とうとうつゆだく(ローバーミニ)にスタッドレスタイヤを導入しました。前回までにタイヤ購入と履き替えについて書いてきましたが、最後に走ってみた感じを書いておきたいと思います。インプレッションといっても今回は山の上でもドライコンディションだったので、乾燥性能についてです。
前回までの記事はこちら。
交換してすぐガソリンを入れに行きつつ軽くテストドライブに行ってきました。まぁ正直なところそれぐらいじゃあまり差を感じなかったと思います。ステアリング切った状態でマンホールなどを踏むとやたらとタイヤが「キュゥ」と鳴くぐらい。先日対策をしたばかりのショックアブソーバーブッシュがまた鳴きだしたのかと思いました。笑
ローバーミニ:せめてポンコツっぽい不快音はなんとかしたいので静音化作業。~①リヤショックブッシュ編~
しかしチョイ出ではなくスタッドレスでガッツリ街乗り、高速、そして雪も凍結もなかったですが山道まで走ってきたら色々と感じたことがあるのでインプレッションを書いていきたいと思います。
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スタッドレスは思っていたよりも柔らかくて摩耗が激しそう。そして柔らかすぎるゴムは普段のドライコンディションではグニュっとする。
まずタイヤ、このブロックを指でギュッと押してみるとわかるのですが、ブロックが分厚いことを除いてもやはりかなり柔らかいです。下の画像の通り指でもブロック部分が歪むぐらい柔らかく、そしてこの柔らかさが雪道というより特に氷上のグリップに大きく効果を発揮しているらしいですね。これが経年劣化していくとゴムが硬くなってきてしまうようです。
そして同時に「こんだけ柔らかいとすぐ削れちゃうんじゃないの・・・?」と心配になってしまいます。スタッドレスはサマータイヤよりも丁寧な運転を心がけないと消耗が激しいらしいので、やはり柔らかい分削れやすいのだと思います。
そしてその柔らかさは走っている感じでもしっかりと出ていて、とにかく”グニュッ”とした感触になります。まず何より信号で止まる瞬間にいつも通りブレーキガックンが出ないように静かに止まるのですが、普段通り止まるとタイヤが慣性で前に潰れたあと後ろに押し戻される感じ、つまり前後にボヨヨンと揺れます。これが原因で不快とか酔うということではないですが、それだけタイヤが厚くて柔らかいということですね。
同じように横方向、つまり交差点を曲がる時などもわずかに外によれる感じがあります。勢いよくカーブを曲がると結構よろけるのかも。今回は峠道も登っていったのですがグニュングニュンですね。笑 これだけ柔らかい感じがすると「タイヤすぐ削れちゃいそう」とつい気を使って走っちゃうのがストレスかもしれません。慣れれば気にならなくなるのかも。
高速に乗るとロードノイズが大きいことに気づく。柔らかいとはいえ氷に食いつく材質が入っているのがその要因みたい。
それとドライコンディション(乾燥した地面)で高速道路を走っていくと感じたのがロードノイズがやや大きいということ。これもよく言われることですが、でもこれだけ柔らかいタイヤなので「むしろ路面の凹凸を吸収して静かになりそう」と思っていまいそうですが、ゴム自体は柔らかくとも氷に食いつく材質が入っているのでロードノイズは大きくなるようです。ゴォォォォというよりボォォォォといったような、ハブベアリングが逝った時の小さい版のような転がり音がしてきます。いつもより音楽や後部座席の子供の声も聞き取りづらいです。
これは高速に乗って感じたレベルなので一般道ではそんな気にならないかもしれません。でも単純に175mm幅から145mm幅のタイヤに細めたことでもロードノイズが減るはずなので、145mmのサマータイヤからスタッドレスに換えた人は結構変わるんですかね?
ちなみに高速の某SAですが、この大きな街頭の根元駐車スペースは前後がずいぶん狭いのですが、つゆだくで来たときはだいたいここに停めます。絶対空いてるんで。笑
ただ高速道路では巡航速度も下がった気がします。転がり抵抗が大きいという話もありますが、つゆだく(うちのローバーミニ)は太い走行抵抗の大きいサマータイヤを履いていたので、スタッドレスとはいえ細くなったタイヤの方が転がり抵抗は小さい気もします・・・。そう考えるとロードノイズの大きさから僕が無意識にアクセルを深く踏まないだけかもしれません。。
タイヤが片側30mmも細くなって、しかもスタッドレスになるとドライコンディションの運動性能はグッと下がる。これは注意したい。
しかしやはりタイヤ幅が大幅に狭くなった分ステアリング操作は軽くなりましたね。よっぽどポルシェのスポーツモデル(昔乗ってた987ケイマンとか)のほうがパワステ付きでもステアリングが重いかもしれないぐらいで、さすがに据え切りはしませんが女性でも不便に感じないのではないかと思います。
裏返しでドライコンディションでのグリップ力も下がっています。今回たまたま狭い有料道路の合流で強めにブレーキを踏んでしまうタイミングがあったのですが、それほど強く踏んだつもりはなかったもののタイヤは若干”キキっ”と鳴きました。これはスポーツパック乗りからすると若干怖いなと思いますね。もちろん止まらなかったというわけではないのですが、劣化したり磨耗してきたスタッドレスで乾燥面を走るのなら普段より注意した方がよさそうです。
逆に今回のドライブでは雪はチラつく瞬間はあったものの、終始路面はドライで凍っている水たまりもなかったのでスタッドレスの本領はわかりませんでした。雪山に行く時だけスタッドレスに履き替えさせるというのも(家でサクッとホイール履き替えさせることができる人は)悪くはないと思います。都内では普通雪が降ることはないですし、月に一度雪山に行く程度の頻度なら、ドライでのタイヤ性能や摩耗が早いスタッドレスの節約という意味では面倒ですが意味があると思います。
ただねー、、つゆだくはオーバーフェンダー問題があるので。。ちょっと検討中ですがスタッドレスとサマータイヤを履き替えるたびにフェンダーまで付け替えるのはさすがに嫌ですし、かといってスポーツパック純正オーバーフェンダーのままスタッドレスを履かせてタイヤが引っ込みまくってるのも嫌です・・・。これをどうするかは早く決めたいですが、やはり冬の間はスタッドレス履かせっぱなしになるかもしれません。
次回はフェンダーのはみ出し具合というか、タイヤの引っ込み具合について考えていきたいと思います。