パナメーラ:ポルシェセンターリニューアルで無料点検キャンペーンに行ってくる。~②最近のポルシェ市場動向編~

前回ポルシェセンターのリニューアルキャンペーンで無料点検を受けてきました。結果は全く異常なしでまた当面気持ちよく乗ることができそうです。それと点検を待っている間に最近のポルシェ車市場動向について色々聞いてきたので新車/中古車でポルシェの購入を検討している人には参考になるかもしれません。

前回の記事はこちら。

パナメーラ:ポルシェセンターリニューアルで無料点検キャンペーンに行ってくる。~①点検項目と結果編~
3月も中旬になって随分と春めいてきましたね。家の中から外を見ると冬の細く深く差し込むような日差しから、満遍なく明るい春の日差しに...つづく

相変わらず中古車相場は高値維持。ただし車種による値下がりにはバラツキがあり、SUVといえどカイエンはパナメーラぐらいの勢いで下がっているらしい。

それと待っている間に在庫車を見せてもらったのですが、今でもチップ不足の影響で中古車価格帯は高め維持で、その中でも元々の価格が手頃であるマカンが相変わらず人気とのこと。逆にカイエンはマカン人気の影響で異常に値段が下がっているので、買うならお得ととることもできますね。僕ならカイエン派、ただし新車で買うとベントレーベンタイガと同じプラットフォームにより一回り大きくなってしまっているので(もうそのへんのコインパーキングにも入らないらしい)、中古でフルモデルチェンジ前のカイエンを狙うと思います。マカンだとチャイルドシート2つ並べてさらに真ん中に大人が座るのはキツいらしいので。

パナメーラ:新型カイエンフェアに行ってきた。予想外に欲しくなる。~内外装編~

パナメーラ:新型カイエンフェアに行ってきた。予想外に欲しくなる。~価格スペック編~

ポルシェ:新型マカンを見にいく。オシャレ度がアップしたマカンは魅力な選択肢。~内装編~

ポルシェ:新型マカンを見にいく。オシャレ度がアップしたマカンは魅力な選択肢。~外装編~

ちなみに最新型カイエンのサイズはベースグレードで全長4,918mm x 全幅 1,983mm x 全高 1,636m、全幅が問題なのだと思うので、つまりほぼ同じ全幅を持つテスタロッサもコインパーキングは無理よと言われているということですね。。その前世代のカイエンのサイズは4,855mm×1,939mm×1,705mmなので長さで63mm、幅で44mmデカくなったということです。いずれにせよデカいので、マカンの方が都内で現実的な気もしますが、最新型マカンも4,726mm x 全幅1,922mm x 全高1,606なので大差ないですね。。

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ですが僕はいまだに不人気パナメーラ派なのです。そして積載性能もデザインも両方含めてスポーツツーリスモが欲しい。でもめちゃくちゃ値下がることは身をもって知っているのでそれなりに安くなった後なら購入対象かなと。ただ内外装のカラーで気に入る個体が出ることはほぼ望み薄で、であれば今乗っているめぇ(970パナメーラS)を乗ってて不満はないかなという考えです。

カイエンやマカンは奥様が買っていくらしい。すげーな・・・。

ちなみにカイエン、マカンというSUVを買っていくのはかなり女性が多いとのこと。正確にいうと女性オーナーというより、奥さんがカイエンかマカンを旦那に推して買っていくということでした。友達が乗っているからとかそんな理由らしいです(申し訳ないけどそんな理由でポルシェをサクッと買うとは・・・と思ってしまう)。そして昔と違ってポルシェ(のSUV)は結構身近なものになったなと思います。メルセデスやBMWの購買層に普通に選択肢の一つとしてポルシェが入ってきたのは時代が変わったしポルシェの上手な戦略だと思いますね。

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展示車両にもSUV勢が最大勢力を示しており、回転率が高いのでメインで展示している模様。さすがに室内で見ると巨大な車体に見えますね。

それと新車だとカイエンやマカン、パナメーラは本国から実質オーダーストップに近い通達が出ている模様で、それは注文してもいいけど納期未定だということをお客さんに伝えるというもの。未定といっても最近の納車は2年弱待つことになるらしいので、未定というのは「それ以上かかる」ということを指しているようです。直近で発生した大型輸送船の事故で、アメリカ向けの納車予定だったポルシェが1000台ぐらいが製造し直しになっていますが、まずはその生産が最優先というのも影響しているらしいですね。

この納車待ちはまるでフェラーリのようですね。納車される頃にはマイナーチェンジをしているか、悪いと次のモデルが出てしまうのでお得意様顧客以外は新車で買っても最新型に乗ってる気がしないというもの。確かにこうなると割高であっても即乗れる中古を検討してしまうのはよくわかる考えです。

しかしスポーツモデルは受注を止める動きにはなっていないらしく、それは快適装備に向けた伝送部品が少ないから。つまりチップの使用量が少ないから。それでも納期は2年ですからね・・・。

リニューアルしたショールームはクラシックポルシェをより大事に扱っているみたい。1台欲しい・・・。

さて最後に新しくなったショールーム。以前は中央にデデーンと長い受付がありましたが、新しくレイアウトが変わってあまり目立った受付っぽいものは見当たらなくなりました。ふらっと身構えずに入れるととれるか、入った後誰に話しかけたらいいかわからないととれるかは人次第なのかもしれません。

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グッズは中央に並んでいます。人目がないスペースなのでゆっくりグッズを見ることができます。ちなみに今回気になったのはピンクピッグ。

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ぬいぐるみじゃなさそうだし、ティッシュケース?でもないかも。手に取って見なかったのですが子供用のグッズかもしれません。なぜブタのぬいぐるみが・・・と思われる人の方が多そうですが、ピンクピッグはれっきとしたポルシェのヘリテージレーシングカラー。昔スポンサーに豚のように見えるクルマだ、と言われたポルシェが怒って本当にレースカーをピンクの豚カラー(各文字は食べる部位が書いてある)にしてしまったというもの。

そして僕が一番気になるのはクラシックのコーナー。真っ赤なポルシェが展示されています。

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結局僕は最新のカレラよりクラシックのカレラが欲しいんでしょうね。。美しくメンテナンスされたカレラ、でもディーラーでクラシックカレラが販売されていることはかなり稀です。基本的には探してまで仕入れることはなく、販売しているのはディーラーと付き合いのあるお客さんが下取りでクラシックを置いて行った時ぐらい。しかしクラシックオーナーに対してメンテナンスの門戸は広く開いており、今回はその技術力と仕上がりを見てもらってアピールするというのが目的のようです。

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下の画像はフロントの足回りですがゴーカートかと思うぐらいシンプル・・・。これなら自分でメンテナンスできそうなんて思ったりします。笑

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壁にはボディをはじめとしたパーツがかかっていて、部品供給が充実している感じが伺えます。その気になればフルレストアもできるんでしょうね。

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そして最近はクラシックモデルに限り、千葉ガレージというディティーリングショップで仕上げてくれるようです。正規ディーラーでこういったショップを表に出して提携するのは珍しいですね。今回ボディのセンターにマスキングテープが貼られているのは半分が研磨済み、半分はその前という出来の違いを見せているようです。

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テスタロッサに乗るようになって、めちゃくちゃ満足度は高いのですが、やはり相当気合を入れないと乗れないというのも正直なところ。行く先も出る時間も決めて、運転も相当気を使いながら行く感じなので”気軽に乗れる”というのにはまだ程遠いなと思います。

壊れやすいエンジンや消耗すればかなりの金額がかかる交換部品もそうですが、サイズも理由の一つです。出かけた先で幹線道路以外に入ろうとは思わないですし、狭い環状線では車線いっぱいに車幅があるのでゆっくり走るだけでも車線のセンターを常に意識しながら走らなければいけません。その点ポルシェは同じ時代にライバルだったのか?と思うぐらいにコンパクト。今でこそ911も巨大化してしまいましたが、都心を走っていて気持ちよくスポーツカーを駆りたいならライトウェイトサイズがベストです(それはBMWミニジョンクーパーワークスで痛感した)。なのでテスタロッサよりもう一段気軽に乗れるクラシックカーとしてもやはり911は魅力だなと。