ローバーミニ:車高を大きく変えたらアライメントが狂う。面倒だけどフロントトー角も調整しなければ。

この前つゆだく(うちのローバーミニ)のオイルを交換しましたが、そのときガレージの中でのんびり作業しました。まぁそりゃ真夏の日差しは暑くてとても外で作業できないよね・・・というのもあるのですがメインの目的は面倒でずっと放置していたアライメントを調整するため。

アライメント調整はどうしても平面で行わないとサスペンションの伸び縮みが偏るので正しく測れません。左右で傾いてると左右が狂いますし、前後で傾いていてもダメ。でもつゆだくが停まっているスペースは捩れるように傾いているので、アライメントをいじるならガレージ内の平面に連れてこないといけないんですよね。

大きく車高を変えるとアライメントが狂う。車高を下げればトーアウト方向に変化してしまう。

そもそもアライメントを調整するのは車高を変えたからです。

元々冬に車検と合わせて車高をめちゃくちゃ上げて雪山に行っていたのですが、春になってサマータイヤに履き変えたタイミングで大きく車高も下げました。でも車高を上げた状態でアライメントを合わせていたので、車高を大幅に変えたことでトーアウト気味になっちゃったんですよね。

それから何ヶ月かそのまま走ってましたが、やっぱり若干ふらつくので運転がやや疲れます。。なのでようやく重い腰を上げて今回アライメントを調整することにしました。

腰が重くなるのは、そもそもつゆだく(ローバーミニ)をガレージ内に入れようとすると中にいる1台をどける必要があるからです。さすがにテスたろー(テスタロッサ)をその辺のコインパーキングに放置したくないので、同じく気が進まないのですがめぇ(パナメーラS)をどこかに停めてくる必要があります。今つゆだくが停まっているガレージ外スペースはつゆだく以外のクルマは、というか普通サイズのクルマは停められるスペースはないんですよね。でもうちの近隣は狭い道ばかりの住宅街なので、コインパーキングも1台ずつのスペースやアプローチが狭いところが多く、つまりつゆだくをガレージに入れるだけで諸々億劫。笑

アライメントの調整作業は自分でやるには根気がいる。これをシーズンごとに車高を変えるたびにやるのか・・・?

ということでガレージ内作業です。アライメント調整はジャッキで上げて、タイロッド長を調整して、ジャッキから降ろして測定する。そしてこれが1回で良い感じに決まらなければ繰り返す。つまり結構面倒だし、これを酒飲んだあと熱帯夜の中で作業しているとイライラしてくるわけです。笑

ローバーミニのフロントアライメント調整

ちなみにアライメントの調整方法についてちゃんと書いた過去記事はこちら。精度の高い方法とは言えないですが、振り子を使った測定方法をとっています。DIYでやるならこれぐらいの精度しかとれませんが、車検を通せるぐらいには調整ができます。

ローバーミニ:ユーザー車検で落ちないための事前準備。~アライメントを調整編~

ちなみにそもそもですが、車高を下げればフロントのタイヤはトーアウト方向に開いていきます。逆に車高を上げればトーイン方向です。クルマは基本的にコーナリングGで外側が沈み込む(=車高が下がる)と、スピンしないように沈んだタイヤがトーアウト方向に開くことでステアリングの切れ角を弱める動きをするように設計されています。それと同時にジャッキで上げられた状態では地面に接地した状態でのアライメントを測ることができないので、いちいち地面に下ろす必要もあるわけです。

ローバーミニのフロントアライメント調整
ローバーミニのフロントアライメント調整

ということで今回の結果は

  • フロントタイヤの前方:1378mm
  • フロントタイヤの後方:1382mm

という若干のトーインに設定して終了。もう少しトーゼロに近い方が良かったのですが、測定誤差も多分にあるのでなんとも言えません。ただ基本的にはタイヤの前後測定差が5mm以内ぐらいを目安に調整しています。そして基本はトーイン方向の誤差にしておきます。

ついでにテンションロッドの固定ナットを2重にしておく。効果の程は不明だけど、何もせずにいるのが怖くなった。

それと繰り返しの微調整が面倒になったからといってテンションロッドのブッシュの締め込み具合で微調整してしまえ、と考えるのもオススメできません。

このテンションロッドの仕組みはちょっと僕にとって不安の種であって、駆動輪でもあり操舵輪でもある前輪の位置を固定するのに一役買っている重要な部品のクセに、サブフレーム側の固定はゴムブッシュを挟んだナットひとつのみ。このナットはゴムブッシュを挟んで締めるので締め込みトルクも小さく、しかも走行時に上下方向に可動させられるので「簡単に緩むんじゃないの?」と心配になります。かといってただ強くナットを締めてもゴムブッシュが潰れきってすぐダメになるだけ。

実際に過去一度これが緩んでしまったことがあるのですが、それなりの速度で走行中に外れてしまえば前輪が大きく後ろにずれて曲がり、ハンドルを強く取られて左右に突っ込む可能性があります。タイミングが悪ければ即死レベルの危険な故障ですね・・・。

ローバーミニのテンションロッドナット追加

で、テンションロッドの先端ナット。エンジンオイルの残量やクーラントをチェックするのと同じようにこのテンションロッドナットの先端部分のネジの出具合を手で触ってチェックしています。これだけちゃんと締まっていれば緩むことはないはずなんですよね。

でも心配なので今回追加でナットを購入しました。ナットひとつ分ほどはネジの余りがないのですが、最低限ナットがかかる程度にはネジの余りがあるのでダブルナットにしようと思います。ブッシュの方向にナットを締め込まず適切なトルクを保ったまま、2つのナットを反対方向に締め合わせて固定するということですね。

ローバーミニのテンションロッドナット追加

んーちょっとギリギリな感じもありますが7分ぐらいはかかっているので固定されていそうな感じです。これでどこまでちゃんと固定されているのかはわかりませんが、僕の不安が少しでも拭えるのなら安い投資といえたらいいなと。もしかしたら潰れてきていない新しいブッシュに交換してしまうと、2つ目のナットが締まるだけのネジの余りがないかもしれないですけど。。