤも全て下ろしていました。そんなもん燃費も加速も悪くなるだけだ、と思っていたからです。旧車でそういったもの無しで普段使いしているって結構な勇者ですよね。笑

ただこれまではそんな状態で長距離通勤に使っていたこともあれば、家族全員で乗って長距離旅行もしょっちゅう行くわけです。というか普段乗りなので所有してからも結構走行距離を走っています。ただこれまで帰ってこれなくなったことはゼロ。唯一走行不能になったクーラント漏れとオーバーヒートも、どちらも家のすぐ近くというか家に帰ってきてちょうど気づくレベル。なんて空気の読めるイイ子なんだつゆちゃん・・・(なでなで)。

これまで自分のメンテできる範囲は予防修理をしっかりしてきたので工具は積んでこなかった。どうせその範囲を超えたトラブルはレッカーだし。。

しかし工具を積んでいない状態で、もし出先でトラブルがあったりするともはやどうしようもなくなりますよね・・・。僕はつゆだく(ローバーミニ)については、自分でDIYメンテしている分だけ基本的に結構な頻度で状態チェックと予防修理をしています。それでもなお出先で何か起こるとすれば、”パンク”とか”オイルやクーラント全漏れ”、それに”何かの部品破損”といった「工具を持ってたところで、その場ではどうしようもないじゃん!!」レベルの故障しか起こらないんじゃないかと思ってたりしました。というかタカをくくっていました。。笑

たしかに運良くこれまで出先でレッカーになったことは一度もないのですが、やっぱり家から遠くでなんかトラブルがあったり、「あーなんか嫌な感じだなー、チェックと調整したいなー」レベルの違和感があったときに何もできずにレッカー呼ぶのは嫌だなと考えました。

そして今さらながら工具は積んでおこうかと考えるようになったわけです。やっぱり子供まで乗せてて旅先で立ち往生じゃあちょっとマズいですよね・・・。

裏を返せば工具類を積んでおけば、ある程度自分で作業できるノウハウはあるので転ばぬ先の杖となるでしょう。ショップに任せっきりで自分でメンテしてないオーナーさんだとあんまり色々積んでても意味ないかもしれないです。笑

とはいえ何でもかんでも積みたくない。工具は金属なので重たいというのと、重くなくても嵩張るものがあるとトランク容量を圧迫して不便になります。旅行行く時はキャリーケース2つにバックパックや冬のダウンなどを入れると、家族4人でリヤトランクはいつもパンパンなんですよねー。ただ今回選定した工具は純正ジャッキを除くと、このポーチ(昔使ってたものがちょうどよかった)ひとつに収まりました!

ローバーミニの車載工具

一応工具は同じ用途で軽いものを選ぶという考え方もあって、究極を言うとマクラーレンF1のように工具を全てチタン製にするという手もあります。果てしなくお金かかりますが・・・。笑

積むとはいえ重くて嵩張る工具を大量に積みたくない!ということで最低限何を積むべきかは想定されるトラブルから考えてみる。

ということであまりにも使用頻度が低い工具や、問題が発生しても自走で戻ってきてから直せばいいトラブルに対する工具まで積んでおく必要はないでしょう。予兆もなく壊れる系のトラブル(特に電装系)は部品交換が必要なことも多く、そもそも交換部品がなければ工具だけ持っていても仕方ないといえます。オイルやクーラント、電球といった汎用品以外のトラブルであれば出先では修理が難しく、諦めてレッカーしかないですね。

ローバーミニのオーバーヒート

こうして”出かけた先で修理可能なトラブル”を考えれば、常に積んでおくべき工具は少し絞れるかもしれません。なのでまずはトラブルから洗い出してみましょう。Trouble Based Thinkingです。各トラブルに対する分類は3種類で、「その場で修理」「自走できるので帰宅後修理」「諦めてレッカー」です。工具を積むべきなのはもちろん「その場で修理」が対象。

■サスペンションなど足回りのトラブル

  • タイヤのパンク:スペアタイヤに交換 or パンク補填剤を入れる(その場で修理)
  • ステディロッドなどの折れ、変形:自走できなければ部品交換(諦めてレッカー)
  • ブッシュ類のちぎれ、破損:短距離ならそっと自走で帰って家で部品交換(帰宅後修理)
  • ブーツ類の破れ:自走できるので家で部品交換(帰宅後修理)
  • ハブベアリング破損による異音:音の大きさによっては自走で帰って家で部品交換(帰宅後修理)
  • 各ボルトの緩み:ジャッキアップして締め直し(その場で修理)

■オイル周りのトラブル

  • ドレンボルトやオイルフィルターからのオイル漏れ:ドバッとは漏れないのでその場で増し締め、帰宅後パッキン交換(その場で修理)
  • ロッカーカバーからのオイル漏れ:ドバッとは漏れないのでその場で増し締め、帰宅後パッキン交換(その場で修理)
  • デフサイドやセレクター周りのオイル漏れ:その場で修理は困難なので、漏れが少量なら自走(帰宅後修理)
  • エンジン、ミッションつなぎ目からのオイル漏れ:自分で修理不能なので漏れる量が少なければ自走で帰宅(帰宅後修理)
  • マフラーから白煙:燃焼室にオイル漏れの可能性が高く、自走は可能(帰宅後修理)
  • 全般にドバドバと地面にこぼれるぐらいオイル漏れする場合:原因箇所の増し締めで漏れ量が減らなければ自走は危険(諦めてレッカー)

■ラジエーター(冷却系)周りのトラブル

  • オーバーヒート:真夏の渋滞など故障ではなく容量不足による場合は、減ったクーラントを水で補充して自走(帰宅後修理)
  • ラジエーター外側の電動ファンサーモが回らない:接触不良を弄って疑った後、気温が高かったり渋滞しているなど電動ファンが必須な状況でなければ気をつけて自走(帰宅後修理)
  • ラジエーターへクーラントが流れるサーモスタットが機能しない:大抵の場合自走は厳しそうで、部品交換が必要(諦めてレッカー)
  • クーラント(冷却水)漏れ:ポタポタならクーラントを自販の水や水道水で補充して自走、ドバドバ漏れているようなら自走不可(諦めてレッカー)

■エンジン・ミッション系のトラブル

  • クラッチが滑る:短距離で自走できるようなら、そーっと帰宅(帰宅後修理)
  • エンジンブロー、ミッションブロー:全般にショップに持ち込むしかない(諦めてレッカー)
  • ファンベルト切れ:ラジエーターファンが働かないのとオルタネーターが充電されないので、短距離でなければ諦める(諦めてレッカー)

■ブレーキ系統のトラブル

  • ブレーキパッド消耗:4輪同時に空っぽになることはないので、ゆっくり自走(帰宅後修理)
  • ブレーキフルードの漏れ:漏れがわずかかつブレーキがしっかり効くなら、リザーバータンク残量に気をつけつつゆっくり自走(帰宅後修理)
  • ブレーキペダルが軽い:ペダルを踏むとかなりのフルードが漏れているかフルード残量なしで、ブレーキが効かないので絶対走行不可(諦めてレッカー)

■ステアリング周りのトラブル

  • ステアリングラックの緩み:U字ボルト増し締め(その場で修理)
  • ステアリングが空転:スプラインのボルトを増し締めして改善しなければ自走は危険(諦めてレッカー)
  • その他ステアリングガタつき:安全運転で自走(帰宅後修理)

■電装系のトラブル

  • ライト類電球球切れ:左右同時に球切れすることは考えづらいので、気をつけて自走(帰宅後修理)
  • ウィンカーハイフラ:ひとまず自走は可能だがリレー等の部品交換が必要(帰宅後修理)
  • バッテリー上がり:どうしようもないのでJAFかレッカー(諦めてレッカー)
  • その他電装動作不良:全般にまずはヒューズから疑い、ヒューズのスペアで対応できるなら問題ないが、解決しない場合の自走可否はケースバイケース(帰宅後修理)

思いつくものをバーっと書き出してみましたがこんなもんでしょうか?他にももちろん色々あるでしょうが、おきがちなトラブルというとこんな感じな気がします。

「なんとか自走もできなくはない」みたいなケースも書いていますが、状態の判断が難しい場合(見ても分からない場合)はもちろん自走にトライしない方が良いです。ものによっては無理に自走したことで壊してしまう部品が増えることもありますし、そもそも自分で修理しない人はどちらにせよショップに持ち込むので、潔く最初からレッカーしてしまうのがリスクがありません。このあたりは自己判断・自己責任で。

ということで絞った僕の積載工具はこれだ!いや、逆に出先のトラブルでここまで色々対応しようとする人は少ないかも・・・?

結局のところ、トラブルがあったときの対応の多くは部品交換です。いろいろな交換部品を揃えて積んでおくことは現実的ではないので、その場で対処できることは少ないのかなーと思います。つまり調整や増し締めといった対応しか出先ではできないということですね。それとカー用品店で手に入るようなクーラントやオイルならなんとかなる可能性もあります。

ということで積んでおく工具は以下ぐらいかなと思います。

  • メガネレンチ(インチ規格)
  • ソケットレンチ(インチ規格+ミリ規格)
  • ドライバー(ミリ規格のソケットレンチとセット)
  • エクステンションとユニバーサルジョイント(ソケットレンチ用)
  • ドレンボルトサイズのソケット(15/16インチもしくは26mmで一般的なソケットセットに入ってないサイズなので)
  • バイスプライヤー(タイロッドなどを掴むとき用)
  • 17mm-19mmレンチ(タイロッドエンド調整用)
  • モンキーレンチ(タイロッドエンド調整や車高調整、その他汎用で2サイズ)
  • ジャッキ(フロアジャッキはデカくて重いので標準でついている簡易ジャッキ)
ローバーミニのメンテナンスに使う工具

悩むのはタイロッドエンドプーラーを積むかどうか。嵩張って邪魔なんですよね。ただプーラーがあればフロントの足回りはほぼ一通りの作業ができるレベルになるので、積んでおくかもしれません。逆に積まなかった工具は以下です。フロアジャッキと大きなトルクレンチは除いています。

  • プラグレンチ
  • ロングエクステンション・ソケットアダプター
  • オルタネータープーリー回転用六角レンチ
  • シックネスゲージ
  • トルクスレンチ各種
  • タイロッドエンドプーラー
  • ハブボルトサイズソケット
  • スペアのソケットセット一式(むしろこっち積んだほうがいい?)
ローバーミニのメンテナンスに使う工具

などです。自走して帰ってきてから調整すればいいや、と思う作業の工具は積んでません。それと工具以外でスペア部品として積んでおくのは、以下ぐらいが一般的なんじゃないかなーと思います。

  • 各アンペアのヒューズ
  • スペアタイヤかパンク補填剤キット(スペアタイヤは重いので積みたくない)
  • (僕は積んでないけど)エンジンオイルボトル1本か500ccぐらい

ちなみに個人的にオイルを積んでないのは凌ぐだけならその辺で買えばイイから(補充しても流れ出るレベルならそもそもレッカー)。クーラントは積まないのは水を自販かコンビニで買えばしのげるからです。パンクも多少ならホームセンターかカー用品店まで走れることが多いと思います。僕の大学の時の友達が言っていたのを今でも覚えてますが

「日本はなぁ!金さえ持ってれば出先でもなんとかなるんだよ!!」

という名言というか暴言です。たしかスノボに行くときに「忘れ物ないか心配だわ」という僕の発言に対する返答。笑

ただめちゃくちゃですけど正しいと思っていて、狭い国土で端々まで町がある日本は、特に関東甲信越にいる限り滅多なところにいない限りホームセンターまで100kmなんてことは少ないです。なので財布さえ持ち歩いてればなんとかなるんですよね、極端な話。広大な海外じゃ都市と都市の間なんもない世界だったりしますからそうはいきません。。

当たり前だけど出先でトラブルが起きないためには予防修理が大事。そしてある程度の知識を持って不具合の予兆に気付けるようになるべし。

では出先で発生するトラブルは運次第なのかというとそういうことではなくて、普段の予防修理でトラブルはかなり防ぐことができると思います。各部品は長かれ短かれ消耗していって壊れるので、

  • 定期的に状態確認をして、初期症状を検知する
  • いわゆる交換時期になったらケチらず部品交換しておく

ということをやっていれば、滅多なことはなかなか起きません。もちろんエンジンミッション内など目視点検できないところも多くありますが、走っているときに何らかの違和感(初期症状)が出てくると思います。それと電装系はどうしても”突然壊れる”ものですが、ローバーミニはコンピューター制御もほとんどないので電気系統が原因で走行不能な状態になることはほとんどないんじゃないかと思います。

何か電装系が動作しなくなった時はヒューズ切れのことも多いので、ヒューズだけスペアを持っておきたいです。97以降のミニは少なくともミニのヒューズボックスにスペアがあるはずですが、過去のオーナーがスペアを使い果たしていることもあるので要チェック。本当にいざとなれば”走るのには必要ない系”のヒューズを抜いて、必要なところに差し替えれば自走で帰れることも多いです。

自分で修理するのは結構大変かもしれませんが、シンプルなので構造を理解し、普段の状態確認やいざという時の原因特定ができるようになっておくだけでも旧車で出先のトラブルは半減できると思います。