愛車生活:唐突だけど、ガレージのついた家を衝動買いした件。

自分でもめちゃくちゃ唐突なのですが、なんとマイホームを購入しました。

元々住んでいた家は戸建ての賃貸で、非常に稀なケースなのですが定期借家ではなく通常の賃貸でした(戸建て賃貸では海外転勤等の間、3年ぐらいの期限つきで貸し出すことが多く、そういった期限つきで貸す家を定期借家と呼ぶ)。そしてちょっと駅から離れたところに建っていたのもあるのですが、事故物件かと思うぐらい異常に安く駐車場もついていたため、結局5年ぐらい住み続けていました。住めば都というヤツですね。

とはいえ子供も2人いて、クルマにばかりお金を使ってきているとまず家を買えという周りからのプレッシャーも強く、そろそろ家を買わなきゃなぁと思ってはいたのです。笑

でもこの3年ぐらいずっと、

「東京オリンピックの後に地価の相場とか見てから考えるわ」

と言い続けて特に家のことを調べることもなくやってきました。

■これまでずっと定住したいと思える場所を決めきれなかった。

実際金融関連の友人に複数聞いて回ってみても、オリンピックが終わったからといって土地が下がるとは限らないという回答が多く、確かに湾岸沿いのマンション高騰は落ち着くかもしれませんが、海沿いではない内陸(というほどでもないですが)の方はそれほど変動がないかもしれないと。さすがにもしオリンピック自体が開催されなかったらどうなるかは聞いていませんでしたが・・・

そもそも全国で見て東京は異常に土地の価格が高いのですが、それでも僕は仕事で都内の色々なところに通うことがあるので、アクセスの良いところに住んだ方が良いと思う気持ちがありました。その一方で結局頑張って働いてもサラリーマンの範疇である限りは、東京都心に豪邸なんて建てられるとは思えません。

(上の画像は買った家とは関係ありません・・・山梨の富士屋フルーツパークホテルからの展望です)

であれば本来僕は地方というか自然が多い高原に住むことが理想であり、娯楽はあっても都会の窮屈な生活には辟易していました。特に世界的に見ても東京はパーソナルディスタンスが近すぎます(家も道路も公共交通機関も店も職場も、全て狭くて過密)。僕は幼い頃から毎年夏は八ヶ岳に旅行に行く習慣があり、そのためペンションブームが去ってだいぶ落ち着いてしまった八ヶ岳であったとしても、昔も今も僕の憧れの地であるわけです。

結局のところオリンピック後の相場を見ないと家が買えないなんて言い訳で、僕はこの極端な2択がずっと決められなかったということです。

正直なところ地方で同じように稼ぐ仕事を見つけることは困難です。それでもクルマという趣味があってしまうが故に、僕はお金の執着から抜けることもできません。ど田舎だろうが大都心だろうが、ポルシェの価格は一緒なのですから。笑

■マンションなのか、戸建てなのか。

マンションか戸建てか。それで言えば僕は戸建て派で、それはもうたった1枚の壁を挟んだ先に他人がいるのが我慢できないという神経質な体質のせいです(マンションの方が装備もリセールも良いかもしれないが、何を重視するかの問題)。昔隣の家がうるさくて住んでいた家を出て行ったことがあり、その次に戸建てに住んでしまってからというもの、もうストレスフリーな戸建てにしか住めなくなってしまいました。

最近のマンションはガッチリと防音されているのでしょうが、もし万一買ってしまってから隣人の音が耳に入ってしまったらどうしよう、、、と考えると僕はそのリスクを負って家を買う度胸はないわけです。

まぁ戸建てには戸建てのメンテナンスの手間などがあるのですが、一方で管理費はないですし土地代は資産として確約されます。特に都心では上物(つまり建っている家)よりも、かなりの金額比率を占める土地を買うようなものですから。

■僕としては重要なガレージ。東京で室内にクルマを置くことができるのか?

で、次にガレージ。これまで苦労して青空駐車場であってもカバーをかけたり定期的に磨いてコーティングし直すなど、手間をかけてクルマを綺麗に維持してきました。でもそうするとクルマ掃除が趣味みたいな感じになってきてしまい、乗るよりも掃除している方が時間を使っていたり、汚れるのが億劫で乗る回数が減ってしまうという事態に陥っていたのです。実際に時折、大好きなクルマに疲れてしまうことも。。

だから家を購入するなら、密閉ガレージはマストだと考えていたのです。マンションなら地下駐車場がある物件も存在しますが、実際はそれほど数が多くありません。地下にしようとするとスロープも含めてマンション自体が結構な敷地面積を持っている必要があり、タワーマンションやめちゃ高級な低層マンションが主になるでしょう。ちなみに知り合いは湾岸のタワマンに住んでいて、クルマを買っても良いなと思うのですが、ハイルーフ車の駐車場は100人が空き待ち中で住んでいるマンションの駐車場を借りることがそもそも絶望的とか・・・笑

それ以外は地上平面駐車場や、屋外タワー式(3~4台が縦に重なっている)が多いです。そして洗車スペースがついていないケースも多いようですね。

つまりガレージの理想について考えても戸建てが有力なわけです。密閉空間で保管でき、洗車もメンテナンスもできる。そして左右に他人のクルマが停まっていないので愛車にトラブルが起きることもないときたら素晴らしいじゃないですか。もちろんマンション地下駐車場が悪いということではなく、何に金をかけるかという問題です。

でもそんな戸建て物件などネットで調べてもほとんど存在しない。ましてや2台以上が停まるシャッターガレージつきの戸建てなんて東京23区どころか神奈川、埼玉、千葉において東京へのアクセスが良いところまで広げてもぜんぜん存在しません。つまり土地を買って注文住宅で好きな構成で家を建てるしかないのです。

しかしそれもべらぼうにお金がかかります。注文住宅というだけで建売よりだいぶ高くつきますし、そもそも2台以上のガレージを建てようとすると、めちゃくちゃ広い土地を買って家の横に建てれば死ぬほど土地代がかかります。建蔽率の話もあるので土地の面積=その全面を建物にして良いではありません。もしくは1階をガレージにしてその上に家を建てる。でも住宅密集地では日照権なんかもあって、土地を広くしない限り建造物に高さ制限が出ます。よっていずれにせよ非常にお金のかかることなのです。

■まさかの出物を見つけて決心した。というか衝動買いした、都心の2台ガレージつき戸建て。

ところがふとWeb広告で見つけてしまったのが今回の物件。新築建売、めちゃめちゃ好立地なのに、周囲の土地が坂なので家の基礎を平らに均すにあたって基礎上げ(つまりコンクリで家の土台を高くする)、さらに基礎上げした土台部分が2台分のシャッターガレージになっているのです。そしてその上には3階建ての家が・・・土台がクルマ2台分の土地なので、3階建てと言っても23区においては狭小住宅ではありません。

僕はこれまでクルマは運命の出会いを果たすとほぼ1週間以内に衝動買いをしていましたが、とうとう住宅でもそれをやってしまったのです・・・笑 内見をして、こんな条件の家もう出てこないだろうとスパッと購入。

マイホームの購入で1件しか家を見ないヤツとか普通いませんよね?僕も住宅展示場を回ってみたり、いろいろな物件を内見しながら長い時間かけて決める物だと思っていました。笑 ところが今回の場合、再度近隣県まで全て検索しても、2台のシャッターガレージがついて都心へのアクセスが良い戸建てなんて出てこなかったんですから・・・。実際は上物(建っている家)についてはある程度の床面積はありますが、別にお金のかかった高級な家ではなく極々普通の装備です。本当はアイランドキッチンとか憧れがあったのですが仕方ありません、ある程度たってリフォームするときには好き勝手にしましょう。

もはや家がオマケでついたシャッター付きガレージを購入したようなものなのかもしれません。イカれてますね・・・笑